2010年7月6日火曜日

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6月22日 午前2時。
それまで公式ホームページでは予告された歴史的瞬間が訪れた・・・
というと大げさだが、アップル製品でIPodやIPhoneユーザにとっては待ちに待ったもの。
OSがios4へのアップグレードされ、今回は無料でダウンロードできるとあって、
某巨大掲示板ではここ連日お祭り騒ぎになっていた。書き込みには21日にはダウンロードできるのでは?
という書き込みが乱立して情報が錯綜していたが、確かにニュースでは21日公開となっていたが、
それはアップル本社があるアメリカ、クパティーノの時間である。クパティーノの時間で午前10時公開のため
16時間の時差で日本では22日の午前2時公開となったのである。



ios4では注目すべき機能がいくつも盛り込まれたが、個人的に楽しみにしていたのは
ロック画面だけでなく、アイコンが並ぶホーム画面にも壁紙が設定できるようになったこと。

夜勤明け、いそいそと家に帰って早速アップグレード開始。時間は約1時間半かかった。
だが、ios4へのアップグレードはサポートしているとはいえ、Ipodの第2世代ではすべての機能が
使えない事をアップグレードしてからようやく気づく始末・・・。
(IPhoneも3Gまで同様。3GSからすべての機能が使えるようである)

使っているIPodはてっきり第3世代と思って確認せずに購入したの自分が悪いのだが・・・。
結局アイコンのフォルダ機能ぐらいしか、恩恵には預かれない感じとなってしまった。

現在使っているauのneonは5年近く使っているが、最近通話中に雑音が入るようになった。
そろそろ買い替えようと思ったところに、Iphone4登場のニュースが目に入ったのである。


6月24日販売。

ソフトバンクへMNP(番号そのままで乗換え)でオンライン予約したのは18日の21時直前。
あまりの予約殺到に15日から実施されたオンライン予約が急遽18日の21時で締め切られたのである。
このオンライン予約もツィッターを通して孫社長とのやり取りで実現したらしいが、果たして?

某巨大掲示板を眺める日々。どうやら初回出荷分では15日から16日朝までの予約分までしか
入手できないのではという憶測が飛び交い、またも情報が錯綜する様相を呈している。
情報の真偽はともかく、盛り上がっているのは見ていて妙に楽しい。
もちろん掲示板の書き込みは信用できないため、こうなったら当日訪れてみようと決意。
アップルストアは渋谷、銀座とあるが、どうやらその掲示板の書き込みを参考にすると
銀座に行くのが良さそうである。

24日。久々でもないが、小田急線の始発でまずは有楽町へ。
いくつかの家電量販店でも当日分販売を実施するのだが、今から行っても徹夜組によってすでに
絶望的なのはわかっている。どんな様子なのかを見に行こうと思ったのである。



ビックカメラ有楽町本店。案の定、すでに当日販売分終了の看板が立っている。
ビックカメラ池袋本店。こちらも同様。丁度8時となりすでに並んでいた数人が店員に案内されて
店の奥へと消えていった。






次はアップルストアの銀座である。
店の前から歩道に人の行列。その人数はざっと200~300人。ひとまず最後尾に並ぶ。
この分では最後尾まで入手できないような気がしつつ、しばらく並んでみることにする。
時間は8時30分を過ぎたところ。ひとつ前に並んでいた中年の女性は32Gを希望しているそうだ。
Ipadを購入したときもこの銀座で並んで購入したから、今回ももしかしたらという希望に期待
して、並んでいると話してくれた。そんな話を聞くと少し望みが出てきた。

それから1時間くらいだろうか。行列は少しずつだが前に進んでいる。
青いTシャツの店員が白い紙を挟んだボードを持ってあっちへこっちへと歩き回っている。
どうやら店員の案内では32Gの当日販売分は終了したようである。白い紙は予約用紙だった。
16Gについて訪ねてみると、どうやら在庫はあるらしい。某巨大掲示板の書き込みでは在庫が
ないのではという書き込みが見られたから、やはり実際に自分の足で行動するに限る。

