2013年3月25日月曜日

つくもノヲ”X="1≠ 652

























職場では思いもかけず、誕生日プレゼントを貰った。
そしてバレンタインデーもチョコレートを貰った。モテ期到来か!?

貰ったのはどちらも主婦だったけどね。
貰ったからにはお返しを。ちょっと早かったがホワイトデーに渡す
お菓子を買いに藤沢まで足へ向けるのだった。

一人はディズニー大好き。
ということでディズニーストアが藤沢にあるから。
そして小田急百貨店もある。OPポイントが貯まという訳だ。

で、お昼ご飯ももちろん小田急百貨店。7階のそば処 つづらおで
鴨せいろなるものを注文してみた。値段の割に腹持ちが・・とか
考えていたが、食べてみると意外にボリュームがあった。
ラーメン屋のつけ麺感覚が新鮮だった。デザートの蕎麦茶も旨し。

用事が済んだらそのまま家に帰れば良いのに、出かけたからには
出来る限り何かを楽しみたいという変な貧乏性が働き始める。
今日は仕事はお休みだけど、貧乏性だけ働いている。

何かの折で渋谷のスクランブル交差点を見下ろすTSUTAYAの
書籍フロアで、出会った一冊の本。「TOKYO ブックカフェ紀行」。

喫茶店に行って本屋で買った本を読むのとは違う事は写真付きの
本文から文章を読まなくても何となく分かる。写真からは何とも
居心地の良さそうな雰囲気が伝わる。では行ってみようか。

1軒目。下北沢のB&B。
ビール好き店主がビールを出すことにしたと
テーブルにビールの入ったグラスの写真が載っていたが、
最初に注文したコーヒーが紙コップで出された瞬間からガッカリ。
蓋こそ付いていたが、私はスターバックスに来たのではない。
ビールこそはと再び注文したが、やはりグラスでは無かった。
スターバックスみたいなアイスコーヒーに入れるプラスチック製。

陶器やガラスだと落として割られる事を考えての事だろうが、
なら何故、カウンターを設けなかったのだろう。
若い男性スタッフもリンゴのロゴのノートPCばかりに目を落として
接客に誠意を感じなかった。私はもうここには行かないだろう。

毎日何かイベントを開催しているのは知っていたが、
始まるタイミングすらもスタッフから説明は無かった。
テーブルが2つあって、すぐ隣のテーブルではIT関係の誰だか知らない
ビデオカメラを向けられて、男性がインタビューを受けている最中。

嫌み っぽい話し方が耳障りだったが、話す内容もイケてない。
聞きたくないが、聞こえてくるその内容を端的にまとめると、
これまでに自分が努力してきたことの自慢大会に終始していた。
色んな本を読んできて、早く読めるそうな。
身構えずにゆっくりと本に戯れるべきこの場所で何とも滑稽な話だ。

ここの店主がどういう考えを持っているかは知りたいとは思わないが
たくさんの客がやって来る訳でない場所柄、インタビューなどの
急な場所提供依頼を引き受けないと、続けてはいけないのだろう。
1年足らずの店らしいが、リンゴのロゴのノートPCから目を上げて
お客に目を向けない限りはそう長くは続かないだろう。

それらに目くじらを立てない限り、背表紙のタイトルが無意味に
並んでいるようで、実は一つの文章になりそうな本棚は見ていて
ワクワクするし、実際に一冊は購入した。

本屋に行く度に感じる不満とは買いたい本を決めなくてはならないので
先入観を持って背表紙やら表紙を眺めて買うことになって疲れる。
何でもいいからいい本に出会いたいという願望は本屋で叶わない。
BOOKOFFのような中古の本を扱う店でも古書店でもそうだ。

だけどブックカフェではそんな不満が解消した。
構えず、力を抜いて本の海を泳ぐような気持ちいい時間を体験した。
泳いで見つけた一冊の本はこれまで買ってきた本のようにすぐに
売り払ってしまうということは避けられるだろう。

