2007年10月30日火曜日

つくもノヲ”X="1≠ 237





ふと、秋空の流れる雲を見上げる。
夏のあの入道雲はすっかりなくなり、静かにゆっくりと雲が西から
東に流れている。もう秋だ。年月を早く感じる。

人を怒らせる自信と嫌われる自信ならある。
25歳になってようやくそのことに気付き始めた。

この間「無印良品」で買った黄土色メガネに掛け替える。
特に何か変わったわけではない。

私は30を目前にしてこのまま女性と関わることなく、死ぬのだろう。
毎日、毎日、そんな遠い夢を見ながら。
まあ、それもいいかも知れぬ・・・。
従って結婚はできないし、子供もつくれない。親不孝だが・・・。


今年がピークだったかな。

一人で北海道にも九州の熊本にも
ブルートレインとか、他の電車にも乗って旅行したし。
ああ、北斗星のロビーカーでビールを飲みながら過ごした一夜は
よかった。まだ忘れられない。

有楽町で魔法のスパゲティーにも出会えたし。
地元の友達とスナックに初めて連れて行ってもらったし。
両親も親戚も健康だし。

このまま包茎で童貞でも、思い残すことなく死ねるだろう。

中学生で好きになった女の子がいたけど、
特にこちらから気持ちを伝える事もできなかったし、年賀状出しても
帰ってこなかったな。あのとき、私は何を期待していたのか。
大学一年の頃、学校が同じだった奴に道端で出会い、女の子に彼氏が
いることが知った。
伊勢原で電車が止まっているときに一度見かけた。男と一緒だった。

その時からだろう。女の子を好きになる気持ちが無くなったのは。

リアルで女性を襲わないように、日々オナニーに精進している。

ノイズキャンセリングイヤホンで周りの雑音を閉ざして
お気に入りの音楽を聴きながら、私はやがて消える。

2007年10月28日日曜日

つくもノヲ”X="1≠ 236





「出来事」は注意してみると、けっこう見えるようだ。
ウォークマンを耳に突っ込んで流れる音楽と
ノイズキャンセリング1/8カットは、いやでも目に見える
風景に注意が向く。

台風20号の影響で昼間より雨。昨日も雨。相模川ウォーキング
の予定は台無し。

昼飯を有楽町のあの店で魔法のスパゲティーを食べようと
有楽町へ向かう。

急行新宿行き。
運転席右の窓に陣取り、しばしの風景を眺める。
途中から見るに柄の悪そうな若者2人。普段電車を使って
いる感じではなさそう。透明のビニール傘をつり革に
引っ掛け、立ったり、座ったりを繰り返す。落ち着かない。
どうやら彼は目立ちたがり屋らしい。

本厚木で降りなかったら、そのビニール傘を窓から放り投げて
やろうかと思った。少し気分が悪くなった。

線路を進む。この雨でも上々に乗客で埋まってくる。
海老名駅。歩き回る子供を追っかけるお父さんらしき男性が
通過待ちのこの電車を、やがて通過中のロマンスカーをバックに
しきりに写真を撮っている様子。車掌さんにも撮って
もらっていた。

席に座る人たちが珍しそうに、ちらららと見ている。
観光のパンフレットを見ながら、そして新聞を読みながら、
寝たふりを決めながら、そんな反応が面白い。
別に珍しくはないような気もするが。

撮影が終えると、その男性は近くの座席に落ち着く。
かぶった帽子を見て納得。「箱根親子鉄道展」と
白地に赤い文字で書かれていた。

そうか、「箱根親子鉄道展」の帰りかと思ったが、
これは確か先月に終わっていることを後で知った。
どうやら「箱根親子鉄道展」の帰りであることを
なんとなくアピールしておいて、別に鉄道好きではないよ
と言い訳していたのかとひとり納得。

そんな帽子をかぶらなくても、写真を熱心に撮る姿、
その雰囲気は誰からみても鉄道好きとわかるから。
別に隠さなくても。

その子はしばらく運転席真ん中の窓からじっと流れる
景色を楽しんでいた。飽きてくると、疲れて座り込んで
しまうのを見かけるが、この子は座り込むことなくずっと
立っていた。すぐ座り込む若者と比べて「こいつはできるな」
とひとりで感心。

が、やはり飽きてしまったようで。いつのまにか先ほどの
男性の隣に寄りかかってぐっすりと眠っていた。

13:50。小田急1000形は表参道へ到着。
折りしもタイミングよく多摩急行唐木田ゆきが1000形が停車。
なかなか見られないダブル1000形となった。

半蔵門線への乗り換え階段を上ってところで、若い女性と
海外の男性とのハグシーン。教えてもらったお礼か、
お別れの挨拶かはわからない。

永田町で有楽町線に乗り換え。いつもの96段階段を上りきって
そのまま階段を下りると有楽町線ホーム。
今日は雨。普段有楽町で降りるところを今回は一つ先の
銀座一丁目で降りる。雨に濡れずに例の店にいけるのだ。

