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最近、ほとんど歩いていない。
体力をつけるためにも近場のルートとして選んだのだが、実は初めての道かと思ったが
以前にも歩いたことのある道だった。
歩いて丁度2時間、浅間神社の境内で一休み。
子供達の大切な遊び場になっており、集会場として使われている建物から子供達が出てきた。
伊勢原に住んでいた頃は、こうした神社や公園、集会場は子供達や近所の人たちが集う場で
道灌まつりや公園での盆踊りに向けて、決まった時間に集会場で太鼓の練習をした小学校時代がなつかしい。十数人が集まるので、乾いた竹を太鼓代わりに叩いて練習
した記憶がある。その「子ども会」と呼ばれる集まりも、今の地に引っ越したのに前後して
無くなってしまった。集会場があった場所は公衆トイレになって、昔の面影はほとんどない。
体力が回復してきたので、先に進もう。
歩いて3時間くらいが経過したところで、住宅の数は減っていき山間に入っていく。
右にカーブしながら、上り坂になり、トンネルになっている光景を見て、前にも通った事があると
思い出す。記憶力も体力とともに落ちているのかもしれない。
ならば、ウォーキングをして体力とともに記憶力も維持するように心がけるようにしたい。
このトンネルを抜けて、さらにしばらく歩いていくと、トンネルが連続する区間に続く。
ここまで来ると、宮ヶ瀬は近い。最後のトンネルを抜ける手前の橋から右手を見下ろすと
宮ヶ瀬ダムのコンクリート壁を見下ろす事ができる。
せっかくなので、休憩しつつ宮ヶ瀬ダムを観光することにした。
アトラクションの如く、2つの乗り物が楽しめる。ダム湖を往復する遊覧船とインクラインだ。
インクラインはダム建設時やダムの堤体外部を点検するために使用されるものだが、
ケーブルカーみたいなもので乗車券を購入すれば、誰でも乗れる。
宮ヶ瀬ダムに関する資料館があり、中は食事もできる食堂がある。
時間があれば、ゆっくりと食事してから遊覧船にでもと思ったが、食事をしている時間はない。
遊覧船で往復して戻っても、閉店時間ギリギリなので、慌しいので今回は断念。
遊覧船に乗り込む。鉄道で旅をしている癖で、一番前の席に座ってしまう。
それよりもカップルや家族連れが多い中、若い男が1人は妙に浮いている。
最前席で視線をあまり意識しなくて済んだのは、結果オーライだった。
やまびこ大橋が見える直前で、遊覧船はエンジンを切ってゆっくりと停まる。
近くの崖によく見るとシカの姿。小田急線がシカで遅れた事があったが、北海道だけでなく
こちらにもシカがいるのはどうやら本当だった。
湖畔エリアに近づくと、正面には「水の郷大つり橋」と名づけられたつり橋が出迎える。
結構な高さがあって、渡ってみると遊覧船で横断してきたダム湖を一望に見下ろす事が出来る。
つり橋だけなく、夏の厚い日なら水遊びが出来る池や噴水があるのでちょっとした避暑スポット
として賑わっている事だろう。「ミーヤ号」という名の機関車が線路もないのに走っている。
鉄道オタクとしては是非とも線路を敷いて走っていただきたい所存です。
奥の幅が広い階段は足を踏み外したら、下まで落ちて助からない気がして少々怖い。
階段の途中から振り返ると、中央の芝生では主に家族連れが思い思いに遊んでいる。
観光スポットであり、運動公園のような使い方もされている。
階段を上ったところには食事が出来る店が並んでいる。味については期待しない。
しかし何も食べていないので、遊覧船の出発時刻までラーメンを食べることにした。
ラーメンは無難な味だった。若い男が1人でやってくるような場所ではなさそうだ。
遊覧船で再びダムサイトへ。どうやらバス停まで向かう行程でインクラインが使えそうだ。
乗車券を購入して最終便のひとつ前の便に乗り込む。私が乗り込むと扉が閉められ
ケーブルカーのようにゆっくりと急な線路を降りていく。これは鉄道と呼べるのか。
下まで降りたら、後はバス停に向かうだけだ。
振り返ると先ほどは国道から見下ろしたダムのコンクリート壁を今度は見上げる形になる。
新石小屋橋を渡ってまたしばらく歩くと、右手の中津川に沿って歩く形になる。
さらに歩いていくと、宮ヶ瀬ダムの出入り口となっている門を通り過ぎる。
そしてそのまま道なりに出ると、大きな通りに出る。国道412号線だ。
すぐそばに中津川を跨ぐ愛川大橋がかかり、バス停もその名前になっている。
残念ながら、帰りも4時間かけて歩いていく体力はさすがに無かった。
無理をして、途中で歩けなくなるよりはここは素直にやって来るバスを待つことにする。
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