本当は入手したいが、長時間並ぶのは嫌である。
待てない人間が掲示板を前に取る手段はただひとつ。本当のような嘘の情報を流して
閲覧者を迷わせ、少しでも並ぶ人数を減らすようにしたいということだ。
もちろんそんな事が大して状況に影響しないことは承知しているだろうが、待てない苛立ちが
スレッドのレス消費加速に拍車をかけ、まるでそれがお祭りのような盛り上がりを見せる。

どれくらい時間がかかるのか。
歩道の時計はもうすぐ12時。すでに3時間近く並んでいることになる。
幸いにもアップルストアでは日傘を貸し出してくれたため、日焼けの心配はしなくて済む。
また飲料水「いろはす」やお菓子の提供もあったので、喉の渇きも心配しなくて済んだ。
ひとつ心配だったのはトイレだが、これも隣の人に声をかければ問題なかった。
このトイレの心配があって、昨夜から並ぶことにためらったのである。もしかしたら並んでも
入手できないリスクがあったため、銀座に並ぶのが正解だったようである。

3~4時間くらいで順番が回ると思っていたから、特に昼ごはんの用意はしていなかった。
列はほんの少しずつしか動かない。韓国か、中国と思しきカップルが記念に持ち帰ろうとしたのか
アップルのロゴが入った例の日傘を持ち帰ろうとして店員に止められるハプニング。
何とか英語で説得した場面はさすがにかっこいいなと感じた。

前を見ると、一度に10人程度を店に案内しているようである。
途中トイレで抜け、かえってくる時に人数を数えると170名ほど並んでいる。
このペースならあと3時間くらいは覚悟しないといけないようである。

案の定、店員からの案内では順調に行けばどうやら夕方くらいになりそうとのこと。
このまま並び続けてよいが、予約した方が楽に取れますよとも行っていたが、
ここまで計5時間も並び続けている大半は今日入手できる可能性が高いならやはりそちらに
気持ちが傾くのは自然である。かくいう私も同様である。

結局あれから8時間。時計は16時半を回ってようやく店の中へ案内された。
すでに夕方。自分でもよくここまで並んだものだと半分感心して呆れている。
銀座一丁目~三丁目の400mを8時間かけて歩きながら町を眺める体験。
おそらく前にも後にもこんな経験はできないだろう。

アップルストアのエレベーターは特殊だ。
まず希望階のボタンがない。このエレベーターは自動で上下に往復する。ドアの開閉も自動。
そのためユーザはただ機械の動くままに従うという体験をすることになる。
唯一ボタンがあるのは、車椅子用の開ボタンのみ。アップルらしいエレベータである。

契約手続きまで少し待つため、同じ青いTシャツの店員からデモ機に触れながらの簡単な
操作説明があった。カメラだが、自分の顔も写す機能が搭載されている。鏡が不要だ。(顔)
これはテレビ電話機能「Face Time」の為で、お互いの顔をカメラに移しながら電話ができるもの。
すでにskypeなどが先行しているが、Iphoneでは初めて搭載された機能となる。
この機能があるということは、今まで耳に押し当てる方式から開放されることを意味している。
すなわちイヤホンで音楽を聴きながら、そのまま通話もできるのである。
電話がかかるといちいちイヤホンを外してたので、「Face Time」はともかく
この煩わしさから開放されるのは個人的にはうれしいところである。

契約手続きは30分ほどで完了。
完了して購入したIphone4の設定完了とともにau側の電話は使えなくなった。
こうして晴れて、Iphone4デビューとなったのである。

早速メールや電話で報告したいが、まだしばらくはこっそりと使うほうが良さそうだ。
まるで見せびらかしていると因縁をつけられても困るからだ(笑)

それよりも朝からずっと何も食べていないので空腹を何とかしないと。
新橋駅の座れるそば屋にまずは向かうことにしよう。

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