何もブックカフェはこの1軒だけではない。
願望が叶う世界の入り口だと気を取り直して、2軒目へ向かおう。

2軒目は渋谷古書センターの2階にある、Flying Books。
小田急線に揺られて、新宿へ向かう間にブックカフェ紀行のページを
行きつ戻りつで迷っていたが、行くことにしたのがこの店。
「身構えずに、気軽に来てください」という店主のコメントが
おそらく行こうと後押ししてくれたような気がした。

スクランブル交差点とは反対側、銀座線の高架橋が見える側に出て
マークシティそばの横断歩道を渡り、井の頭線の改札へ向かう階段から
ならおそらく歩いて30秒くらいの場所。

5階建ての雑居ビルは1階が渋谷古書センター。普通の古書店だ。
その脇を抜けて突き当たりがエレベーター。手前に階段がある。
階段登ると、すぐに店の入り口が待っている。それほど広くない。

左手のカウンターには座りづらそうな椅子が幾つか。
本棚を物色して最初に目についた本を一冊片手にカウンターへ。
カフェラテを頼む。カウンターそばで男性スタッフが用意し始める。
どうやらここは大丈夫。手にしているのは陶器製のカップだ。

残念なのはこの硬い椅子だ。長時間寛ぐにはいささか疲れてくる。
もう一つ残念だったのは、男性スタッフの記憶に羽が付いていたのか
オーダーをFlying。。

ビールを頼んで、レジで前払いした後にトイレに行ったのだが、
戻って椅子に座っても用意する気配はなく、ここでもリンゴのロゴの
ノートPCのキーボードを叩きながら忙しなく作業していた。

こんな質問してみた。
「恵比寿までどれくらい時間がかかります?」

するとこんな返答。
「電車だったら5分。歩いても15分くらいです。」

さらに質問。
「電車だとどっち方面に乗るんでしたっけ?」

で、
「東京方面ですね。」

いや、そうじゃなくてね。ダメだ。。思い出さないか。

「今日はビールって品切れですか?」
で、ようやく思い出した次第。

途中で交代した女性スタッフに話して見たら、店長と思った先の男性は
交代スタッフで店長ではないらしい。3人で切り盛りしてるのかな?
この店に辿り着いた経緯を話したら、偶然発見した店を見つけたと
教えてくれた。名は「十二月文庫」。井の頭線の池ノ上にあるようだ。

下北沢に行く用があって、帰り道に迷ってしまって見つけたそうだ。
一人で静かに本を読むのが好きならオススメという事で、そのまま
井の頭線に乗り込むことになった。これは思わぬ出会いだ。

内心は「ビブリア古書堂の事件手帖」の小説の表紙イラストのような
乙女が静かに店番しているようなイメージを持っていたが、元は
小さな喫茶店をそのまま古本屋にしたような狭い店内には乙女は
いなかった。流行り物は嫌いで、レコードとタバコを嗜む気さくな
中年女性が一人。コーヒー飲みながらの談話室が始まった。

原色看板やらネオンとかテレビで流されるような企業のCMには
ほとほと疑問に感じている。資本主義の世界に生きている以上、
儲ける事は基本だけど、お客が買ってくれないから安易に値下げして
何とか買ってもらおうと躍起になっている。それでは長続きしない。

お客様を不特定多数の購買力としか見ていない企業の多いこと。
今の資本主義のそうした風潮には呆れてしまっている。

お金とは人間社会を成立させるための道具に過ぎない。
秩序を分かりやすく形にしたもの。罰金。給料。謝礼金。ご祝儀。
仕事をするのは、お金を得るためではない。
どんな内容の仕事であれ、我々が売り手で買い手であるお客がいる。
お客の事を考えて、どう働くべきか。それを考えるためだ。

お金は生活するための手段であって、仕事をする目的ではない。
仕事をするというのは、そうした意識を持って商売する事だ。
そうした意識が欠けたままでは、これからの少々高齢化では商売を
続けていくのは厳しい。いわば「作れば売れる」高度経済成長期の
思考は変えていかないといけないだろう。

儲け第一でこの店を開いた訳ではないので、大々的な宣伝は嫌い。
場所も自分が気に入った場所ということで、決めたそうだ。
お客がまた来たいなと思えるから、13年も続いているのだ。

そんな話をしていたら、あっというまに2時間は経っていた。

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