2008年1月31日木曜日

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ようやくココロのオムレツが完成した。
しかし、何度も見られるものではないようで。

世界名作劇場のポリアンナにしばし萌えてみる。
そしてオナニーしてみた。

2008年1月27日日曜日

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夕方の駅と鉄橋と海と果樹園。
小田原からJRで2駅。
根府川駅に近づく寸前で、車窓一杯に太平洋が広がる。

駅のすぐ向こうに撮影スポットとして有名な白魚川鉄橋が見える。
まずはホーム側から。デジカメを構えていると丁度青い電気機関車が
短い編成で貨物を牽引してこちらへ走り去った。



ホームの中ほどの跨線橋を渡って、簡易改札を抜けると車道がすぐ前を
横切っている。歩道部分はほとんどない。少し上り坂でカーブを曲がると
途中で下に降りる階段がある。階段を下りていくと、右手に小高いところに
墓地がある。この墓地の通路部分が写真を撮るのに、ちょうど良いアングル
であった。

さらに下っていくと、細いコンクリート固めの路地がさらに昇りながら
カーブする。道なりに行ってみると、鉄橋のトンネルのすぐ上の地点に
たどり着いた。こうしてみると、新幹線は山にトンネルを掘って通しているが、
東海道線は山を避けるように、海岸線に沿っていることがよくわかる。


さらに道を進むと果樹園の中を歩く形になり、果樹園の向こうに海が現れた。
そして細い道は下り坂になり、反対側の国道に下りる。



今度は鉄橋を下から覗いてみる。
横からも、真横からも覗いてみる。橋の袂は根府川側は簡単に行くことができる。
本当はこの鉄橋下の通路も歩くことは可能だが、もちろん鉄道用地故に
不法侵入になってしまう。

2008年1月25日金曜日

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今日は弟を連れて、大宮の鉄道博物館へ出かけることになった。

彼の分のきっぷをPASMOで購入しようとしたら、残高0とエラー。
前回の平塚帰りで発生したPASMOの一件では、どうやら残高500円
とあわせて1590円差し引かれたようだ。
定期なので、改札にタッチすればオートチャージされるので
入場してまた出場すればよいのだが、敢えて現金で購入した。
思えばPASMOを使って以来、現金できっぷを買う行為が久しぶりだ。

北海道、熊本への鉄道旅行でも、みどりの窓口で乗車券を購入するときも
大金を持ち歩いているわけではないので、クレジットカード払いである。

鉄道博物館は2回目だが、前回見れなかった3階、屋上の展望台が見れて
良かった。屋上はこの冷え込みで、冷たい風が吹いていて、
長い時間居られなかったが。

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平塚~茅ヶ崎~厚木。
平塚から一枚のきっぷで購入した場合は320円。
茅ヶ崎で一旦改札を出て、再度茅ヶ崎から厚木へきっぷを購入した
としても、410円。
平塚から東海道線で茅ヶ崎、そのまま相模線に乗り換えて厚木まで。
PASMOから引かれる金額は320円。厚木からは小田急線だが、
定期券圏内なので、これ以上運賃が差し引かれることはないはず。
しかし、地元の駅で改札にタッチしたら残高不足エラー。
のりこし精算機で確認すると、1090円不足しているという。

厚木で小田急線に乗り換える際、相模線の簡易改札機にタッチするが
確かにタッチはしたのだ。表示もエラーはなく「残高500円」と
表示されたことを確認した。(エラーだと赤色画面で表示される)
それで特に問題ないと思い、件の改札で残高不足エラーとなったのだ。

どうやらタッチする改札機を間違ったらしい。
簡易改札機は相模線からの下車側と相模線への乗車側にそれぞれ
向いているが、何を思ったのか後者にタッチしてしまったのだ。
これで何らかのエラーでも出てくれれば良かったが、何もエラーも
なく、しかも無駄に運賃を差し引かれてしまったあげくの残高不足の
罠に陥ってしまった。

久々に平塚までのウォーキングで気持ちよかったが、
この一件で気分は悪くなった。

2008年1月24日木曜日

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上野から盛岡まで片道12時間かけて、青春18きっぷを使った
普通列車の旅をしてきたが、今回は盛岡から先は時間的な事情で
取りやめた。

