2010年5月19日水曜日

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5/16の休日ダイヤから京急はダイヤ改正。
このダイヤ改正によって新しい種別が誕生した。
それが「エアポート急行」である。
羽田空港へのアクセスをより便利にするためにそれまで
特急や快特に併合していた4両編成の運転を取りやめる代わりに
8両編成での運転となり、わかりやすいダイヤになっている。
また急行停車駅として、仲木戸が新たに追加された。

「エアポート快特」は従来からの種別だが、新たに停車駅と運行パターンが追加された。
乗換えへの利便性を図るために、金沢八景も停車するようになった。
特に今回のダイヤ改正の目玉は品川~羽田空港までノンストップ運転だろう。

今までは羽田空港方面は直通で無い限りは、京急蒲田が乗換え駅となっていたが
羽田空港までノンストップ運転が新設されて、京急蒲田も華麗に通過していく。


京急の公式サイトには京急が隔月で発刊している雑誌が電子版で見られる。
その中に「京急のまちマガジン なぎさ」の最新号を見たところ、
何やらちょっと気になる店の情報を画面の左下に発見した次第。

場所は視線をあつめる、あの東京スカイツリーの近く。
東武伊勢崎線、業平橋近くの高架下にその店は構えているらしい。
JRの列車を横目に本日もバリバリに飛ばす、赤いサラブレットこと京急で
品川を通り越し、そのまま地下鉄区間へ。都営浅草線として降りた駅は
本所吾妻橋という駅。位置的には浅草と押上の中間地点にある。
東京方面へ京急で旅をするのにうってつけのおとくなきっぷがある。
それが京急が販売している「東京1DAYきっぷ」である。
他にも中々使えそうで、魅力あるきっぷを販売しているので、
次回予定している連休では是非、他のきっぷも活用した旅をしたいと思っている。


その高架下は枕橋という橋のそばにある。
地下鉄のどの出口から出る、ところまでは迷わないのだが
出た後に地図で確認した方向がどちらなのか、迷ってしまう。





少し離れたところに東武伊勢崎線の高架が見えたので
その方向に目指していけば何とか迷わずに付くだろう。
あの有名な金のうん・・じゃなかった炎のオブジェが屋上に鎮座するアサヒビールの
「スーパードライホール」を通り過ぎ、ようやく枕橋に辿り着くと高架下に構えている
店を発見した。その名は「まくらばし茶や」。

店に入って目をつくのは壁に貼られたスカイツリーを中心とした撮影された写真の数々。
建設開始から取り貯めているようで、写真からもツリーが成長していることがよくわかる。
ツリーだけでなく、まだツリーがなかった頃とそれから何年後の同じ橋の上で、おそらく
どちらも同じ3人がツリー側にほぼ同じポーズで背中を向けている。
片方はモノクロだが、もう片方はカラー。写真の説明書きではどちらもカラー写真が
出回っている年代だが、ツリーとともに同じ3人が同じ場所に同じポーズで構えていても
周りの風景が日々変わっていくこと、人間も時間とともに変わっていくことを
再認識できるところが非常に面白い写真である。ツリーだけでなく、それを見守る人たちの
定点観測とはなかなか新鮮なアイデアである。

客数がそれほそ入れない小さなスペースの店。8人で満席となる店だが、店を切り盛りする
若い男女達はまだ接客業に慣れていないのか、外の客を相手しながら、店内の客の注文を
出したりしているが、何ともたどたどしい。店の雰囲気や謙虚そうな彼らを見ると、
誰も彼も注文から時間がかかりすぎていることなど咎める者はいない。
ゆっくりとのんびりとした時間が流れ、落ち着いて食事が楽しめる。
飲み方が今もよく分かっていないコロナビールを頼んだが、気持ちよく酔ったせいだろうか
追加で「THE 634 ビール」も飲んでみた。スカイツリーの高さとなる634mが名前の
由来だが、昔この地域が武蔵(ムサシ)の国であることからも高さを634mとしたらしい。

