2009年6月14日日曜日

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手元にある鉄道ダイヤ情報6月号の後ろのページには
この雑誌のメインである団体列車やイベント列車、臨時列車だけでなく、
回送列車や新造車両や点検車両を貨物扱いで電気機関車が牽引輸送する
「甲種輸送」と呼ばれる貨物輸送ダイヤまで載っている。

甲種輸送については、先月偶然、沼津で目撃した京王電鉄の9000系という
車両の牽引輸送が6/13にもダイヤが組まれている。
小田原には夕方の17時。見に行ってもよいが、行くだけで終わってしまう。
それに沼津で見ているから、今回はパスしよう。


まずは有楽町に行って、いつもの店でインディアンを食べる。
お腹が満足したら、まずは上野へ向かう。目指すは13番線ホーム。
回送で大宮方面からやってくる予定のハイグレード車両E655系「なごみ」
を撮影しようと思ったのだ。
この車両は通常5両編成で団体専用のジョイフルトレインとして活躍する
車両だが、最近では中間に特別車両を1両増結して天皇陛下のお召列車として
使用されたと大きな話題になった。

なかなか乗る機会もないが、じっくりと間近で見る機会もない。
なので時間を調べて撮影しようというハラである。


13番線ホームの電光の行先案内版には「団体」の赤い文字。
そのそばには私より若そうな少年がカメラを抱えてウロウロしていたが
やがて私に話しかけてきた。彼も同じく「なごみ」を撮影しに来たようだが
13番線ホームでよいのか、気になっているようだ。

しばらくしてその13番線ホームの階段にはこれからやってくるだろう
団体列車に乗り込むであろう子供たちが降りてきた。
よく見ると15番線ホームの電光案内版には「回送」の文字。
ここで持参してきた先ほどの鉄道ダイヤ情報を確認してみると、
同じ日に上野から15:56発の団体列車の記載がある。どうやらこれらしい。







すると15番線に15:48に到着するのが、目的の「なごみ」だろう。
先に13番線に到着した国鉄色の団体列車を撮影した後にすぐにエスカレーターを
駆け上がり、15番線ホームへと降りてみると、すでに目的の車両が
停車していた。やはり一度は乗ってみたい車両である。
なかなか渋い色だが、決して地味ではなく、どこか洗練されている。
デザイナーはなかなかのセンスを持っているのだろう。





幸いにも窓のブライドは開いているので、窓越しに車内を観察。
かなり豪華で落ち着いた車内になっているようだ。




団体列車が先に発車した後に、しばらくしてこの「なごみ」もゆっくりと
走り去っていた。


さて次はどうするか。
急行「ぶらり鎌倉号」を撮影するために鶴見へ向かうことにした。
鶴見から貨物線へと走って行き、臨時列車以外は旅客列車が通らない長いトンネルで
武蔵野線へとワープし、さらに貨物線を使って常磐線を走って終点のいわてまで
行く、鉄道オタクとしてもマニアックなルートを運行する列車である。






その鶴見駅は東海道本線と貨物線が分岐する地点にある駅なので、
幾つも並んだ線路を列車が行き交う光景はしばらく見ていても飽きない。
その上、ちょっと上に視線をずらすとゆっくりと鶴見線が、さらに横浜方面に
目を向けると京急の赤い列車が忙しそうに走り去るのが確認できる。
改札とホームを結んで、これら線路を跨いでいる連絡通路は幸いにも
窓ガラスを開けることができる構造になっていて、撮影だけでなく、
ただぼんやりと行き交う列車を眺めているだけでも最適の環境である。

京浜東北線で川崎からひと駅。
17:35に鶴見到着予定なので、まだ30分以上時間がある。
駅前の喫茶店でコーヒーを飲みながら、チョコレートケーキを食べて時間を潰す。
喫茶店には若い女性がひとり、中年の女性がひとりで切り盛りしているようだ。
しばらくすると中年女性が料理を作り始めた。私が座っていたカウンターの
反対側の端で先ほどの若い女性が食事をし始めた。賄い飯だったようだ。






再び先ほどの連絡通路に戻る。
しばらくして横浜方面からゆっくりと目的の急行列車がやってきた。
そしてちょうど連絡通路に入ったところで一旦停車。
他の貨物列車ダイヤの隙間を縫っていくためだろう。
停車している7分の間にホームから撮影していると、ゆっくりと動き出した。
乗客の大半は中年層が多そうだ。団体旅行だろうか。






その後もしばらく連絡通路からぼぅーと列車がやって来ては去るのを見ていた。
鉄道博物館よりも間近でしかも現役のパンダグラフがこんな近くで見られる場所も
そうそう多くないかもしれない。
もうそろそろ帰ろうと思ったところで、またも見慣れない列車が。
今日だけで2列車。最近は国鉄色の団体列車をよく見かけるためか、
あまり物珍しさはなくなって来た。それでも撮影したくなるけれど。



東神奈川から横浜線に乗り換えようと思ったが、2番線の電光案内版に「特急」の表示。
もしやと思ったら、八王子から横浜線へと走る唯一の特急である「はまかいじ」号
である。しばらくして特急列車がホームにやってきた。横浜線との並びを撮影。

そして特急列車が去った2番線に今度は横浜線の普通列車。
八王子方面の普通列車はほとんどが隣の3番線だが、一部列車が2番線から折り返し
発着するのだ。そのため、時間によってはこうして横浜線どうしの並びも撮影できる。




さてもうこのまま町田まで帰ろうと乗っていたが、小机でまたも回送列車。
上野、鶴見、そしてこの小机で今日だけで3度目の国鉄色。
見慣れたとはいえ、横浜線との並びは新鮮である。

こうなったら、私も団体列車をこさえて貨物線踏破ツアーでも組むか(笑)
というか、そんなオフ会でもあれば参加したい。

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