2013年3月31日日曜日

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ACE2013に行ってきた。3月30日と31日の2日間開催された。

各企業の宣伝色が強そうな硬い印象を受ける公式サイトを見て
時間をかけて海浜幕張まで行くことはないと思っていた。

「叛逆の物語」の鑑賞前売り券がACE限定仕様で
販売されるというツイッターからの情報を見るまでは。
ACEのサイトは開催日直前になってようやく全ての情報を公開する
方式を採っていて、それが更に行ってみたい気持ちになる。

全国を巡業したというまどかマギカショップがリニューアルされて
今回ACEに出店する。そこで販売される各キャラのセット販売。
魔法少女達5人がショップを切り盛りするというコンセプトで
ACEの為に描き下ろされたエプロン姿のキービジュアル。

真ん中にまどか店長。一番様になっているのはさやかだろうか。
ほむらのやる気みなぎるポーズはネットで物議を醸しているようだが、
その右隣の杏子さん。その、何という格好・・・。
パーカーの上にTシャツ。そしてエプロンという新しい着こなし。
ポッキーをくわえて、エプロンのポケットに両手を突っ込む姿は
「あん?何か文句あるかい?」と言っているようにも見える。
杏子さん、その格好は販促、いや反則です。

最初は前売り券と痛車ならぬ、痛カーテンを販売しているカーテン魂の
まど神とリボほむが背中合わせのイラストのカーテンだけを買うつもり
だったのが、更に杏子セットが一つ増えてしまった。
Tシャツとトートバッグだけならパスしていたが、そのパーカー姿に
Tシャツ姿の杏子さんタペストリーが付くならこれは買うしかない。

開場は9時。去年つまり2012年に開催されたACEの様子からは
早めに海浜幕張へ到着した方が良さそうだ。
始発で出発しても3時間後。海浜幕張の到着は8時少しを過ぎる。

他の物販を犠牲にしても手に入れたいのは前売り券。
ACE仕様限定ならなおのこと。少し眠かったが何とか出発した。
もうすぐ4月だというのに、上着が手放せない寒さだ。

2012年にも販売された劇場版の前売り券には長蛇の待機列。
9時から5時間待ってようやく手に入ったというネットの情報を
信じる限りは、発売初日に銀座で8時間並んで手に入れたiPhone4程
ではないだろうが、長丁場に備える必要はありそうだ。

会場に到着するまでに行ける限り、トイレに行った。
海浜幕張からは会場まで歩いて5分くらい。国際展示場1〜5ホールで
開催される。入口そばにはACEロゴが入った開催看板。看板の右半分に
今回出展するアニメのキャラクターが所狭しと載っている。

会場入口を目指して奥へ進む。入場の待機列が見えてきた。
これは入場からだいぶ待たされそうだ。といっても初開催となった
2012年、去年の混乱ぶりを教訓にして今回はスムーズな対応のようで、
少しずつ前に列は進んで行く。8時30分くらいから待機を初めて、
9時30分くらいには入場口。待ち時間は1時間くらい。
ステージ観覧や優先入場は一般入場とは別の列で案内するように
なっているので、次回以降の開催ではステージ観覧に遅れてしまう
というような心配は不要だろう。

さて本番はここからだ。ここでまた人の行列に向かうことになる。
叛逆の物語。その前売り券を手に入れるために。まずはトイレへ。
5時間待たされるとしたら、途中で飲食が必要になるだろう。
そう思って、海浜幕張に着いた際にNEWDAYSで買っておいた
パンとコーヒーのペットボトルはリュックに忍ばせてある。

9時40分から待機開始。物販は9時から開始しているはずなので、
この40分ですでに手にいれている人たちがいるだろう。
銀座で先にiPhone4を手にして嬉しそうな顔で行列の横を通り過ぎる
人たちのように。だが銀座と違って、色んな物販を早めに確保しないと
いけない争奪戦の最中、そんな余裕のある人は少ないだろう。

入場までの待機列とは違って、こちらは進みが遅い。
吹きさらしの屋外にじっと立っていると、寒さが身体にしみてくる。
3月とはいえ、今日は手袋がないと辛い天候だ。
列が進んで1時間を経過するとようやくやすらぎのホール中程だ。
これでは下手にリュックにあるコーヒーを飲むわけにはいくまい。
この寒さではすぐにトイレには行きたくなるのは明らかだ。
ここで戦線離脱をするわけにはいかない。もう少しの我慢だ。

列の周りを見渡すと、キュウべえのなりきりタオルを被って
注目とマフラー代りに寒さを凌ぐ者や、本を読んだり、ヘッドホンで
音楽を聴いたり、ゲームをしたり、タブレットで動画を観たり、
携帯やらスマホを弄ったりして何とか時間を潰そうとしている。
この寒さでは楽しい会場でも賑やかな会話はあまり聞こえてこない。

