2010年5月25日火曜日

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ナイアガラ駅をご存知だろうか。


東急東横線 祐天寺駅そばにその駅はある。
駅舎の脇には踏み切りの警報器や、駅名板、ホーム上で見かける番線案内
行き先のサボが多数飾られている。
ちょっと見ると、鉄道博物館と間違えてしまいそうである。
券売機で乗車券を購入し、さっそく車内へ。





車内には壁に鉄道写真やSL銘板、ヘッドマーク。
そしてカウンターに目を向けると駅名板、特急の名称サボ(サイドボート)
がびっしりと飾られている。
よく見たらテーブル脇にはJNRのロゴが入った灰皿がある。
JNR、まぎれもなく国鉄のログである。
調味料が置いてある奥のスペースには切符が置かれている。

こんな食堂車は初めてである。

メニューはカレーのみ。
いや、正確ニッはカレーライスとカレースパゲッティー。
そして缶ビールをはじめ、コーヒーなど飲みものがある。
カレースパゲッティーを注文する。
ウェイターはだいぶ年配の女性であった。



この食堂車がかなり変わっているのはウェイターは注文を聞くだけ。
注文された料理は機関車が貨車に載せて運ばれてくるのである。
テーブル脇の線路を向こうから機関車が走ってくる。
しばらく停車していた機関車はスイッチバックよろしく、推進運転で
また元のところへ走り去っていった。

現在ではイベント列車として使われる客車や一部のディーゼルカーでしか
目にする機会がない青地のボックスシート。銀河鉄道999に出てくる
あの座席といえばわかるだろうか。

そばのテーブルに雑誌がいくつか置いてあった。
そのテーブルの下にはブルートレインで使われているゴミ箱が
置かれている。マガジンラックにでも使うつもりだったのか、
今は使う気配がないようである。

ページを開いたその雑誌を読み進めていく。
モノクロ写真は国鉄だったころの食堂車や駅弁をおいしそうに抱え込む
タンクトップ姿の丸坊主の少年が移っていた。
何故だがわからないが、泣いてしまった。

食堂車が消滅しつつあることによるものなのか、
モノが豊かになった現代において駅弁を食べられるありがたさが薄れ
たとえ日の丸弁当ような駅弁でも感謝を忘れないという雰囲気が
その写真から感じたからか


またこの食堂車に乗りに来ようと思う。
毎週木曜日は運休とのこと。運転日には注意である。

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