急遽計画せずに旅立ったこともあり、時刻表をよく読んでいなかった。
朝早く上野をスタートして、札幌まで乗り継ぐ場合を確認してみた。

【1日目】
(東北本線)

上野
7:58発
  ↓[3525M 快速ラビット]
9:27着
宇都宮
9:32発
  ↓[1539M] 
10:21着
黒磯
10:31発
  ↓[2133M] 
11:37着
郡山
11:55発
  ↓[1139M]
12:43着
福島

(奥羽本線)

福島
12:54発 
  ↓[441M]
13:40着
米沢
13:47発
  ↓[443M]
14:32着
山形
14:46発
  ↓[1439M]
16:02着
新庄
16:18発
  ↓[445M]
19:25着
秋田

【2日目】

(奥羽本線~津軽海峡線~函館本線)

秋田 
5:40発
  ↓[1633M]
8:31着
弘前
10:02発
  ↓[641M]
10:51着
青森
10:57発
  ↓[329M]
11:35着
蟹田
11:43発
  ↓[4001M 特急スーパー白鳥1号]
12:30着
木古内
12:35発
  ↓[135D]
13:46着
函館
14:27発
  ↓[2841D]
17:43着
長万部
17:47発
  ↓[2949D]
20:42着
小樽
20:56発
  ↓[275M]
21:42着
札幌

【3日目】

(函館本線)

札幌
6:12発
  ↓[1930D]
7:00着
小樽
8:07発
  ↓[2932D]
11:13着
長万部
13:24発
  ↓[2844D]
16:12着
函館 

【4日目】

(津軽海峡線~奥羽本線)

函館
7:08発
  ↓[120D]
08:09着
木古内
09:31発
  ↓[4014M 特急スーパー白鳥14号]
10:23着
蟹田
11:42発
  ↓[334M]
12:22着
青森
14:00発
  ↓[656M]
17:27着
秋田
17:33発
  ↓[2452M]
20:30着
新庄
20:48発
  ↓[456M]
21:53着
山形

【5日目】

(奥羽本線~東北本線)

山形
6:31発
  ↓[420M]
8:03着
8:10発
  ↓[1130M]
8:58着
郡山
9:06発
  ↓[2130M]
10:08着
黒磯
10:14発
  ↓[1540M]
11:05着
宇都宮
11:19発
  ↓[590M]
13:09着
上野

青春18きっぷを使った場合の北海道行きルート。
蟹田~木古内は特急列車しか運用していないため、蟹田と木古内で
それぞれ乗り降りする場合に限り、特急に乗車できるという特例がある。

蟹田から乗った場合は、木古内で降りないといけない為、
木古内に停車する特急である必要がある。
時刻表で確認すると、すべての特急が両方の駅に停車すると思っていたが
一部の特急はそうではないのだ。

その例が3日目、札幌から上野に向けて戻るルートである。
北海道を出て青森くらいまで行けると思ったが、その予想は見事に裏切られる。
最後、長万部から函館へ向かう列車は16:12に函館に到着する。
しかし、函館から木古内に向かう列車は函館を16:10に出てしまう。
これでは2分の差で乗車できないと諦めてしまうところだが、この問題は
その一つ手前の五稜郭で乗り換えることで解決する。

長万部から来る列車と函館から木古内へ向かう普通列車は、五稜郭に停車する。
この五稜郭から木古内方面の列車は分かれる配線になっているのだ。
時刻表を確認すると、長万部からの列車は16:07に五稜郭へ到着する。
函館から木古内へ向かう列車は16:16に五稜郭へ到着するので、五稜郭で
乗り換えれば、木古内へ向かうことができる。

さて木古内で降りて、次に木古内に停車する特急は白鳥34号。
しかし、この特急だけ蟹田に停車せず、青森に行ってしまう。
まるで意図したように、蟹田に停車しない。
つまり、この特急は青春18きっぷだけでは乗車できないのだ。

その次の特急、白鳥42号は蟹田に停車するので乗車することができるが、
蟹田で接続している普通列車はもうないのだ。そのため青森まで出ることは
できない。

同じ青春18きっぷで上記の4日目から信越本線経由で帰る場合のルート。
新潟からは夜行快速の「ムーンライトえちご」に乗車することで、宿泊費を
浮かすことが出来るが、前の大阪行きで使った「ムーンライトながら」の
経験からすると熟睡はできないだろう。