D1出口へ向かう連絡通路。やはり寝ている人はいた。
が、今日見かけたのは一人。D1出口の階段にはいなかったが、
先ほど誰かが漏らしたと思われる小便の匂いが階段を上りきるまで
充満していた。最悪に気分が悪くなる。

なので、正直雨でも降っていなければこの駅には降りないのだ。
いや、降りたくないのだ。

寝ている彼らは私の行く末を見ているようで、とても見ていられない。
だから見まいと逃げるように常に有楽町で降りている。

例の店に着く。2番席と角の席と一つずつ空席あり。2番席に落ち着く。
いつもインディアンを注文するが、「カレーソースがもうない」と
言われ、失意の梅のり大盛りを頼むことに・・・。

前にも一度土曜日の閉店間際に行って、カレーソースがぎりぎりだった
ことがあったが、まさか早々とその鍋をひっくり返していたとは
まったくもって想定外であった。

毎週1~2回のペースで通っているから知っているが、圧倒的に
注文数は少ない。たいてい、ナポリタンやジャポネ、ジャリコばかりだ。
歴史的に浅いのか、認知度が低いのかはわからない。
昼間のピークに20人に1人くらいが注文するぐらいか。統計とっていない
からよくわからないが。

インディアンの雰囲気をと、福神漬けを無謀にもぶっ掛けようかなと
思ったが、カレーソースがなければ福神漬けもすでになかった。

梅のりを食べた後に合うとはいえないが、牛乳は頼んだ。
これはこれでいいかもしれないが。やはり不本意であった。

さすがに顔は覚えられているようで、マスターから「またお願いしまーす」
と言われたのがせめてもの救いだった。

地上は雨。歩き回って濡れるのはいやなので、このまま地下鉄を使って
帰ることに。帰りはロマンスカーに乗ろうと丸の内線で新宿まで。

台風20号はさらに失意を呼んだ。ロマンスカー運休。
それも18:00発を最後に以降のロマンスカーが運休。いま18:03。
どちらにしろ、満席だから乗れなかったけれども。

別に焦って帰る必要もないので、8番9番線ホームへ向かう。
各駅停車本厚木ゆき18:13。
各駅ゆえに約2時間かかる帰路。ここで先ほど買った単行本を
取り出す。

川口雅幸 著「虹色ほたる~永遠の夏休み~」

本屋のpopでは「単なる児童書ではないです。本当は大人のための本です」
とあり、他の気になるタイトルにも目移りして、結局はカバーイラスト
の特にワンピースの女の子に萌え(ry・・ではなくて、幻想的なイラストに
惹かれて買ったみた。1600円なり。

だいだいの話の流れは読んでいくと想像はできると思う。
が、読み進めていくとカバーイラストのように蛍が幾重にも見えたあの
儚い夏の日が脳内に広がるのである。
ゲームの「ぼくのなつやすみ」の風景ではなく、もっとも儚い夏の日々。

私自身は故郷が神奈川県内なので、この読み進めていくと鮮明になる
蛍が静かに舞う夏休みというものを経験したことがない。
だからなのか、よけいに儚い。

個人的にさえ子と「青天狗」はなかなかいいキャラクター。

さえ子とそうした夏休みの日々をはげしく妄想しつつ、
本厚木ゆきはダイヤの乱れで海老名止まりとなってしまった。

急行に乗り換え。奇跡が起きた。
「本日に限りまして、次の厚木にも停車致します。」

台風20号とその影響で発生した、線路への障害物除去と
信号機トラブルによるダイヤ乱れで電車の順序が入れ替わることで
起きたまたとない「奇跡」。

この奇跡を写真に収めんと小雨が降るよる厚木駅でデジカメを構える。
奇跡というか、単なるダイヤ調整なのだが。

さすがに後続の電車は各駅だった。

新宿18時過ぎ、急行に乗らずに全各駅に止まったため
2時間オーバーで最寄り駅。もうすぐ20時半だった。

帰ってから400頁近くある「虹色ほたる」を読みきった。
うん、本の中の風景はきれいである。そしてさえ子も(笑)
正直、こんな子が妹ならと申し訳ないが妄想してしまった・・orz

「シスタープリンセス」とか「ぼくのなつやすみ」をやるより
まずはこれは読んでおけとお勧めしておく。

2007年10月26日金曜日

つくもノヲ”X="1≠ 235



調和級数の無限和と等比級数の無限和の関係を示してみた。

ゼータ関数の特殊値として、-2乗や-4乗などのマイナス偶数乗の
それぞれの無限和は判明している。
ただし、マイナス奇数乗(たとえば-1乗、-3乗など)の無限和に
ついてはよくわかっていない。

