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【三浦半島2DAYきっぷの旅 1日目】ネイビーバーガー・海軍カレー・言葉の壁
京急電鉄には「三浦半島2DAYきっぷ」というお得なきっぷがある。
2日間有効で、金沢文庫から横須賀や三崎口、逗子、路線バスが
乗り放題という三浦半島を巡るには大変画期的なきっぷである。
横浜からなら1600円と価格の面でもかなり魅力的なのである。
ウォーキングで通り過ぎた横須賀という街が気になっていた。
ネイビーバーガーや海軍カレーを食べてみたい。
横須賀だけでも十分に観光として楽しめるのだが、
どうせならゆっくりと一泊しようと思い、一泊するなら翌日は銚子電鉄に
乗り行こうと久里浜から東京湾フェリーで房総に渡り、銚子を目指す
行程が浮かんだ。銚子電鉄で運行が予定されている伊予電鉄から譲渡
された新しい車両を見に行くのが目的である。
10時過ぎに目が覚めて、まずは横浜へ。
横浜ではJRの指定席券売機で浜金谷 0銚子の往復乗車券を購入。
そして京急で例の「三浦半島2DAYきっぷ」を購入するのだが
どうやら京急カード以外のクレジットカードは使えない。
ポイントを貯めようと思ったのだが、その目論見は失敗だった。
気を取り直して、きっぷを片手にホームの階段へ。
赤いサラブレッドと思ったら、何と青いサラブレッドがやってきた(笑)
KEIKYU BLUE SKY TRAINである。何だか少し嬉しくなる。
それに快特のため、最速で横須賀中央に到着する。幸先がよさそうだ。
ひとつ残念なのは、生憎の雨である。今日はずっと曇りだったらと
淡い期待は虚しく、天気予報もあまり当てになりそうにない。
横須賀中央の改札を出ると、雨の中を歩き回る。
まずは目的のネイビーバーガーの店を探す。どぶ板通りと呼ばれる
細い通りにたどり着くのに迷ってしまったが、本日予約したホテルから
すぐそばだった。
「どぶ板食堂 ペリー」
昼過ぎだったが誰も客はいない。店員は元気そうなおじいさんが1人。
奥のトイレの近くに軍艦の模型がいくつか飾られている。
その横にはダーツが設置されている。夜は賑わうのだろうか。
店員から記念艦「三笠」の優待割引券を頂いた。
100円引きだが、折角なので三笠公園まで足を運んでみる。
ネイビーバーガーは2種類の大きさから選べるが、大きい方のサイズは
想像以上に肉が大きかった。バンズもデカイために某ファストフードの
ビックマックが食べづらいなんて言ったら笑われてしまいそうだ。
添え物のフレンチフライも大変うまい。むしろ●クドナルドに導入して
欲しいくらいである。いや冗談ではなく。
お腹が満足して雨の中を三笠公園へ向かう。
途中、米海軍基地の物々しいゲートを通り過ぎると、軍艦が迎える。
観覧料は500円。割引券で400円。そばの売店にあった券売機で
購入する。雨だから客はいないのかと思ったら、見に来ている人が
何人か歩き回っている。記念艦ということからもちろん海に出ることは
できないが、それでも当時の雰囲気を感じるには十分な環境である。
船内に掲げられている説明文によれば、一時はGHQによって解体され
荒れるに任せる状態だったところを後世に伝える重要な資料として
当時の国や米軍からの支援によってこの「三笠」記念艦として復元
されたようである。世界三大記念艦の1つにもなっている。
展示されているパネルには司令官だった東郷平八郎率いる日本が
ロシアとの戦いで勝利するが、敵将を助けるシーンが描かれている。
柔道でも戦い終わった相手の手を取ることがあるが、そうした礼儀に
通じているのかもしれない。
船内も余すところなく隅々まで公開されており、見応えがある。
大抵のこうした展示は触れることを禁止していることが多いが、ここでは
船内から突き出たいくつもの砲台をハンドルで動かすことができる。
人気のアニメ「ワンピース」で腕利きの狙撃手として登場する
ウソップになりきることが可能である。(笑)
また上まで登ることができ、東郷平八郎司令官や参謀が戦闘指揮を
実施した際に床には立った位置が示されているが、海図室も見られる。
残念ながらこの部屋に入ることはできないが、窓から中を覗くことは
できる。海図室といえば、世界の航海士を目指すナミを思い出すのは
きっと私だけではあるまい。
その後に離れ無人島である猿島まで船が出ているのが気になったが、
船乗り場の人に訊ねると、最終便では向こうでは5分しか滞在時間は
ないと言われる。16:30発で行き、すぐに折り返しの船で戻らないと
いけないなら、翌日ゆっくりと楽しみことにしよう。
後で部屋で飲もうと販売していた猿島ビールを一本購入。
一旦ホテルの部屋に戻り、歩き回って掻いた汗をシャワーで流す。
人心地着いて、夜になってから再度先程のネイビーバーガーの店へ。
昼間とはまったく違う空気があった。
昼間はあれ程静かだった店が、テクノというのか、ジャンルは不明だが
大音量で流され、話している声も聞こえないほど。
そんな空気に酒の酔いに少し任せながら、お互い親しそうに日本の女性
と外国の男性が和気あいあいと交流しているように見えるが、
残念ながら言葉の壁までは超えていなかったようだ。
外国人の自由すぎる行動に日本人が振り回されている様が笑える・・・
築地市場の外国人観光客のマナー問題や皇居のお堀を泳ぐ外国人が
少し前にニュースで取り上げられたことをふと思い出す。
同じ日本人なら恐らく苦情になるのだろうが、
言葉の壁によって半ば諦めてしまっているようにも見えてしまう。
看板がせっかく日本人を主張しているのなら、店内も日本人がリーダー
を執って欲しい所というのが正直な感想である。
ただ記念艦「三笠」復元には米軍への貸しという負い目があるから、
日本人としてはあまり強く出ることはできないのかもしれない。
その点を気にしなければ、個人的には観光客としては他ではきっと
見られない外国人と日本人のコントを見ながら海軍カレーを食べる体験
ができてなんとも楽しいお店であった。
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