【4日目】

※秋田まで上記の4日目と同じ

秋田
17:38発
  ↓[550M]
19:25着
酒田
19:41発
  ↓[834D]
22:00着
村上
22:14発
  ↓[952M]
23:15着
新潟
23:55発
  ↓[3720M 快速ムーンライトえちご]
5:10着
新宿

東日本と北海道に限定されるが、青春18きっぷの拡張版とも
いうべききっぷも同時期に販売される。それが「北海道&東日本パス」。

青春18きっぷでは、北海道行きの際に蟹田と木古内に停車する特急乗車で
乗車するしかないが、この制約がもう少し緩和される。
青森~函館間の乗車であれば、自由席の特急料金を追加するだけで
乗車することができる。

このきっぷだけで乗車したいのであれば、青春18きっぷと同じように
木古内と蟹田に停車する特急列車に乗車して、普通列車に乗り継ぐか
もうひとつ、急行「はまなす」に乗車する方法もある。
急行「はまなす」に乗車できる特例は、このきっぷ独特のもので
青春18きっぷにないルールである。

急行「はまなす」に乗車する場合は上記1日目のルートでは数十分の
差で乗ることができないので、もう少し早く出発する必要がある。

【1日目~2日目】

(東北本線~IGRいわて銀河鉄道~花輪線~奥羽本線~津軽海峡線~
函館本線~室蘭本線~千歳線)

新宿
6:39発
↓[埼京線 通快 653S]
7:08着
大宮
7:26発
↓[531M]
8:42着
宇都宮
8:45発
↓[1535M]
9:35着
黒磯
9:39発
↓[2131M]
10:40着
郡山
11:06発
↓[1137M]
11:53着
福島
12:00発
↓[1185M]
12:33着
白石
12:36発
↓[443M]
13:25着
仙台
13:40発
↓[537M]
15:22着
一ノ関
15:27発
↓[1543M]
16:56着
盛岡
17:47発
↓[花輪線 1939D]
20:45着
大館
21:06発
↓[奥羽本線 677D]
21:51着
弘前
21:55発
↓[681M]
22:39着
青森
22:45発
↓[201 急行 はまなす]
06:07着
札幌


上野発でないのは、神奈川在住の私にとって私鉄で新宿に出る必要があるが、
始発に乗っても上野には7時以降になってしまう。
上野からだと7:00発の列車に間に合わない。そのため、新宿から埼京線で
大宮へ行き、大宮で乗り換えることになる。

帰りにも急行「はまなす」を利用すれば、連続する5日間で、2日目の夜と
3日目の夜に宿泊するだけでいいので、宿泊費を節約することができる。

時刻表を改めて読んでみると、新幹線と特急に乗車するだけでは分からない
面白いことが秘められていると改めて感じた。

どうでもいいが、この急行「はまなす」ルートでいく場合
同じ駅名に2度出会う。

2008年1月21日月曜日

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【貧乏旅行 3日目】

携帯電話の目覚ましで6時に目覚める。枕元を見るとボタンが押された状態で、
目覚まし時計がそばに転がっていた。無意識に止めていたようだ。
顔を洗うのが寒くて、面倒くさくなり、一風呂浴びることにした。
お湯を張っている間に、テレビを見ながら菓子パンを食べる。

盛岡駅前も今日は一段と冷える。雪が降っているのだ。
7時17分発の普通列車で、一ノ関へ向かう。雪が降る白い線路を
列車は疾走する。




一ノ関に8時51分着。
ここで09時03分発の小牛田行きに乗り換える。テレビの報道でも
伝えていたが、今日からセンター試験が始まるとあって、受験生と
思しき若い人たちで少々、賑やかな車内となる。

小牛田9時56分発に乗り換え、10時43分に仙台着。
小牛田から乗り込んだ子供がドアの前に立ち、駅に止まるたびに
ドアを開けていた。この子が東京へ行き、山手線に乗ったとき
どんな反応をするのか見てみたい。

次の快速が11時03分発なので、この間に早めの昼飯をとることにした。

構内を歩き回っていると、見つけた立ち食いそば処。個人的に立って
食べることが嫌いなのだが、他にそばに座って食べるところがないので
仕方なく、食券を買って「鶏から揚げうどん」を頼んでみた。
見るとそうでもないが、食べてみると意外と量がある。360円でこの量なら
かなりコストパフォーマンスはいいだろう。おまけに100円のおにぎり購入。