「THE 634 ビール」は前に飲んだ「江の島ビール」とテイストは似ている。
といっても、江の島ビールを飲んでいないと分からないけれど・・

牛すじカレーも餃子も、牛すじまんもどれも期待を裏切らなかった。
うまい。もう一度来訪してみようと思っている。

後ろの壁に貼られたスカイツリーの写真がずっと気になっていた。
手前は近くの川だろうか、川面が鏡になって逆さ富士ならぬ、逆さツリーになっている。
右上に羽を広げた白い鳥が一匹。どこかの橋で撮影したものだろうか。
店員に尋ねてもよかったが、これは自分で探し歩いた方が宝探しみたいで楽しめそうだ。



探し当てるのに時間が要するかなと思っていたが、あっさりと場所は判明してしまった。
写真に写っていた「あいおい損保」をランドマークに探してあるいていたら
しばらくして右手にその看板が見えたからだ。地図でも川もその近くを流れている。

検索すればヒットする有名な撮影スポットになっているだろう。
だからここでは場所は書かない。すでにヒントは書いたからすぐにわかるだろう。

その橋では同じ目的で集まった人が皆、代わる代わるタワーに向けてカメラを向ける。

その橋を後にして、途中で見かけた団子屋でみたらし団子とソース煎餅を買う。
店のおばあちゃんが教えてくれた店へみたらし団子を食べながら歩いてみる。


「なりひら」という店かと思って、業平駅前まで歩いてきたが
その屋号の居酒屋はあっても、煎餅屋は見当たらない。
いや、煎餅屋はあるがその屋号は「みりん堂」。この店の人に聞いてみると、
表に飾ってある直径30cmほどの大きな円形の一枚煎餅のことではないかと言われる。
価格は1200円ちょっと。確かにこれもインパクトはある。
しかしスカイツリーをかたどった煎餅という情報だったが、間違いだったのか・・。
後でwebで調べると、どうやら夏販売予定に向けて試作中らしい。

あじの違うぬれせんをバラで3枚買い、そばの縁台に腰ける。
振り向くとすぐそばにスカイツリーが聳えているので、格好の食べ歩きスポットである。
ぬれせんという存在は銚子電鉄で知った。経営危機を乗り切るために、電車修理代を
稼ぐために販売を始めたぬれ煎餅は、全国的に話題になり、銚子電鉄という存在も
広く報道されるようになった。銚子電鉄の駅で購入し、すぐに2枚ほど食べてみたが、
今まで食べた煎餅とは全く新しい食感が新鮮であった。醤油の味が素晴らしい。
また近く銚子電鉄へ訪ねてみようと思っている。伊予鉄道で使われていた元京王2010系
の車両が譲渡され、今年の4月以降から運行を開始すると公式HPにある。
ぬれ煎餅を食べながら、乗り鉄を考えると楽しくなってくる。


そしてそのまま浅草駅から帰ろうとしたら、浅草通りに人の群れ。
その群れの海をゆっくりと進む船のように御神輿が2体、こちらに向かってゆっくりと
揺れながら進んでくるのが見えた。毎年恒例の浅草で開催される三社祭である。
今日はどうやら最終日らしく、いつもよりも人が集まっているらしい。

神谷バーの「電気ブラン」が気になるが、店内もかなりの人だかり。
※電気ブランは電気ブラン(30度)、電気ブランオールド(40度)と
2種類のアルコール度数があり、それぞれ「デンキブラン」、「電氣ブラン」という
メニュー名で提供しているそうだ。(wikipediaより)

金色の御神輿と金色のうん・・炎と、そしてスカイツリー。
浅草にも新しい風景が定着しようとしている。
御神輿だけに浅草界隈もスカイツリーをよい商機とみこしたいのかも(笑)




浅草からの帰り。
京急のエアポート急行が羽田空港から新逗子に向かう場合、途中の京急蒲田では
どんな運転方法を取るのかが、気になったので実際に乗って確かめてみた。
京急蒲田は従来から発着で使っているホームにまず停車。
そしてそのまま進んで本線に入ってから方向転換するのかな、だったら面白いなと
思ったが、さすがにそれはなかった。そのまま折り返す形でホームを離れると
先ほど羽田空港からの線路とのポイントを過ぎ、そして本線へと合流していった。


最後は急行の新規停車駅である仲木戸で、その走る姿もそろそろ見られなくなるという
1000形を撮影。京急のデザインでは一番気に入っているだけに少し残念である。

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