2009年6月28日日曜日

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海老名
10:37発

↓ 1070F 相模線
  
11:04着
茅ヶ崎
11:32発

↓ 832M 東海道本線

11:45着
大船
12:17発

↓ 4640E 東海道本線

12:36着
横浜
13:33発

↓ 9723 東海道本線~横須賀線
  臨時快速 レトロ横濱3号

13:50着
大船 ※記念撮影イベント等の停車
14:10発

↓ 

14:37着
横須賀
15:04発

↓ 9724 横須賀線~東海道本線
  臨時快速 レトロ横濱4号

15:47着
横浜
16:21発

↓ 1514B 東海道本線

16:31着
鶴見
17:00発

↓ 1703 鶴見線

17:09着
安善
17:54発

↓ 1709B 鶴見線

17:58着
大川
18:01発

↓ 1808 鶴見線

18:06着
浅野
18:30発

↓ 1807 鶴見線

18:34着
海芝浦
19:55発

↓ 1906B 鶴見線

20:07着
鶴見
20:14発

↓ 1813A 東海道本線

20:21着
東神奈川
20:25発

↓ 2031K 横浜線

20:54着
町田

梅雨の合間によく晴れた日。
昨日の会社の飲み会でそのまま家に帰っても良かったが
帰ってから風呂に入ったりするのが面倒臭かったので
途中の本厚木で降りて、ビジネスホテルで一泊した。

翌朝9時前。本当は小田急の気になる列車に乗ろうと
早朝4時半に起きるつもりが、次の日が休日ということもあって
久々に夜更かしをした。寝たのが3時近く。
寝坊するだろうと思ったが、それでも9時前には起きた。  

JR東日本が「神奈川・横浜デスティネーション・キャンペーン」
で、横浜や箱根など観光地に客を呼び込もうという趣旨で
さまざまな旅行商品を販売している。
鉄道会社としては、少しでも多くの客に列車を利用してほしい。
そこでイベント列車をいくつも走らせている。
同時に私のような鉄道オタクも気が抜けない期間でもある。

滅多に目にする機会がない、電気機関車EF64型とEF65型が先頭と
最後を挟み、茶色いレトロ客車が横浜から横須賀まで走る
「レトロ横濱号」に乗ってみたいと思ったのだ。
きっと満席だろう。指定席が取れれば乗ってみよう。
乗れなければ外からの撮影を楽しむことにしよう。

私にとって「ホリデー・パス」の旅の始まりの列車、
相模線で終点茅ヶ崎までゆっくりと揺られていく。



茅ヶ崎のホームや改札付近に相模線についての写真が貼られている。
写真は昔の相模線。蒸気機関車がそして、函館本線の「北斗星」を
牽引しているようなディーゼル機関車が走っていたとは知らなかった。

相模線の相模湖行き??
相模線で使われている車両は車両点検などで定期的に茅ヶ崎から
東海道本線を走って国府津まで回送させているそうだが、以前は
車両の所属が豊田電車区だったため。。これはその頃、回送される
シーンを撮影したものらしい。説明書きにはこの列車に乗っていた
係員のサービスで表示させたものだったようだ。

茅ヶ崎でみどりの窓口で指定席を見てもらったら、
なんと3号も4号も席が空いていた。3号は窓側、4号は通路側。
片道窓側が取れただけでも幸運である。

前にみどりの窓口や券売機で調べたら、すでに満席だったので
乗れるとは思っていなかったが、モノは試しである。


気をよくして、横須賀11:45着のレトロ横浜2号の折り返し回送を狙おうと
すでにカメラを構えた先客が集まっている横須賀線ホーム先端の
そばのベンチで座って待ってみたが、まだやってくる気配がない。



折角とれた指定席券を持っていても、肝心の列車に乗り遅れた意味が
ないので、撮影する余裕がほしいので早めに横浜駅へと向かうことにする。



横浜駅。改札そばの駅員に尋ねると、東京方面の列車が到着する
東海道本線7番線ホームにやってくるという。
階段を昇って、7番線へやってくると、こちらのホームも向かいのホームも
すでに人だかりができ始めている。しばらくすると駅員数名が黄色い
ロープをもって、撮影者がホームの黄色い線から出ないようにするための
即席のバリケードができた。