ぎりぎりに食べ終えて、ホームへ急いだつもりだったが、
間に合わなかった。間に合ったと思って乗った電車がその次の11時15分発、
途中の岩沼から、常磐線の原ノ町行きだった。

時刻表で確認すると、この電車で岩沼で乗り換えれば東北本線で帰れるが、
敢えて、常磐線ルートで帰ることにした。
行きに乗っていこうと考えていたが、出発が18時と遅く、常磐線経由では
仙台に到着するが、今回のような盛岡から先のルートをどうするか迷って
いたこともあり、仙台では奥羽本線のルートにした場合に戻らないと
いけないということがあったのだ。

多少帰りが遅くなるが、急がないで帰るのもよいだろう。
これは前の旅行で北海道からの帰り方を反省してという意味もある。

11時15分発の原ノ町ゆきは、岩沼からしばらくは右側を東北本線と
並行しているが、やがて東北本線と分かれてまた単線となる。




原ノ町に12時39分着。ここで次のいわき行きまで1時間待つことになる。
一旦改札の外へ。盛岡ほどではないが、ホテルの看板が見える。
線路を跨ぐ歩道橋に上がる。しばらく見下ろしていると、上野から来た
特急ひたちがホームに滑り込んできた。乗客を降ろしてしばらくすると
そのまま仙台方面にある車庫へと走っていったが、こちらの存在に
気づいたのか、汽笛を一回鳴らしてゆっくりとホームを離れた。

ホームへ戻る。中ほどに待合室があり、若い学生と思しき女の子が
ひとり、携帯電話を弄って座っている。

頭の中で、想像する。
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待合室へおもむろに入り、戸を閉める。
できるなら中から鍵を掛けられるともっと良い。
そして間髪をおかずにその子のそばに行き、強く後頭部の髪の毛を掴む。
そして自分の「モノ」を無理矢理咥えさせる。構内、いや口内射精だ。
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もちろん、本当にやったら原ノ町から帰ることができなくなる。

13:20分。目的の電車が2番線に停まった。
しばらくして3番線に仙台からの電車が停まると、駅弁の立ち売りが
2番線寄りに、駅弁を入れた木箱を首に下げながら立っていた。

もう駅弁の立ち売りは見られないものと思ったが、この原ノ町でそれが
見られるとは思ってみなかった。
ここでふと疑問が浮かぶ。常磐線の車両はトイレそばのクロスシート
(といってもクロスシート2人分を無理矢理垂直方向にしただけだが)を
除いてはすべてロングシートなのだが、駅弁を食べても良いものだろうか
と思う。

この原ノ町にも特急が停まるから、特急が来たときに駅弁を立ち売りする
なら分かるのだが、次の特急はあと1時間半後である。

やはり食べてよいものだろうか。しかしロングシートで食べる気にはなれない。
山手線のような通勤電車はだめだろうが、完全な通勤電車ではない
この常磐線の場合はこの辺がすごくあいまいな気がする。
上野に近づくに連れて、暗黙に禁止されているような空気になっていく気が
するのは私だけだろうか。



いわき行きの電車は途中の小高から高校生の集団を乗せ、浪江で彼らは降りた。
地元のおじいさんとおばあさんと思しき集団が少々の間、騒がしかったが、
彼らもいつの間にか降りていて、車内に静けさを取り戻した。

いわきに到着。ちょうど向かいには15時08分発の上野行き特急ひたちが
待っていた。早く帰ることが出来るが、別途乗車券と特急券が必要になる。
それにここまで続けてきた青春18きっぷの旅の意味がなくなってしまう。

だんだんと上野に近づくわけだが、まだ東京に入らない。
東京を昼夜人ごみという目でみているわけだが、こうしてゆっくりと普通列車で
乗っていくと、なぜか恋しい不思議な気分になってくる。
この感じも、帰った後の日常の中で忘れてしまう刹那的なものだろう。
刹那的な「ふるさと」と言ったところだろうか。

今春と来春のダイヤ変更で、ブルートレインが廃止されることになっているわけだが
北へ行く「北斗星」も廃止された場合は、旅の楽しみはひとつ減ってしまう。
急いで行く新幹線に重きが置かれてしまう。そこには贅沢に時間を掛けた鉄道旅が
消えてしまうのだ。