更に1時間。2時間待ってようやく「やすらぎのホールの試練」を終え、
再び暖かい屋内へ。上を見上げると新作の新ビジュアルとなる、
リボンほむらが弓を持って立っている姿。非常に凛々しい。
こうして無事に手に入れることが出来たのである。
※アイドルマスターの劇場版前売り券は開場開始から1時間程で完売
という凄まじい戦争ぶりを展開。まどかマギカも午後の早いうちに
完売となり、その他の前売り券は余裕があった。

ローソンブースに向かったが、まどか八ツ橋はすでに完売。
描き下ろしポスターも同様だった。

アニメイトブースでは時計セットなるものが気になったが、
事前にネットで確認した通りで、既存のキービジュアルに
安物の時計を取って付けた感があってこれはパスした。

アニプレックスブースを再び訪れ、待ち望んだ劇場版の
「始まりの物語」「永遠の物語」のブルーレイ、DVD販売日が
発表されていた。7月24日販売。その場で予約出来ないのが残念だ。
帰ってからゆっくりと予約する事にしよう。

お腹が空いてきた。午前中はほとんど前売り券の待機列にいたので
寒さで手が痺れていた。その痺れも屋内にいる内に落ち着き、
思い出したように空腹感。フードコードへ向かう。

最初は手つかずのリュックにあるパンを食べて、
杏子のアップルパイだけを買うつもりだったが、ACEが出している
カレーライスも食べようと思った。だが品切れらしく、15時以降で
ないと提供できないという。

不本意(?)ながら、みなみけの料理が上手い男キャラが作っていたのを
再現したスパゲティと俺の妹がこんなに可愛いわけがないの
ポテトフライに手を出すことになった。
スパゲティの野郎キャラはともかく、桐乃と黒猫は萌えです。

食べながら、もちろん桐乃と黒猫のイラストと杏子さんのイラストが
描かれたシールは剥がしてお持ち帰りでございます。
そのままゴミ箱に捨てるような人はこの会場にはきっと居なかった。

ドクターペッパーと唐揚げがセットになった唐揚げ弁当という
ふざけたセットはシュタインズゲートのまゆしぃという女キャラが
好物という事だが、「知的飲料」だけだったら買っていたかも。
唐揚げ弁当だけで700円はちょっと割高な気が。クリス助手。。

鋭気を養ったところで、再び活動開始。

気になっていたまどかマギカのショップへ向かう。
上空にカプセル型の白いあいつが浮いているので、遠くからでも
迷うことなく分かりやすい。待機列でも出来ているのかと思ったが
集まっている人だかりはしきりにカメラを向けている人たち。
このショップのために描き下ろし例のエプロン姿の少女たち5人の
パネルを並べて立てているからだ。だが買う人は少ないようだ。

メインは新作の前売り券に偏っている感じが否めない。
だが、まどかマギカ展でしかお目にかかれないこのショップを
近場で訪れることが出来たのは個人的には嬉しい限りだ。
ほむらの謎のやる気ポーズはパネルで見ても謎に満ちていたが
ショップのために録りおろしたというキャラのボイスが流れて、
ほむらのセリフで謎を解明した。

「まどか、あなたを最高の店長にしてみせる」。

なるほど、これからそのために頑張るというポーズだったのだ。

その隣の杏子さん、その格好ははパーカー姿の女の子が好きな
私を誘っているのでしょうか?

ええ、杏子セットに買うに至りましたとも。
買わない訳にはどうしてもいかなかった。
どこかで入手できる機会が今後あったとしても。

さわれる展示コーナー。
カーテン魂の痛カーテンだけかと思ったが、思わぬ展示物を発見。
「始まりの物語」「永遠の物語」の宣伝ポスターなのだが、
各キャラクターの声優さんのサイン入り。初めて見た。眼福。

バンプレストブースでは、一番くじの景品フィギュアの原型を展示。
まどかマギカのちびきゅんきゃらはまだ色が塗られていなかった。
色は塗られてなくても十分に可愛い。ほむらは黒翼仕様。
ゲームセンターで登場するSQフィギュアの杏子も展示されていた。
おお、その八重歯を出して笑っている表情、いやつくづく反則ものだ。

休憩コーナーで一休み。
早朝から活動していると、やはり疲れてくる。
夜勤をしない仕事に変えてから、夕方になると疲れてくる身体に
なってしまっているが、体力もだいぶ落ちてきたように思う。

再びアニプレックスブースへ。
スタッフや原作者、キャラの原画者のサインとイラストが描かれた
色紙が壁一面に並んでいるのは壮観だ。
ゆのっちとまどっちの夢のコラボ、リボンほむら。幸せ空間。