ホームのどこを歩いても人だらけ。でもいつもの仕事や学校などで
忙しい人たちの殺伐とした雰囲気ではなく、どこか楽しげな空気がある。
なんだかんだ、日本人は珍しいものが好きなのだ。列車も例外ではない。





目的の列車は小田原方面からゆっくりとホームの中ほどに停車。
東京に顔を向けている青い電気機関車はEF65型は、すでに廃止された
寝台急行「銀河」の客車を牽引していたEF65型とは顔が違っている。
後でwebで調べてみると、分類ではP型とF型とPF型とあって
それぞれPはPassenger=旅客、FはFreight=貨物を示す頭文字で
旅客型、貨物型で用途が分かれていた500番台とこの旅客・貨物汎用で
使用可能なPF型となった1000番台があるそうだ。

今回使われている青い電気機関車EF65型は501番。つまりP型。
廃止となった「銀河」に使われていたのは1000番台。PF型である。
500番台の一番最初ということで、某掲示板の書き込みを見ると
「Pトップ」と呼ばれているのが、今回のEF65-501である。

そして反対の一番小田原寄りに連結されているのが、上野から上越線は
横川まで、EF55のさよなら運転の際の補機として連結されたEF64型。
これも通常見かけることがない茶色い電気機関車である。
こちらも1001番。PF型のトップだから「PFトップ」とでも呼ばれている
のかもしれない。
この「PFトップ」が今度は横須賀に向けて、先頭を切って
客車と一番後ろとなる「Pトップ」を牽引していく。
しかも、「Pトップ」はJR東日本高崎車両センター所属に唯一残る
電気機関車ということで、「PFトップ」と一緒に走行するシーンが
撮影できるかなり貴重な機会だったのである。







撮影して落ち着き、指定席である窓側に座る。
レトロ客車だけに窓は上まで大きく開けることができる一枚窓。
撮影するのにも、車内に入ってくる心地よい風を感じるのにも
そして沿線で待ち構えている数多のカメラマンを冷やかすのにも
もってこいの環境である。






ワゴンによる車内販売はあるが、乗車時間が約1時間とあって
駅弁や飲み物はなく、キーホルダーなどお土産のみ。
もっともビールを飲んだところで、車内のトイレが使用できないので、
それほど売れないと見込んだのかもしれない。
幸いにも途中の大船で20分の停車があったため、トイレ休憩がてら
ホームから撮影の続き。中ほどに先ほど乗車記念証を配布していた
「鉄道少年団」のワッペンが腕に縫い付けられたボーイスカウト然の
青い服装を纏った少年たちとの記念撮影が行われていた。


大船から先もすれ違うのは通勤車両ばかり。タイムスリップして
現代に迷い込んでしまった不思議な感覚である。
通過する駅にももちろん、カメラを構える人だかり。
沿線もよく観察すると、梯子や柵に登ったりしてカメラを構えている
人たちが時々見かけた。





横須賀線に入り、緩やかなカーブ。先頭を牽引するEF64型が見えた。








1時間の旧型客車の旅は終え、一旦横須賀駅のホームに降り立つ。
行先案内板に表示された滅多に見られない「臨時 横浜」の表示。
横須賀線開業120周年の大きなマークとEF64型の茶色い機関車。
そして、古風な「よこすか」の駅名板とともパチリ。


発車時間が来てしまったので、近くの客車が乗り込み
指定された通路側の席に行くと、向かいでお父さんと男の子が
ひとりすでに座って楽しんでいる。
ビデオカメラで窓の走行風景を収めているお父さんとは
しばらくしてからに話したが、大阪から親子でやってきたそうだ。
向かいに座る子供が新幹線が大好きらしく、大阪からは新幹線で
やってきて、さらにこれから大宮の鉄道博物館まで遊びにいく
予定だという。東京から北へ向かう、秋田・東北新幹線に
乗るのも、子供がとっても楽しみしているそうだ。
どうやら、子供の目的はその新幹線に乗るだけでなく
盛岡で行われている新幹線の連結・併合シーンを見たいらしい。
そこまでは行く予定はないらしく、お節介ながらも
鉄道博物館に展示されている白と緑色の新幹線の連結器を
出し入れするところや蒸気機関車が載っている転車台が回る
シーンを見ることができることを話しておいた。
話している途中も子供はすっかり居眠りをしてしまっている。
朝早く大阪を出発したそうで、ここにきて疲れてしまったようだ。