水戸の手前の勝田で特急の待ち合わせ。しばらく停車。
水戸を通り越して、ようやく都市圏内に入った感じが少しずつしてくる。
水戸の次は赤塚。路線図でも駅名票でもそうなっているが、時刻表と
東京近郊路線図には良く見ると、臨時駅とある。偕楽園である。
水戸を出てしばらくすると、黄色いラインが走る。点字ブロックである。
夜になり、車内の灯りが反射しているため、よく見ないと見過ごしてしまう。


取手、我孫子。見慣れた駅名を見るとなぜか安堵する。
ここからは快速運転となる。取手からも高校生らしき集団が飲み物や食べ物を
手に乗り込んでくる。通勤電車ならいざ知らず、この常磐線では良いものか
どうか難しいところだとつくづく思う。

19時をまわってようやく上野に到着。
盛岡から実に半日かけた普通列車の旅であった。

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【貧乏旅行 2日目】


眠ろうとするが、眠れない。夜中も3時を回って6時まで、
3時間なんとか眠っただけだった。

9時間いっぱいの7時5分、店を出ると郡山駅前の朝の冷え込みは
きつい。待合室のないホームのベンチに座って、駅の中で買った
焼きそばパンを食べながらとペットボトルのお茶を飲む。
慣れない寒さに震えながら、7時35分発の福島行きを待つ。
待っている間に学生達の姿が増えてくる。

福島ゆきの電車に乗り込み、悩むことになる。
青春18きっぷはJR全線の普通列車のみに乗車することができる。
列車はJRでもJR以外の路線に乗り入れる場合は、別途その会社線の
運賃が必要になる。

青森に行く最も良いルートは盛岡から先、八戸に出ればいいのだが、
盛岡から八戸を結ぶ路線はJRから分離され、第3セクターの会社線に
なっている。つまり、青春18きっぷだけでは乗車できない。

今回は貧乏旅行である。交通費は一切出せない。

そこでJR線だけのルートとして、福島から奥羽本線で青森へ出る
しかない。盛岡から田沢湖線経由で、秋田に出るルートもあるが、
田沢湖線の普通列車は同じ線路を走る秋田新幹線の接続にあわせた
ダイヤになっているので、普通列車同士の接続はかなり悪い。
しかも午後帯でないと秋田まで出ることができない。

8時31分発の普通列車がある。この列車から乗り継いでいくと、
青森には19時49分に着く。昨日のネットカフェで調べた限りでは
駅前にカプセルホテルが一つ、30~40分ほど歩いたところにネットカフェ。
一夜を過ごすのはなんとかなるだろう。が、問題は帰りである。
朝一番の列車で奥羽本線で福島に戻り、東北本線に乗り換えて、
上野に着くのは、23時38分。ぎりぎり青春18きっぷの有効期限内である。

都内在住なら問題ないのだが、残念ながら神奈川県在住にとっては
上野からさらに列車に乗り、私鉄の列車に乗って帰らないといけない。
新宿始発の小田急線が本厚木以西に行く最終列車は23時35分。
3分前に家路に着く列車が出てしまっているのだ。
こうなると、帰れるところまで帰り、また一晩泊まらないといけない。
余計な宿泊費がかかってしまうのだ。

それでも頑張って青森へ行くか、盛岡までとするか、としばし悩んだが
盛岡までとした。盛岡にもカプセルホテルがあるようなので、
空いていれば、そこに泊まるつもりであった。

郡山を出た普通列車は時々、寝台列車の電気機関車に似た汽笛を鳴らす。
またあの「北斗星」を思い出した。

福島に到着。時刻表では乗り換えるものと思ったが、いままで乗ってきた
列車が9時発の快速になって出発する。30分の長時間停車。





仙台10時40分着。
仙台からは一ノ関行きの4両編成が待っていた。
後ろよりの2両は途中の小牛田止まり。



途中一ノ関でさらに乗り換えて、盛岡には13時57分に到着。
さっそく宿探しに駅前のカプセルホテルに向かう。
上野では見られなかった雪がここでは雪掻きをするほどに残っている。
寒い上に人通りが多いため、踏み固められたところが氷状になって
足元に気をつけていないと、足を滑らせてしまう。

