2007年9月9日日曜日

つくもノヲ”X="1≠ 204


会社から先日の健康診断の結果が届いた。
今まで「異常なし」で通ってきたのに、さすがに今回は駄目だった。
この数ヶ月、夜勤明けでただでさえ眠い体を無理やり起こしては
昼飯はこれまた、ほとんど例のインディアンを食べてばっかり、
事あるごとにファストフード。要は脂っこい食事ばかりしてきた
というわけだ。

疲れているのに、休日に余計疲れる旅に出たり、駅弁を食べたり
ご当地グルメ三昧がなおさら拍車をかけているだろう。

尿蛋白陽性。結果の紙の裏面にはストレスで反応が出る場合もあると
書かれている。知らず知らずに疲れていたのかな?
確かに去年から今年にかけて、何もなかったわけではないけれど。

家に帰ってから知ったのだ。知っていればラーメン二郎に行こうとは
間違っても思わなかっただろう。



目黒の次は相模大野店。ミニストップの左側の道、「積木の街」アーチ
をくぐって、少し歩いたところに店はある。
場所の見当はつけてやって来たのだが、道を一本間違えて積木の街を
ぐるっと一周歩くはめになってしまった。

10時20分。すでに4人が並んでいる。
開店は11時。あと30分はこの暑い日差しの中で待っていなければ・・・
と思っていたが、40分になって店が開いた。

webの他店では、暑い日差しで待っているのにせめてもの考慮がほしい
といった情報を知っていたので、ここも11時まで開けないのかと思ったが
ちゃんと考えてくれているようで助かった。

目黒よりもPOPな券売機でラーメン小(600円)の食券を購入。女性用に麺
少なめ(500円)もあったが、ここでラーメン小のプレートをカウンターに
おくことが後悔することになろうとは、知る由もなく。

席につく。「格闘」にひつようなアイテム、サントリーウーロン茶を
テーブルに置く。戦闘態勢はばっちりだ。

一気に5人分つくるようだ。
現に私を最後に一旦、店主からの「ニンニクの質問」が途切れて、
次の5人分をつくっている。

ラーメン小。目黒より、ヤサイも麺も1.5倍ほど多い。肉も厚くて大きい。
3分の2ほど、麺をすすったあたりで私の胃はあの独特の味と匂いに
支配され始める。やばい。食べきれるだろうか?

ウーロン茶を飲みながら、苦戦を凌いでいこうとする
しかし、ペースは遅くなる。そしてついに残り少しというところで、
店主に私のHPは見抜かれてしまった。

「残しても大丈夫だよ」

店主のこの一言は、私の胃に「残しては申し訳ないパワー」を授けてくれた。

「いえ、大丈夫です」

私は店主の目を見て、はっきりと言った。
そして、ラストスパート。麺はすべて食べきった。しかし汁を飲む余裕は
なかった。

「ごちそうさまです・・・」

碗をカウンター上に置きながら、弱弱しい声で店主に告げる。
そばの台布巾でテーブルを軽く拭いてから、席を立つ。

「ありがとうございました」

店主のその声は、店を出ながら聞く私には初心者への情けの声に聞こえた。
情けない・・・・

目黒店でいい気になり、調子に乗りすぎた結果だ。
店によって量は違うようだ。私には目黒店以上の量は無理だとわかった。
相模大野店、もう行くことはないだろう。私のような素人が出入りしていい
店ではない。残りのウーロン茶を飲みながらそう思った。


相模大野ではちょうどぴったりのロマンスカーがもうすぐ来る。
特急券を買ってホームでしばし待つ。

先発の急行が入線。そしてゆっくりと発車していく急行。
近くでまっている親子連れの子供2人に向かって、女性車掌は手を振った。
そんな光景。

「ラーメン二郎」という世界から、私は手を引くことにした。
噂に聞いていたが、興味本位で関わったのが失敗だった。

本気で、店主の前でいつでも余裕な表情で「戦闘体制」でなくては
この世界を渡り歩くことはできないことを知ったのだ。
これは大げさな冗談ではない。本当のことだ。

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