2007年3月21日水曜日

つくもノヲ”X="1≠ 111


昼過ぎに起きた。すでに昨日の夜から少しずつ今日の夜勤のこと
が頭を心を支配しようとしているのがわかる。

考えたって何も変わらないのはわかっているのに、どうしても
あれこれと考えては不安に揺られずにはいられないのだ。

テレビの午後のワイドショーを観る。
まじめに取り上げる気など番組側にはないことがわかっている
けれども、その流されるくだらない内容をそれでも一時期の
不安から逃れるように見る。

テレビを消して、新聞を広げる。
一面記事とテレビ欄だけではなく、全ページをテレビ欄側から
順番にめくって記事を読んでいく。
テレビのときと同じように不安な気持ちを紛らわすために。

地下鉄13号線は来年6月に開通予定だそうだ。
それに向けて、池袋・新宿・渋谷に百貨店を構える各社は
従来の商圏内以外での顧客獲得競争が展開されるので、
店舗の改装投資にかなり熱をあげているという記事があった。

自分の不安なんかと関係なく、資本主義のルールに則って
従順にことは進んでいるようだ。資本主義には人間の心が入り
こむ余地がない。お客様は金を落としてくれる、その金で
さらにお客様に提供するための生産をする。生産にかかわる
人の給与となる。その給与で金を落とすお客様になる。

経済学の専門家を読んで、勉強するまでもない。
資本主義の流れはこのようにシンプルなものだ。

必死ではないけれどその日暮らしに近い給与で、職場に行って
いるのは他でもない金を落とすお客様になるためである。

生産者側が少しでも多く金を落としてくれるように、つまり
お客様の魅力をひきつけるものを生産するか、販売するかと
いうところに悩ます一方で、お客様もいかに自分がお金を落とす
者でいられるために仕事を続けていくかに頭を悩ませている。

私は今の職場には今年いっぱいで辞めようかと考えている。
辞めた後のことは考えていない。
辞めてそのままなら、自分も地べたに生活するかもしれない。
有楽町線銀座一丁目の出入り口階段付近で見かけた寝転んで
いる人のように。

先の見えない人生だからおもしろい、なんて言う人がいるけど
それはその人の基準で言っているので、何とも言えない。

もしかしたら結果オーライでそうだったと自分でも言える時が
来るかもしれないけれど、結果論だと考えている。
やってみた結果、である。やる前からいろいろと最悪のシナリオ
を考える癖を直したいが、なかなか直らないようだ。
それも他ではない、世界にひとりだけの自分ということで割り
切るのも悪くはないか。

今の人生が楽しいとは思えない。
今日みたいに不安に揺れているときは、だれか自分を殺してくれ
ないかとか、乗った電車が事故を起こして死んでしまうとか、
自動車にはねられて死亡とか、はたまた地震が起きて建物の
下敷きになって圧死とか・・・そういうことが心の中をぐるぐると
支配してくる。

そして、午後5時を知らせずチャイムが聞こえてきた。
よりいっそう緊張してくる。不安に揺れている故の緊張である。

正直、今日はこのまま家で過ごしたい。
出たくはない。今日に限らず、今までも何度も繰り返してきたが。

勤務に出る前は、特に平日勤務はこんなどうでも良いことばかりを
考えてしまう。無理になんとかしようとは思わない。
逆にストレスになって、悪化するだけだろう。
しかし、寝込んでやがて治る風邪とは違うのだ。

生きている間は治らない、この世界における「病気」なのだ。

突発性ではない、いつのまにか潜伏しているのだ。
そして慢性的に長い間、発症する。

人に会って話している間、分かれてからしばらくは症状は抑えられ
もう治ったかなと思っていると、しばらくしてまた発症している
ことに気づいて、言葉に表現できないような沈んだ気持ちになる。

記事にこうして文字を連ねて、今年いっぱいにどうにかしようと
焦っている気持ちと今日の不安に揺れているのが交錯しているのを
感じながら、家を出て暗くなり始めた駅までの道を歩いていく。

2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

こんにちは
遊びに来ました^^

お仕事大変ですね。私はアドバイスなんて出来るような人間じゃないし、なにも言う資格ないけれど、ただ一ついえる事は応援しています。ずっとずっと応援します。
これだけは馬鹿でダメな私でも出来ます。
YAさんが結果的によくなる事を願いながら。

ya さんのコメント...

mameさん。
遊びに来てくれてありがとう!

なんか今度は自分が、mameさんに励まされる感じになってしまった(笑い顔)

こういう感じがまた自分はすきなんだけどね。

いつでもここら辺で待っているさ。