2007年3月8日木曜日

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竹内 薫著
「よくわかる 最新 量子論の基本と仕組み 不可思議な超ミクロ世界」


前のニッキで少し触れましたが、読み終わりました。
われわれの世界には、実在しているが肉眼では見えない
世界で満たされておりその世界では、われわれが見ている
世界の常識が通用しません。

それはわれわれが数学的に実数のみの「表の世界」として
生きているのであり、量子論が展開する虚数が存在する
「裏の世界」として生きていないからです。
虚数は想像上の数であり、見ることはできないけれども、
やはり存在しています。

量子がどこに存在するのかは、物理のように実数の解を持つ
方程式では計算できません。
存在している位置はわからないけれど、存在する確率であれば
計算できます。

この確率が支配する裏の世界では、量子が忍者の影分身のごとく
同時に離れた場所に存在することができます。
また壁抜けの術のように、壁の隙間を抜けて、壁の向こう側に
移動することもできます。

「宇宙エレベーター」とどのように関わっていくのかは全く想像が
つきませんが、おそらく現在の技術では赤道上しかつくれないものが
他の場所でも造れるようになっていくのかもしれません。

著者セルカンの言葉:「僕らは創造力で宇宙の旅に出る」

とは、そういうことなのかなと感じました。

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