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有楽町。いつもの店で遅い昼ご飯。
何度食べても飽きることがない魔法のスパゲッティー。
「インディアン」を食べ終えて店を出る。
外は良く晴れている。
午前中に比べると日差しの強さは和らいでいる。
これなら日焼けや雨になる心配はなさそうだ。
有楽町駅~横浜駅、距離にして32km。時間は6時間半。
来年5月末まで開催している伊豆急全線160kmのウォーキングに
向けて、これくらいの距離は軽く歩ける体力が欲しい。
最近歩いていない反省とどんな風景に出会うかの期待半々、
ますは有楽町から大手町、東京駅まで続く地下通路を歩いていく。
A14の階段を上がると、日比谷公園に出る。
地上はこの日比谷公園からスタートとなる。
日比谷通りをしばらく歩く。両側は東京らしいビルが屹立している。
とあるビルの球体オブジェに丸く写る空、ビルのガラスに写る空。
さらに向かいのビルも同じように全面ガラス張りなら、
きっと合わせ鏡みたいに面白く、奇妙な風景になるだろう。
御成門と背後の東京タワー。
横断歩道で信号待ちをする人たちがカメラを向けている。
日比谷通りから第一京浜へ。
そのまま第一京浜を歩いてもよいが、前にも歩いたことがあるので
少しだけ寄り道にしてみる。辻の札信号を左折すると少々上り坂に
なっている橋を渡る。下を山手線や東海道線、京浜東北線、新幹線の
幾本もの線路がカーブを描いている。
さらに右折してみる。そのままマンションへと突入する。
行き止まりかと思いきや、裏手の川に出ることが出来た。
ここはどうやらホームレスの居場所に使われてらしく、
ベンチにそれらしき物が置かれている。
正面に鉄道の高架が見える。奥は新幹線、手前は貨物線だろう。
一番手前は「電車」は走らないのか、架線がなく、架線柱だけが
残っている。地図ではこのまま海沿いにある東京貨物ターミナル、
さらに鶴見線や南武支線の終点である浜川崎まで線路が続いている。
その下をくぐり、マンションの子供たちだろう、
遊んでいる公園の横を通り、そのまま道へ出る。
ここで思わぬ光景に出会った。
先ほど上を跨いできた複数の線路の下をくぐるトンネルだが、
天井が異常に低い。身長170cmある私が多少前屈みで歩かないと
頭をぶつけてしまう。すぐ隣を車が走っているが、タクシーの看板が
天井すれすれである。当然自転車で走ってくる人はお辞儀状態。
身長160cmぐらいまでは余裕でそのまま歩くことができるだろう。
前にブログかなんかで見て気になっていたが、ここだったのか。
トンネルの向こう側に近づくにつれ、天井は少々高くなり
楽に歩けるようになる。
一番向こう側は東海道線、京浜東北線、山手線が走るが、
ひとつだけ線路の高さが異なるので、京浜東北線が横切っていく姿を
見ることができる。京浜東北線の隣の線路は後付けなのだろうか。
品川から京急本線の踏切を渡り、北品川から鮫洲まで続く商店街を
歩いていく。途中の交差点を挟んでエラク長い商店街である。
再び第一京浜に合流。
しばらくして左手のしながわ水族館のいるかのオブジェを通り過ぎる。
今度は産業道路に分岐。
しばらく歩いていくと正面に吊り橋の白い柱が見え始める。
横浜ベイブリッジか?いえ、多摩川に架かる大師橋と呼ばれる橋である。
大師橋には大師橋につなげた橋ということで、「大師橋取付橋」という
名前がつけられている。大師橋でいいのに、大師橋は途中からのようだ。
橋を渡り終えると、京急大師線の産業道路駅でトイレを借り、
汗でベタベタの顔を洗う。そばの踏切を渡り、さらに歩き続ける。
産業道路という名の通り、風景は工業地帯特有の
雰囲気が漂う。上を高速道路が走っていることが拍車をかけている。
鶴見線からの車窓のように、左も右もすぐそばに工場ではないが
良く見ると暗がりの中を貨物列車のコンテナがゆっくりと動いている。
鶴見線の線路を跨ぎ、途中から産業道路を抜ける。
また道なりに進んでいく。途中で川を渡る。
鶴見川から微かに潮の匂いが風に乗って漂っている。
潮の匂いとともに工場からの汚染された空気も一緒に深呼吸。
橋を渡り終えると再び第一京浜に突き当たる。
ここでちょっと方向に迷った。携帯電話から自作のGPSで位置を確認。
ここまでは「横浜」と書かれた青い看板に従って、道なりに歩いてきて
なんとなく右折すればよいと思っていたが、間違っていたらしい。
このまま右折していたらまた鶴見方面に引き返してしまうところだった。
後でPCから地図を見ると、迷うことがないように思えるのだが
実際に歩くときは、上から地図を見ながら歩くことはできない。
さらに地図には歩くときの風景がわからない。いや、Goolgeの
ストリートビューで調べればよいのだが、迷わず歩くにはそれでがよいが、
歩く前にいちいち調べるのは少々面倒である。
また、ふと寄り道して出会う風景という楽しみがなくなってしまう。
左手に見覚えのある高架の駅が見える。鶴見線の国道駅だ。
前回は下車して高架駅下に広がる風景を見に来たが、
隣の国道から見ると、周りの風景に比べて切り取られたような
昭和の風景をより一層感じる。現代の窓から覗き込んだ感覚か。
しかし工事用のシートが所々にあり、改装されるのも時間の問題か。
このあたりから第一京浜添いのラーメン屋の店や看板の灯が
食べていかないと誘惑してくる。ここで食べたらせっかくのウォーキングが
水の泡になってしまう。誘惑を振り切るように少し足早に歩いていく。
途中で右折。
京急本線と東海道本線、京浜東北線などの複数の線路を渡る踏切が
ちょっと気になる。遮断棒が降りてしばらくすると赤い列車がものすごい
スピードで左から右へと走り去っていた。
踏み切りを渡ると、さらに踏切。ここでも京浜東北線や東海道線の列車が
スピードをあげて横切っていく。カーブの途中にあるために線路のカント
(傾斜)にあわせて、渡り板にはいくつもの山と谷ができている。
踏み切りの向こう側。
新子安へ向かう途中、先ほどの線路を見下ろすポイントで小休止。
京急本線の赤い列車が走り去るのも、ここからなら良く見渡せる。
買っておいた板チョコレートを食べて、水分補給。
また道になりに進む。「横浜駅」と書かれた青い看板。
国道15号線、つまり第一京浜を右折せよと書かれていた。
ここまでくればあと少しだ。ラーメンの誘惑を何とか振り切って
横浜駅周辺の見覚えのある風景が見えてくる。
左手に高速道路がみなとみらい方面に続く国道を歩けば横浜駅だ。
相鉄線では座って帰りたいと思い、先頭車両に行くと
運良く席が空いており、座ってしばらくしてから意識がなくなった。
目が覚めて気づくと終点海老名に着いていた。
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