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職場は24時間365日稼働しているため、日勤と夜勤のシフト制。
インターネットというものが誕生して、我々の生活は便利にそして迅速になってきたけど、
エンドユーザ(利用者)だと、サービスを提供しているサーバやネットワーク機器を意識する事は
そう多くない。メールが受信できなくなったとか、サイトが見れなくなったとか、正常に
サービスが使えなくなってようやく気にするくらいだろう。
電気や水道のようにスイッチやレバーを捻ればいつでも使えるように
インターネットも24時間使える事が当たり前になっている。
電気や水道と同じように生活のインフラになってしまっているから、
インターネットそのものはその歴史的性質上、余程の事がない限りは使えるとしても、
例えばインターネットを使ってサービス提供して商売している企業は常に安定したサービスを
提供出来るように稼働しているサーバーやネットワーク機器等を24時間監視しないといけない。
規模が大きいところは、外部企業にそうした監視業務を委託する必要も出てくる。
そうした業務に携わっているのが私の今の仕事である。所属する会社とは契約社員として
働いているが、その会社からは請負業務として今の職場に従事している。
つまり、会社が契約しているクライアントの現場で働いているのだが、
「請負」契約は「派遣」契約に比べると従事している本人への責任レベルが低い。
「派遣」はクライアントからの指示が直接本人に行くが、「請負」は間に所属する会社が仲介し、指示もクレームも会社が一旦受けることになるので、「派遣」に比べると何か仕事でミスしても
余程評価が酷くない限りはクビになる事はない。
もちろん「請負」は「契約」に比べると給料は安い。
会社が契約するいくつもの現場で唯一従事人数の多い現場ということで、
1人1人の評価よりもチームワークが発揮できているかという点がどうしても重視される。
なので、誰かが業務改善に貢献する様なツールを作成しても中々評価はされないけれど、
誰かが対応ミスすれば、それが特に業務委託先からクレームを受けようものなら、
直接の本人は会社から始末書提出を求められ、残りのメンバーは連帯責任を負うような緊張感を
嫌でも感じながら従事しないといけない。
おまけに会社では、遅刻や早退、欠勤がないか、各種書類提出期限を守れているかという
他の会社どころか、社会人としては最低守るべき事項しか見ていない。
大学生ですら、テストで良い点を取ればそれだけプラスの評価をしてもらえるのに、
この会社では勤務態度が悪い場合だけ減点するという持ち点減点方式を実施している。
この点を訊ねてみたが、プラスとなる評価方法については検討中だという。
だが「請負」として働いている限りはプラスの評価が給料に還元される事はほぼなさそうだ。
契約上、クライアントから払われる予算が決まっているため、新業務で売上が増える、
という様な事がない限りは、どんなに頑張っても評価はされど、それが給料としては
反映されるのは中々難しいのである。
35歳くらいまでなら、余程の問題を起こさない限りは今のままで働けるかもしれない。
だが世間一般的に30歳で年収が500万どころか、300万を切る様では今の生活パターンを
繰り返している場合ではない。そんな事を考えていると生きるのがふいに面倒くさいなと
感じる事が最近多くなっている。
そうした事を一時でも忘れるためというわけではないが、
同じ会社の同僚の誘いで、築地市場で海鮮丼を食べる事になった。
田園都市線から半蔵門線、そして都営大江戸線で築地市場で下車。駅から地上に出ると
すぐそこに市場の出入口。観光客専用の通路でも設けられているのかと思ったが、
そんなものはどこにもなく、海鮮の香りを漂わせながらターレーやトラック、荷台、
市場関係者が忙しく行き交っている中を縫う様に歩く。
元は市場で働く人たち向けに開いていたのだろう幾つかの店が軒を連ねる通りには
人の行列。目当ての店も例外なく行列だったが、それほど待つ事は無かった。
震災から3ヶ月が経過したよく晴れた日だったが、そんな影はもう微塵も感じられず、
いつも賑わいを見せている。やはりというか、予定調和というか、各種の海の幸でウニが
これ程美味しいものだとは思わなかった。ウニと白いご飯だけでも贅沢品である。
近いうちの再訪を心に誓いつつ、途中でテリー伊藤の兄が経営しているという有名な
玉子焼きを売っている店を見ながら、築地本願寺へ向かう。
ヨーロッパに日本のお寺があったら、こんな感じになるのだろうか。
不思議な建築様式をしばし見渡しながら、お参りして築地本願寺を後にした。
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