まどかマギカはノートパソコンともコラボする。
マウスコンピュータはUltarabookにまどか、ほむら、5人集合の
3種類のデザインで4月5日以降に展開するチラシを配布していた。
1台約10万円。ちょっと手は届かないな。

思った以上に充実したまどかライフが送れた一日だった。
帰りのロマンスカーは一番後ろの席から、通過して行く下北沢の
地下トンネルを見ながらその余韻に浸って。

帰ってから、寒さに耐えながら入手した前売り券を眺める。
会場でも見たが、新規絵となるリボンほむらのキリッとした表情。
何時見ても素晴らしいので、iPhoneのロック画面にしました。

まどかマギカショップの杏子セット。
Tシャツ。背中に杏子の上半身。出来れば全身が良かったかな。
前はショップのロゴがデザインされている。勿体無いので着ない。
タペストリー。しばらくペロペロできそうだ。

2013年3月26日火曜日

つくもノヲ”X="1≠ 656





















































22日から24日まで3日間限定。東急渋谷駅は公園になった。
「公園」という触れ込みだったが、実際はもう一度だけ
「さよなら」と「ありがとう」
胸の中に綺麗に収めるための最後の入場機会だろう。

入場券は120円。駅時代の入場券ではなく、
「Station Park」のポスターに使われた現役時のホームの写真が
プリントされた横長のチケット。

入るとすぐ目に着くのがジオラマ。
国鉄時代、まだ都電がいっぱい走っていた頃の風景を忠実に再現。
中々見応えがあった。
工事中のクレーンが根元から元気なく倒れていたのはご愛嬌。

もう一つは現在の渋谷駅前の風景。今は当たり前に見ることが出来る
このかまぼこ型駅舎は将来消えて、埼京線のホームに生まれ変わる。
何故現在の風景もジオラマにと思ったが、これもやがては思い出の
風景となってしまう。

そしてホーム。線路は通れるように蓋がされてホームと地続きに。
だが、上を見上げると方面案内板はそのまま。カーブを描いた天井、
左へゆるくカーブする蛍光灯。列車がやってきそうだ。

天井から中吊り広告のように大きなモノクロ写真。
渋谷駅のハチ公前にある緑色のカエル君が現役の頃の風景だろう。

「すべてが終わったあと、駅長は静かに敬礼した」
壁の大きな写真、そこに映る駅長の表情。
85年の中で自身がこの駅で仕事が出来た事に誇りを感じている顔だ。
感極まって取り乱すまいとしているようにも見えた。
私は感極まりそうになった。あの場にいたら、泣いていたかも。

ホームの黄色い点字ブロックを意識して壁に寄りかかってみる。
横浜方面を眺める。列車は来ない。駅名票は白く何もない。
思い出の駅には思い出の列車が停車中だった。

トイレに続く階段を降りてみる。
「降車専用  ここからご乗車は出来ません。」
もう二度と、二度と乗ることは出来ない。

別の階段からホームへ登ってみる
この場面だけ見ると、まだ列車が来るのではと思いたい。

車止め。85年続いた歴史はこの線路のように行きどまり。
でも未来はこのすぐ真下で続いている。線路は人生に似ている。

渋谷駅前のスクランブル交差点。
桜のすぐ横を東急のカエル君が走っていた。

東急のカラフルなカエル君、井の頭線で下北沢へ。
新しくなった地下の下北沢から家路へ向かうことにしよう。

小田急線が通らない踏切は遮断機が撤去され、両側に青い柵。
永らく開かずの踏切は開きっ放しの踏切となった。

手作り感のある周辺案内図を発見。
この案内図は別の案内図に取って変わってしまうのだろうか。

モダンな駅舎が完成するまでは工事中の武骨な白い仮駅舎が
当分は続くのだろう。きっぷ売り場がとても狭い。
改札を入って地下2階へ。ここも将来は緩行線ホームにするために
工事中のため、むき出し殺風景な通路になっている。

奥へ進むと、地下トンネルの模型が展示されていた。
地下化する前、改札そばにあった「情報ステーション」内に
展示されていたもので、トンネルにはBトレインショーティーの
小田急線。よく見ると5000形。ロマンスカーはNケージだが。
小田急の愛を感じずにはいられない。

地下3階へ続く階段を降りるのは疲れる。そして怠い。
気分は土合駅の長い階段を降りているようだ。
そのうち、ここは小田急の土合駅と呼ばれそうな気がする。

地下ホームで列車を待つ。
奇しくも撮影したのが、地上駅最後に撮影したのと同様に
多摩急行唐木田行きだった。