2011年7月2日土曜日

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まだまだ鉄道の運休ダイヤが少々目立つ今日この頃。
特にJRは日本最大の鉄道網であり、震災で影響を受ける部分も大きい。
鉄道設備への打撃のほか、電力不足による節電を考慮して運転本数が制限されている。

計画停電が声高に叫ばれていた当初は、被災地への思いから自粛ムードが高まり
「不要不急の旅は止めよう」という表現を戦後でない現代で再び見る事になるとは思わなかった。

交通網が寸断された事で流通が滞り、燃料不足という事態から特に自動車は
ガソリンスタンドにガソリンを求めて長蛇の車列が道路の至る所で見かけた。

原因は少し事なるが、かのオイルショックの光景そのものであった。
国の安全基準を超えた放射線量が水道水から検出されたとなるや、買い占めによって
多くのコンビニの陳列棚から水が消えたりしたが、後々確認して問題ないことが判明すると
もう陳列棚から水が消えるという光景を見ることは無かった。

しばらくは物流が十分機能して無かったのと、被災地へ優先して物資輸送していた関係で
弁当を中心とした食料品がほとんど陳列されていない状況が続いていたが、
状況が落ち着いてくると、ようやく品揃えも戻って来た。

この間1ヶ月くらいだったが、他の国ではこれ程早く正常化するものなのだろうか。
日本という国には結構すごい国なのではと改めて感じる。世界的に変態国家だと思う。

青春18きっぷが有効回数がまだ残っている。
消化のために、吾妻線へ乗りつぶしの小さな旅をしようと思ったのだ。
旅立ってから気づいたが、節電ダイヤによって途中の長野原草津口までしか運行してなかった。

草津温泉への玄関口と駅だから、温泉に浸かって戻ろうと考えた。
八ツ場ダム建設によって、一部区間の線路が少々移動する計画になっているが、
その新線では日本一短いトンネルとして有名な樽沢トンネルが用途廃止になるそうだ。
その時は単にぼぅーと車窓を眺めていたので、意識してそのトンネルを見なかった・・・

草津温泉へはバスでさらに数十分先まで乗っていかないといけないらしい。
宿泊する予定ではなかったので、帰りの列車の時間を考えて止めておく。
そうなると1時間後に列車がやって来るまで、駅前を撮影してもだいぶ時間を持て余す。
観光案内のパンフレットやら、ポスターやら、マップを見ても持て余す。ベンチに座る。

しばらくすると改札の奥がざわついた気配を感じ、数十人が改札を抜けていく。
乗るべき列車はホームにやって来たようだ。全線復旧したら、また乗りに行こうと思う。

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