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鉄道博物館に10/21より展示されはじめた0系新幹線。
少し前にさよなら運転されたことで記憶に新しいが、
初代の先頭車両が新設ブースで展示されるとあり、
鉄道博物館へ足を向けてみることにした。
大宮へは東北本線や京浜東北線で乗っているので
今日は違うルートで乗っていきたい。
ちょっと遠回りになるけれど、東武伊勢崎線で春日部へ。
春日部から東武野田線に乗り換えて大宮へ向かうことにした。
春日部駅前では小さい子供たちが赤い羽根募金の
募金箱を持って、大きな声で募金の呼びかけをしている。
その小さい子供たちの声を聞いてしまうと、そのまま無視することに
ものすごい罪悪感に襲われる。100円募金。
広告でも小さな子供の写真や映像が使われたりするが、
こちらは特に何とも思わない。やはり生身の子供には敵わないか。
0系新幹線は展示車両がずらっと並ぶ1階の屋外にあるランチトレインよりの
隅に新設のブースが設けられ、入るとその特徴的なまる鼻が鎮座していた。
ドア横の行先表示は今のような方向幕ではなく、プレート式。
車内の座席で特にデッキ寄りの座席は背もたれを前後に動かす方式で
どちらの進行方向にも対応できる。転換クロスのように回転する際の
前後の座席を気にすることがないのが利点だろうか。
デッキの壁を見上げる。
「日本車両」と書かれた銘板には昭和39年の白い文字。
まさに東京オリンピック開催にあわせて製造された初代車両である。
初代ゆえに青梅鉄道公園に展示されているものとは雰囲気がどこか違う。
またデッキの壁に隠されて見えない機器などもガラス越しに見えるように
改造されており、また車体の床下もよく見えるように、スカートに続く側面の
青いカバーが一部外されており、床下の機器だけでなく、スカートの裏側、
線路に接地している車輪までもよく観察することができる。
改めて観察すると、車輪とレールの接地面積はごく僅かであり、
それなのに200kmものスピードで走行できるその技術は驚くべきことだ。
トイレ。化粧室。
寝台特急でおなじみの和式で、ペダルを踏んで流すタイプ。
洗面台もレバーをひねる間だけ出るタイプ。栓をして水やお湯を貯めて使うことを
知らないと平成生まれの人には洗顔で戸惑うかもしれない。
0系新幹線が発着していた当時のホームではホームに寝そべったアングルの
写真など撮影できなかったが、今なら簡単にできる(笑)
ここで40目前という男性が話しかけてきた。
少し話したところ、私と同じく0系新幹線を見にやってきたという。
現在は秋葉原に済んでおり、そこから東の方面へ通勤しているそうだ。
前の只見線での旅でも臨時列車で相席になった18歳もそうだったが、
この男性も「土・日きっぷ」でこのきっぷのフリーエリア内で
乗り鉄と写真撮影を楽しむ旅を満喫しているようだ。
それは見せて頂いた男性の携帯電話の画面に表示されていた
数多の鉄道写真がそれを示していた。話す内容からもどうやら私と同じタイプらしい。
男性から自分の連絡先を教えたいとメールアドレスと電話番号を提示してきたので、
私も男性に連絡先を教えた。思わぬところでの出会い。
この男性は0系こそなかったが、100系の食堂車で食事した経験があるようで
新幹線の食堂車を知らない私にとってはうらやましい限りである。
帰りの小田急ロマンスカー。
10000系であるHISEも同じ日本車両製を示す銘板がデッキの壁にあるが
こちらは平成元年製。20年以上も0系が年上ということになる。
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