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夜勤明け恒例の有楽町の例の店で、インディアンを食べる。
青いロマンスカー、北千住17:35発までの時間を地下探検に。
今回はJR京葉線越中島にある東京海洋大学に行く。
webの情報どおり、古めかしい外観の1号館の上から見ると
翼の先端にあたる部分、自動販売機の脇に入り口は開いていた。
最初何度か歩き回っていたが、はじめは気づかなかった。
作業者がいるのだろう、偶然開いてた感じだ。
階段を少し降りて、中に入る。
幸いにも蛍光灯がついていて向こうまで見通す事ができたが
なんとか屈んで向こうまで行けるかと思ったが、途中で配管が
邪魔しているようで行けないようだ。
正反対にも写真のような扉があり、鍵はかかっていなかった。
同じような構造になっているだろう。
期待していたような秘密の地下通路に通じる階段などはなかった。
地下通路があって皇居まで行けたらそれこそ興奮は計り知れない。
だがwebであったような「遺品」なるものはちょっとみた感じでは
見当たらなかった。見渡せる限り、配管と鉄パイプくらいであった。
別に見つかってもうれしくはないけれど。
ついでに明治丸も見学。門にいる守衛に声をかければ見学券と書かれた
紙切れを渡される。これを案内の人に渡せば、案内人が船内を順路どおり
ゆっくり案内しながら歴史や設備の説明をしてくれた。
青いブレーカーを来たボランティアは全部3人いるそうだ。そしてついぞ
最近まで見学料を徴収していたが、今はボランティアが無料で案内を
しているのこと。
明治丸そのものの歴史には興味はなかったけれど、案内人が話してくれた
内容は硬いものではなかった。灯台巡回船として現役だったころはマストが
30mのマスト2本だったが、その役目を終えて練習生が訓練するために真ん中に
もう1本増やした。
大学構内に展示されているものはその訓練のために改造されたものだ。
近々修繕する予定もあるという。確かに船内の至る所に亀裂が目立つ。
灯台巡回船として造られたものだが、天皇や内閣総理大臣が乗るための
「御料所」も客室として設けられていることから、お召し列車ならぬ
お召し船としても使われたそうだ。アクリル板越しに見た「御料所」は
鉄道博物館の御料車と造りが似ている。
明治9年当時では、現在のような機械化は進んでいない。
GPSに相当するのが、磁気羅針儀である。羅針盤とコンパスが合体したような
外観であり、原理はコンパスそのものである。
場所によって磁場が異なるからその都度、修正をしていたらしい。
錨の上げ下げももちろん人手。船首近くに上げ下げするための回転盤がある。
穴に棒を差し込んで人間の手で回していた。
錨も闇雲に下げるわけではない。岩場のような錨が確実に引っかかる場所で
なければならない。今のようなソナーなどハイテク機器がない時代、
水深によって専用の錘がいくつかあり、それを紐に結び付けて深さとともに
錘に当たる感触でそれがどんな地形の場所かの見当をつけていたのだ。
海図室ではそうした情報を集めて、海図に書き込んでいた。
いわば船を動かす「総合情報センター」みたいなものだろう。
案内人にいろいろと話をしてもらったが、船について知っているつもりが
よく知らない部分や初めて知ったこともあって、ちょっと大人の社会科見学を
した気分である。
初めて知ったというか、小さな発見は「御料所」の奥の広い空間の真ん中に
おかれたテーブルの両側の長椅子。ちょうど首相官邸の閣議応接室をもっと
狭くしたイメージだろうか。そのテーブルの両側には一見すると背もたれが
テーブルに向いて置かれているように見えたが、案内人に説明されて
実は背もたれをどちらの向きにもできることを知った。
急行「はまなす」などに使われている転換クロスシートの元祖がここに
あったのだ。
ちなみに見学券を案内人に渡したときに「個人的にやってきた」というと
「珍しいな」とつぶやいた意味がわからなかったが、見学も最後のほうで
船の下を見ると、明らかに明治丸の見学と思しき団体がこちらに歩いてくる。
そして案内人とその団体の代表と思しき人が親しげに会話を交わしているのを
見るにどうやら何らかの親睦団体かなにかなのだろう。
団体も案内人同様に年配の方ばかりである。こうした団体が来ることがあっても
私のように個人的に来ることはめったにないらしい。
そろそろ北千住へ戻ろう。青いロマンスカー、今回は前回の失敗もあるので
前面展望を拝むべく予め1号車1Cを予約した。
すでに窓口で発券してもらったときには希望だった1Dは埋まっていたが、
実際座ってみてると1Cのほうが見やすかった。
前面展望をデジカメなどで動画を撮影する際は「プリングルス」のような
長さ40cmくらいのものを台にしてその上に置く感じがいいだろう。
今回初めて撮影したが、台の高さが足りなかった・・・orz
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