2008年1月18日金曜日

つくもノヲ”X="1≠ 298


【貧乏旅行 1日目】


ネットカフェ。便利なものができたものである。
重いノートパソコンを持ち歩かなくても、いつでも近くの店で
ネットというくらい、普及し始めている。

この記事は郡山駅前のネットカフェで書いている。
ある旅の途中であり、宿泊費を抑えるために初めて宿代わりに
使うことにした。まあ、熟睡することはできないだろう。

だから目的地では体を伸ばして寝られるところに泊まる必要がある。
もとい、カプセルホテルで泊まろうと考えている。

行き先は青森。青春18きっぷの回数がまだ余っているので、
今回の旅に使おうと思い立った。大阪方面への鈍行列車の旅は攻略済みだが、
上野から北、青森方面はまだ行ったことがなかったのだ。

大型連休も取れて、有効期限が20日までと迫っており、この機会を逃すと
もうできないだろう。川崎で友達と会った帰りにそのまま旅は始まることに
なったのだ。

川崎を16時36分に出た東海道線は東京に16時52分に到着。
山手線で上野へ向かう。17時少し前に降り立つ。


上野からは17時23分発の宇都宮行きに乗る。
まだ首都圏内だけに中はほどほどに込んでいる。列車旅の気分には程遠い。
が、宇都宮までは乗っていかない。
手元の時刻表では、後発の快速が先に宇都宮に到着するからだ。
赤羽で乗り換え。

赤羽17時43分発。この電車もほとんどが通勤客。
やはりまだまだ旅情は漂わない。
宇都宮には19時12着。ここからさらに乗り換える。

黒磯行き、19時22分発。この辺からそうした客も減るのかと思いきや、
先ほどまでにないにしろ、席が埋まるほどに人は座っている。
ボックスシートに座れたのは良かったが、背もたれは硬く、
となりのおじいさんは癖なのか、時折舌打ちのような音をだしていて、
かなり飛ばしているのだろう、電車もかなり揺れ、乗り心地は決して良くない。
一眠りしようという目論見は失敗に終わる。

窓側に座れて、かつ人も少なければ多少は夜汽車の気分にも浸れようなものだが、
こう人が多くてはそんな気持ちにもなれない。
急遽思い立った旅なので、行く先々で泊まる宿を決めていなければ、
予約もしていない。

昔なら降りた駅の公衆電話から宿に空室状況を確認することになるのだろうが、
今は携帯電話という文明の機器がある。しかも当初と違って
今はネット接続は当たり前。さっそく携帯電話で今夜の宿探しをすることにした。

青春18きっぷだけで青森へ旅しようとしているわけで、
宿泊費にそれほど金はかけられない。それで冒頭で書いたネットカフェが
頭に浮かんだのである。

電池残量もあまりなかったので、検索に時間をかけることができず
郡山駅そばにひとつ見つかったので、そのネットカフェを今夜の宿代わりとした。
そのため当初予定していた1日目の目的地である福島駅は明日の朝
向かうことになる。
福島駅からは近くても1時間ほど歩かないとネットカフェがないからだ。

20時12分、黒磯に到着。
ここからさらに郡山行きに乗り換えることになる。20時46分発。
4番線へ向かうと、電車は入線していたが室内の灯りはついておらず
乗車はできない。寒いホームでしばらく待っている、運転士が運転室へ入り、
出発15分ほど前でようやく乗車することができた。

この辺でようやく客も少なくなったかなと思ったが、
ここも通学、通勤の帰りの思しき客が各駅でぽつぽつと乗ってくる。
まだここらも首都近郊なのだ。




明日以降の旅程を時刻表を捲りながら、思案しているとようやく郡山に
近づいてきた。定刻21時48分、郡山へ到着。
しかし、すぐには改札へは向かわない。
向かいのホームには21時53分発の「北斗星」がやってくるのだ。

前に乗ったブルートレインを今度は駅から眺めることになる。
しばらくして先頭車の灯りがゆっくりとホームへ滑り込み、青い車体が
その後に続いてきた。
ダイヤ改正でもうすぐ1往復に減らされるのと、折りからの鉄道ブームの
せいなのか、窓から見える限り、乗客が多いような気がした。

青い車体に一瞥をくれてから、改札を出る。
改札を出て、左へ曲がると今日お世話になるネットカフェがある。
9時間パックで2000円。これならもう1000円でカプセルホテルの方がいいのだが、
熟睡できない点、風呂がない点に目を瞑れば、ネットが使えるのと、
携帯電話等を気兼ねなく充電でき、ドリンクも飲み放題なので
どっちもどっちかもしれない。

逆にカプセルホテルには個別にコンセントがないかもしれない。
また携帯音楽プレイヤーはUSB接続式なので、パソコン環境でないと充電ができない。
それに最終目的地である青森に一泊するので、宿も探さないといけない。
今日はどうしたって、ネットカフェに行く必要があったわけだが(^^;)

いろいろとネットで検索した結果、青森駅前に一件カプセルホテルがあるようだ。
宿泊料は3000円。ネットはできないが、風呂に入れて、体を伸ばして寝られて、
アメニティー込みの料金なら、かなり良心的だと思う。

最悪満室ならば、少し歩けばネットカフェがあるようだから、またネットカフェへ
ということになるかもしれない。ただ正直きついかもしれぬ・・・orz


郡山では9時間にわたり、ネットカフェで過ごしたわけだが、そこで気づいたこと。
申し訳程度の栞戸、またはカーテンではやはりほとんど人から丸見えである。
そこで備え付けのハンガーに上着を掛けて、さらに戸に引っ掛けてみると、
うまい具合に目隠しすることができるのだ。
やっている人は今更かもしれないのだが、写真を見比べてみるとその効果は大きいと思う。

あとは長時間にわたるリクライニングシートでいかに快適に寝るかということで
試しに頭と足を逆にした姿勢、つまり本来背もたれにある頭の部分に足を置いて寝た見た。
結果、さらに寝にくい。頭から腰にかけては気持ち真っ直ぐになるので、イケルと思ったが、
座面の中にあるパイプが背中にもろ当たるので、だんだん痛くなってくるのだ。
やはり背もたれがまっすぐ180度に倒れないと、熟睡できるものではない。

そんなわけで旅行や終電を逃した際の一時利用以外ではとても使いたいとは思わない。
ましてや、「ネットカフェ難民」のような住居として毎日使うなどは私にはできない。
何度か利用したことがあるが、到底寝られないし、そうした境遇に落ちたら私は
どうなってしまうのか。ふと考えされた一夜でもあった。

恐らく2日目の道中は列車内でだいぶグロッキーだろう。
昨夜熟睡できていないからだ。

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