2010年7月16日金曜日

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「鉄子の部屋」という本がある。
この本は女性にも鉄道趣味を広めようとマニア向けではなく、
とりあえず気軽に出かけてみようというユルい内容になっている。

その中で鉄道ムードに酔える店としていくつか紹介されていた中に
京成勝田台から歩いて5分のところにある都電カフェが紹介されていた。

小田急線で新宿へ。
新宿から中央線で御茶ノ水へ。総武線で秋葉原。
秋葉原から京浜東北線で上野へ。上野から京成線に乗り換え。
本日最後のスカイライナーが17:25に発車する。
残念ながら勝田台に近い駅には停車しないので、船橋まで乗ることに。






日暮里を出ると船橋まで20分ほどノンストップ。
船橋から快速特急に乗り換え。どうやら閉店の30分前には到着
できそうである。

店の名前は「トレインカフェ」。
地図ではコンビニエンスのサンクスが目印らしいが、歩いているうちに
右手の小高いところに車両らしき建物が見えてくる。
ただ周りの木々に隠れるように同化しているので、知らないとそのまま
通り過ぎてしまいそうである。

ゆっくりと楽しんでもらいたいという空気は実際に見て感じた。
大々的に宣伝するのではなく、歩道の隅に小さく立てられた看板に
「静かに営業しています」と書かれているだけだ。




車両のすぐ隣にはトイレもあるが、電話ボックスよりも狭い折戸は
普通の体型の人がようやく通れる狭さに少々驚く。
太っている体型では使用することもままならないので要注意(笑)

先客のカップルが丁度その車内から出ようとするところだった。
来店のタイミングが良かったようだ。
大竹しのぶ似の若い女性店員に案内される。

昔走っていたという都電の車両はつり革を外したくらいで、
おそらくほとんどが現役だった頃の状態だと思われる。
車内の灯りは現役の頃の蛍光灯ではなく、電球がほんのりと照らす。
強すぎない優しい灯りが落ち着いた車内を演出している。

コーヒーに関してはよく分からないが、「H2ブレンド」を注文。
メニューの説明書きでは苦味が強いとあったので、エスプレッソのように
とんでもなく苦いのかと少し覚悟したが、飲んでみると程よい苦味が
あって、普段飲んでいるコーヒーでは物足りない感じだ。

甘いチョコレートケーキとこのコーヒーの苦味はよく合う。

金・土曜日であれば19:00以降も酒が飲めるようである。
場所が少し遠いが次回はこの都電の中でビールを飲み行こうと思う。
週末とあってかなり賑やかな車内になるのだろうか。
できれば静かな車内であって欲しいと少し期待しながら・・・。





帰りは乗り換えが面倒臭いので、京急線直通の列車に乗る事にした。
時刻表を見ると、20:05発の各駅停車 京急久里浜行きがあった。
赤い列車は2100形。例のドレミインバータであった。
ほとんどがロングシートだが、車両の隅にはボックスシート。
高砂ではまだガラガラの車内だったので、難なく座れた。

このまま空いていたら快適だが、都営浅草線に入る頃には混んできた。

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