特に-1乗の有限和、1+1/2+1/3+1/4・・・+1/mについては個人的に
解明したい事項だ。

また、この-1乗の有限和は画像に示したように各項が等比級数の
極限値になっている。
たとえば、1/2=1/3+(1/3)^2+(1/3)^3+(1/3)^4・・・。
この-1乗の有限和(無限和)はこれら等比級数の極限値の合計にも
なっている。当たり前と言われればそれまでだが。

無限から有限へ。
無限和は発散することがわかっているこの数列の有限和を求めるのは、
まるで場の量子論で使われている「繰り込み」と似ている。

解明すればリーマン予想で挙げられている
素数の無限積と調和級数の無限和が等式で表されることからも
大げさにいえば、素数の真実にまたより近づくことができると
考えている。

2007年10月25日木曜日

つくもノヲ”X="1≠ 234



級数和、特に自然数の累乗和について自分なりの再考。
高校ではこのような式ではなく、自然数の2乗和、3乗和の公式をそれぞれ
暗記することを強要される。あくまで試験、受験で使うことを前提に
してためだ。だから高校生の頃、特に疑問を持つ余裕もなく卒業した。

どこかのwebサイトで載せているかもしれない。
数学者ならすでに知っているのだろう。

大学の講義を眠いのを我慢しながら受けていたとき、プリントの裏に
パスカルの三角形のように数字を並べて落書きしていたらたどり着いた。

かなりの前のニッキにもこの式を書いていたが、見づらかったので
画像にして挙げてみた。某掲示板にも書き込みをしてみた。
いろいろと批判はあったが、この式に対する批判をしてくる者は皆無だ。
いろいろと言ってくれるが、決して式の内容に触れようとしない。

もっと昔。
数学の先生が立ち上げているというwebサイトにメールアドレスが
あったので、この式を見てもらった。返事が来た。どうやら上の式が
どんな式であるかをすぐにわかったようだ。さすがだ。
しかしこの式の可能性については把握していなかった。

自然数の2乗和の式がわかれば、3乗和の式が求められる。
3乗和がわかれば4乗和、4乗和がわかれば5乗和・・・と求めたい
累乗和の一つしたの乗数の累乗和の式がわかれば、いくらでも求め
られる。ただし乗数が大きくなるにつれて計算が面倒くさくなるが。



調和数列の部分和が求められるかとこの式をいじってみたが、どうにも
うまくいかない。つまりa=0にしても、あらかじめ判っている必要がある
調和数列の部分和の式が不明なので、どんなに頑張っても求められない。

これが部分和ではなく、無限和なら発散することが明らかにされている。
(簡潔な証明が存在している)

またマイナス2乗、マイナス4乗など無限和はゼータ関数で
その極限値が求められる。

無限なら発散することがわかっている数列の和を有限ならその和の式は
どうすれば求められるか、不可能と思われるこの問題を自分なりに
時間が空いているときに紙と鉛筆を用意して、ちっぽけな脳みそで
考えている。

数学の問題集ではこんな式が出題されていたりするが、
実際の数字を当てはめてこうして並べてみると、調和数列の無限和は
発散するだとなんとなく判るような気がする。
まるで「コッホ曲線」を数字で見てるようだ。この式をうまく計算して
調和数列の和を求めようにも、右辺がすでに調和数列になっている。
大変もどかしい。しかし不思議だ。

つくもノヲ”X="1≠ 233







10/14開館した話題の「鉄道博物館」へ行ってきた。
大宮駅からはさらにニューシャトルに乗り換えて一駅、
この開催に合わせて、大成(おおなり)から名称を変えた
鉄道博物館駅で下車。

改札を出ると、そのまま鉄道博物館に直結している。
鉄道博物館というだけに以前の交通博物館よりも
かなり鉄道に凝っている。
まず博物館入り口へいく途中の足元を見ると、
こんな時刻表が歓迎してくれる。

博物館入り口。ここでは入館券を購入するが
チャージされているsuica、pasmoであれば専用の機械に
読み込めば、1000円が引き落とされると同時に入館情報が
登録されるので、入り口の自動改札機にタッチすれば
入館できる。まだオープン間もないため、案内の人が
丁寧に教えてくれる。

自動改札を「入場」すると、正面の大きなガラス張りの
向こうは電車が走る線路だ。こういうところも交通博物館
にはないこだわりを感じる。しばらくして東海道線の
普通電車が横切っていった。