行きの「レトロ横濱号」と同じように、先ほどの青い服装の
少年たちが乗車記念証を配りにやってきた。
先ほどからの話で、失礼ながらも今回の旅は奥さんは山口県の
ご実家にいるらしく、その方へのお土産にと配布された
乗車記念証を渡してあげた。
その代わりというつもりではなかったが、お父さんはその山口県
へ里帰りした際に撮影したというSL「やまぐち」号を見せてくれた。
白く煙りを吐き出しながら、山と手前の田んぼに挟まれたのんびり
した風景をゆっくりと客車を牽いて走っていく蒸気機関車。
この間乗ってきた大井川鐵道とはまた少し雰囲気が違っているようだ。



ビールの酔いも手伝って、楽しく話していたらあっという間に
横浜へと到着してしまった。こうして横浜~横須賀間の貴重な車両に
よるちいさな旅が終わってしまった。














このままホームを去っては、ここまで乗せてくれた車両に失礼である(?)
回送されてホームから見えなくなるまで、お見送りをするのだ。
大勢の人たちがカメラを向けている中、急行「ぶらり鎌倉号」で使われて
いる車両が隣のホームへ入線してくるというサプライズがあって、
16:10頃。ゆっくりとねぐらへとホームを離れていった。

このまま帰るのも何か物足りないと思い、なんとなく鶴見へ。
鶴見の連絡通路で30分くらいぼーぅとしていると、先ほど横須賀で見かけた
臨時快速「すいごう」などに使われるジョイフルトレインの回送列車が
横浜方面から走ってきた。ふと鶴見線に乗ってみようと思った。


休日は1日3本しかない、大川ゆきに乗るために途中の安善で降り、
幾本も横切っている貨物線の線路を見ながら、何もせずにぼーぅと
ホームのベンチで過ごしてみる。
時折すずめのような小さな鳥が線路に止まり、そして飛び去る。
貨物列車はひとつもやってこない。静かなホーム。







鶴見行きや浜川崎行きを見送りながら、
ようやく目的の大川行きがやってきた。安善を出てしばらくして
ポイントを通過するので、少し列車が左右に揺れる。
そのままカーブしながらゆっくりとすぐ右手に見える武蔵白石の
ホームを見ながら別れた。そしてものの数分で終点大川。
そして折り返し18:01発のこの鶴見行きが本日の最終列車。
明日まで大川から出る列車はないのである。




今度は浅野で下車する。海芝浦ゆきに乗り換えるためだ。
安善とは違って、扇町方面と海芝浦方面へとホームが分かれている。
ここでもしばらく、寝っ転がっている野良猫たちをみながら
ぼーぅと列車がやってくるのをその辺に座って待つ。

休日だろうか、やってきた列車には明らかに海芝浦へ見に行く
人たちが乗っている。単独の人だけでなく、親子連れも見かけた。
海芝浦直前で一面運河が見えて視界が開ける。
海芝浦では折り返し鶴見駅として発車する15分間の間に
私を除いた他の人たちは、中の公園にまで足を運び、ホームからの
景色を撮影したりして、また列車に戻っていった。



しかし私はこのまま、1時間後にやってくる列車まで公園の
ベンチでひとり座っていることにする。
ここから見える鶴見つばさ橋は、夜になると白い柱がぼんやりと
ライトアップされる。少し奥に見えるベイブリッジとともに
デートスポットにもなってるそうだ。
徐々に空は暗くなり、少し離れたところを屋形舟や遊覧船が
ゆっくりとベイブリッジ方面へと消えていく。曇っているのだろう、
雲越しに三日月が見え、鶴見つばさ橋の白い柱がうっすらと
白く浮かび上がっている。


すっかりと暗くなったホームに帰りの列車がカーブの向こうから
レールの軋み音が響いてきた。