2011年7月2日土曜日

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【都市伝説を求める旅 1日目】 つきのみやはどこにある?

東海道線には「つきのみや」という駅があるという。
ただし、ある条件が揃わないと単に列車に乗っているだけでは見る事はできないらしい。

北海道の江差線にあるような「天ノ川駅」に近い存在かもしれない。
ただしこちらはそもそも列車が止まらない「駅のような」構造物なので乗り降り出来ない。
対して「つきのみや駅」はその存在すら見る事が難しい。乗り降りする事が出来るかも
出来ないかもしれない。その意味では「天ノ川駅」のような駅を想像している。

某掲示板の書き込みが創作であったり、その人が見た夢でない前提なら
夜中の3時頃、静岡県か愛知県辺りを走る夜行列車で居眠りをした状態から
目が覚めた時に見たらしい。夜行列車というと寝台列車も含まれるが、
通路を挟んだ席で居眠りするおじさんが登場するので、そうした車内構造となると
臨時快速「ムーンライトながら」が該当する。

ただし書き込みがかなり前のようなので、車両が165系湘南色の頃かもしれない。

ふと名古屋までの小旅行に出ようと思い立つが、
「ムーンライトながら」はまだ運転されていない。夜中の3時頃とあるが、書き込んだ本人が
時間を勘違いしている可能性もる。東海道線だと思っていたが、実は豊橋から名古屋まで
並行する名古屋鉄道本線だったかもしれない。

という事で、豊橋からは名古屋の赤いサラブレッドである名鉄に乗り換えることにした。
単に乗り潰しというのが本当の理由だったり、でなかったりは内緒です。

名鉄名古屋まで1000円ちょっと。一番後方の車両に乗り込み、クロスシートに座る。
全く知らなかったが、次の停車駅を知らせる電光表示板には現在の速度が表示される。
その数字を見ていくと速度は120kmまで達した。狂気、いや狭軌でこの速度は驚いた。
軽いカルチャーショックというべきか。狭軌では特にJRの京都〜新大阪で走っている
近郊型車両だけだと思っていたが、私鉄にもあったとは浅学も恥ずかしい限りである。

幸い混んでいない車内なので、向かいの窓から闇夜に時折流れるホームや街の灯りを眺める。
居眠りしていたら、知らない駅に止まっていて高層ビルが幻想的な風景が現れそうな雰囲気が
ありそうといえば、ありそうだ。ま、初めて乗る路線なんで全部知らない駅ではあるけれど。

居眠りしたら、おそらく降りる筈の名鉄名古屋を乗り過ごしそうで怖い。
結局居眠りせずにぼぅーと窓に流れていく灯りを眺めていたけれど、ついぞ名古屋に着くまで
幻想的な摩天楼も「つきのみや」らしい怪しいホームも見る事はなかった。

現実の摩天楼、名古屋に今夜は投宿する。

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