ロータリーからはずれて、左側へ曲がったところにカプセルホテルが
あるが、営業時間が16時から。まだ2時間近くも待たないといけない。
2時間近くもどこかで待っていても、カプセルホテルが空いている保証は
ないので、点在するシティホテルを回って、少しでも宿泊費の安いところを
回ってみたが、ここで大きな誤算が発生。

軒並み満室。この時期はセンター試験の受験生が宿泊するのだ。
道中の列車内でも、やたらと学生らしき若い人をよく見かけると思ったら
そういうことだったのだ。

こうなると、シティホテルはどこも満室だろうからもう少し小さめのホテルを
探さないといけない。いろいろと歩き回っているうちに、こじんまりとした
ホテルを見つけた。「ホテル 照井」である。
営業時間の15時を待って、フロントに行くと部屋は空いていると少し無愛想な
おじいさんが応対した。料金は4500円。

フロントのすぐそばに上にあがる階段がある。部屋は2階。
窓からの景色はまったく楽しめないが、それを除けば同じくらいの規模の
シティホテルと比べたら、駅前にしては安い方ではないだろうか。

ベットに備え付けの時計は故障したようで、その代わりに市販で急遽買ってきた
と思われる目覚まし時計が置かれている。

電話ももう見かけることが珍しくなったダイヤル式である。
小さい頃、家の電話はこの黒色だったのでちょっと懐かしい。

隣にはコイン式のテレビ。といってもテレビ番組を見る分には無料。
ビデオ映画が有料らしい。



電灯も今は見かけないデザイン。ぶら下り式のもので、やはり小さい頃を
ふいに思い出す。だいぶ古い部屋である。
そして風呂はユニットバス。すぐ隣に便器があるあのタイプである。
旅先の宿のユニットバスでは、無性にオナニーがしたくなるのはなぜだろうか?
湯船にお湯を張り、この2日間の汚れを洗い流す。
寝床も落ち着き、さっぱりしたところで、今夜の食料や飲み物を散策がてら
外に出ることにする。

さらに奥へ歩くと、大きな川が流れている。開運橋を渡った向こうには
アーケードが伸びている。前回の熊本でもそうだが、駅前周辺はそれほど
景色として変わらない。コンビニエンスがあり、ラーメン屋、居酒屋、
ショッピングアーケード、ゲームセンター、パチンコ、カラオケ、シティホテル・・・。

日光や鬼怒川といった温泉街に行ったほうが、旅をしている気分になる。
こうした資本主義の景色を見ると、盛岡まで来たという気分よりも地方も
小都市化が進んできたなと少し呆れた気分になる。
それは昨日のネットカフェでネット検索して、青森にもネットカフェがある
という驚きと似ている気分だ。

アーケードが歩いた奥には、ライトアップされた城壁が現れる。
盛岡城址公園である。規模はさして大きくない。城壁の上は自由解放
されていて盛岡の夜景を楽しむことができる。冬だけにあまりにも寒くて
長く居られないのが残念だが。

城址公園のアーケード寄りにはスナックのネオンが固まって煌々と光る。

今夜の夕食や夜食の費用は最低限にしないといけない。
コンビニエンスで夕食のカップ焼きそば、105円の1リットル入りの紙パック
ジュース、生ビール、おつまみ、そして翌朝宿を出る前に食べる朝飯の
菓子パンを2つ。
オナニーしようとエロ漫画雑誌を買おうかと悩んだが、終わったあとの
虚しさを考えると、嫌になって止めにした。

途中で見つけた100円ショップで自転車のかごカバーを購入。
ナイロンのような肌触りで、宿に帰ってさっそく袋から取り出す。

自分の「モノ」にこのカバーの紐で根元部分を抜けないように締め付け、
射精しても漏れないように梱包する。そしてしごくのだ。
数十秒で射精した。やはりエロ漫画雑誌を買わないで正解だった。
もっと虚しい気持ちになっていたに違いない。

すっきりしたところ、テレビを見ながら、カップ焼きそばを食べる。
その前に一風呂浴びることにする。「モノ」に付いた精液を綺麗に
洗い流さないと気持ち悪い。

暖房の利きはあまり良くない。早々にベットに入って、ビール缶を開け
おつまみを食べながら、テレビでしばし時間を過ごす。
22時を回ったところで、明日のために早く眠ることにした。

やはり体を伸ばして寝ることがどれだけ幸せなことが、
あのネットカフェの後だから、よくわかった。