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地元の友人に誘われて
久しぶりに伊勢原の「道潅まつり」へ行ってきた。
道潅まつりにあわせて、ロマンスカーは上り下りともに
1本ずつ、伊勢原へ臨時停車する。
鉄道オタクの端くれ、
相模大野で「さがみ69号」に乗って伊勢原で降りた。
今年の正月に「ニューイヤーエクスプレス」で降りたから
10ヶ月ぶりの下車ということになる。
まつりは小学生以来、行った記憶がない。
だから10数年ぶりだが、ほんの少しだけ昔の活気が
ないような気がしたが、気のせいかもしれない。
軒を連ねる露店に純粋に心をときめかせることはないが
それでも自分の父が祭り好きの遺伝のせいか、ワクワクする。
左右に並ぶ露店で買った生ビールを片手に、チキンや
羊肉の串焼きなどを食べながら歩くのはなかなか楽しい。
大神宮(といっても伊勢原市民でないと知らない・・)が面している大通り
から一本横の細い路地には未だに名前が残っている「アサヒ ショッピングセンター」。
少なくとも20年以上は営業していることになるが、流石に店内は変わっていた。
2階建ての1階は食料品やDPE屋などがあってにぎやかだったが、
今はその当時の面影もない。2階へと続いていたエスカレーターも動かないものとなり
動いていたステップ部分は階段になっていた。
当時を知らない人が見ると、不思議な階段に見えることだろう。
数字合わせ、らくがきせんべい、たこ焼き、やきそば、
チキンステーキ、ベビーカステラ、チョコバナナ、お好み焼き、
ハッカパイプ、宝つり、わたあめ、お面、りんご飴、ぶどう飴、
ベッコウ飴、金魚すくい、カメすくい、ヨーヨーつり、
スーパーボールすくい、焼き鳥・・・などのどの露店で
売っているものよりも単価が高かったのが、1個1000円した
「佐世保バーガー」なるものだった。
美味しかったが、また食べてみたいという中毒性はなかった。
お腹は膨れたけれども。
「伊勢原よいとこ、いせはらしぃ~」の音頭が流れてくると
ふと小学生の頃がなつかしくなる。この音頭の音楽やリズムで
13年ばかり育ってきて、今も頭に刷り込まれている。
毎年2日連続で開催しているこのまつりだが、
生まれて初めて2日連続で例の友人とは一緒にまつりに行った。
2日目は地元に帰るという友人と駅で別れて、私は一人
まつりから少し離れて、ずっと気になっていた喫茶店に
入ってみることにした。店の名は「小公子」。
照明が暗めで広くはない店内だが、チェーン店ばかりの今、
純喫茶と呼ぶに相応しい年季の入った空気がある。
照明が暗めのためか、窓ガラスが分厚いためか
窓の外の切り取られた風景はこことは違う時間に感じる。
カフェオレ550円。
コーヒーの他に、ウィスキーコーヒーやブランデーコーヒーも
飲むことができる。こんな店はそうそうないだろう。
しかしこちらも800円と高い。
コーヒーにウィスキーを入れて飲むのは山登りですごく寒い
頂上ぐらいでしかない。小さめのコーヒーカップにコーヒーと
ともに漂うブランデーがいい匂いで、飲むと落ち着く。
ちょうど店の人が中でご飯を食べているのか
呼び止めるのも何か悪い気がしたので、
代金を置いてそっと店のドアを開けた。
踏切を渡り、少し歩いた居酒屋の前で「しろころ」を
売っているのを見つけ、早速買おうとしたが
午前中で切らしてしまったという。
仕方なく、その場でビールと焼き鳥を買ったのを座って
食べ飲みしていたが、飲み足りないので
うっかりとその店の中に入ってしまった。
で、軽く飲むつもりが、瓶ビールだけでなく、
「伊勢原の酒」も飲み、気持ちいい酔いにおつまみも
いくつか注文。他の客が「しろころ」を頼んでいたので
頼んでみた。店内用のはまだ在庫があったらしい。
厚木市のB級グルメとして有名らしいが、最近知った
この「しろころ」は食べてみると独特の食感である。
しかし沢山食べる向きではなく、ビールなど酒を
飲みながらちょっと食べるのに向いている味である。
ほろ酔い気分で道潅まつりを後にした。
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