左へ曲がるとお土産コーナー、催し物開催ホール、交通博物館
からおなじみの鉄道シミュレーターがある。





右へ曲がると、実物の鉄道車両展示とともに黎明期から特急、
そして新幹線の誕生までを歩き回りながら、また車両によっては
実際に乗車して、座席に座ることもできる。またうれしいことに
中で飲食可能な展示車両もある。
ここがこの鉄道博物館の目玉である「ヒストリーゾーン」である。









今はオレンジ色の車両が活躍する立川まで走っていた昔の車両、
銀河鉄道999のような客車、国鉄色のボンネット車両、
0系や200系新幹線、今も現役の赤い電気機関車、そして青い
電気機関車と、一同に展示されているのは壮観である。




この間、熊本までの旅行の帰りで使った寝台特急「富士」と
同じ名称で走っていた昭和の特急電車「富士」にはまさに外に
出られる後方展望に見たことない当時の風景を想像してみる。
電気機関車はじっくりと見る機会などほぼないだろうと思われる
車内内部をじっくりと外から見ることができる。

また車両だけでなく、線路も本物というこだわりよう。
だからポイント部に車輪が通過するところをすぐ傍で屈んで観察
するなんてことができる。

規模でいえば交通博物館よりは小さくなったが、その代わり
鉄道と銘打っているだけに、交通博物館では体験できなかった
よく見ることができなかったものが見られる。


新幹線のパンタグラフ操作。階段の踊り場に操作台がある。
個人的に新幹線のパンダグラフ操作台がある階段の踊り場からの
風景が気に入った。


碓氷峠越えで有名なラック式レールに車両が載っている状態で
真下から観察できるようになっているので、ラックが歯車にどのように
噛み合っているのかがよくわかる。



オレンジの車両のロングシート。座席をめくるなんてこともできる(笑)
蓋を開けたら非常コックまでも忠実に再現されている細かさ。
試しにコックを手前に引いてみたが、目の前のドアは開かなかった(笑)
しかし実際にできない貴重な体験なので、一度お試しあれ。
また気になる床下設備も余すことなく見せてくれている。
ここもまったく妥協がない・・・




閉館30分程まえに新幹線200系に乗り込んで、座席に座ってみる。
あの車内に入ったときの独特の匂いまで再現されていてびっくり。
新幹線を語る上で、その偉業の礎ともなった小田急ロマンスカー
3000形の歴史もしっかりと映像で紹介されている。

検測車に乗る作業員でもない限り、間近で見ることはほぼない架線の
パンタグラフが触れる銅線の実物も展示されている。
古くなったものと一緒に見られる貴重な資料。


そして西村京太郎ののようにあたかも本物の電車に
乗ったときのようなアリバイ写真が撮れる(笑)

1000円と料金を取るだけあるとその一切手を抜かない内容に納得。
宣伝するわけではないけれど、一度だまされたと思って行かれることを
お勧めしたい。


展示だけでなく、こんな体験コーナーも。運転シミュレーター
だけでなく、ブレーキーとマスコンを操作することで車両の
車輪やブレーキーがどのように動くかを目の前で見ることができる。
意外とやってみると、これは楽しかった。




歩き回って疲れてきたら、3階にあるレストランTDで休憩しよう。
あまり種類はないけれど、ドーナツとプリンアラモード(250円)と
ドリンクバー(200円)を注文してみた(計690円)
ドリンクバーはおかわり自由。ドーナツを食べながらすぐ外を
走る電車を眺めることができるのだ。すばらしい。

店に入るときに渡されるプレートは注文する前に自分が
座るテーブルに置くためのものだが、「かいじ」と特急の名称。
他の客のプレートも見ると「カシオペア」、「北斗星」などなど。
テーブルもよく見ると、ダイヤグラムがプリントされているのだ。
まったく妥協を感じさせないところにむしろ好感を持てる。

帰りがけ、関連グッズを販売しているコーナーを覗いてみる。
やはりここも鉄道一色でその品揃えにも妥協がない。
案の定、KATO製のNケージ鉄道模型も販売されている。
TOMIX派としては、簡単に始められるスタートセットくらいしか
売っていないのはいささか残念ではあるが。
ちょうど欲しかったので、北斗星のヘッドマークを掲げた赤い
機関車がプリントされている、パスケース(1890円)を購入。
pasmoを入れて、さっそく首にぶらさげて鉄道博物館を後にする。


自動改札機を通るたびに財布から取り出していたpasmoも首に
ぶらさげたパスケースごとタッチできる。これはいいなと
今更ながら感心した帰りの湘南新宿ライン。
埼京線がなぜか好きになれないので、埼京線ホームに来たものの
湘南新宿ラインに変更。
鉄道博物館で鉄道のいろんな所に一気に触れたり、見たせいか
載っている電車に少し愛おしさみたいなものがあったりして。