2009年10月25日日曜日

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【鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷの旅 2日目】
快速「お座敷鎌倉散策号」と「SLみなかみ号」

登戸
8:52発

↓ 9424M 南武線~南武支線~東海道本線貨物支線~
  高島貨物線~根岸線~横須賀線
  快速「お座敷鎌倉散策号」

10:54着
鎌倉
11:34発

↓ 1134S 横須賀線~東海道本線~総武本線

12:37着
新小岩
12:51発

↓ 1205B 総武本線

13:01着
両国
13:11発

↓ 1243B 総武本線

13:15着
秋葉原
13:19発

↓ 1310G 東北本線

13:22着
上野
13:30発

↓ 883M 東海道本線~高崎線

15:13着
高崎
15:23発

↓ 741M 上越線

15:48着
渋川
16:45発

↓ 9736 上越線
  快速 SLみなかみ号

17:17着
高崎
18:15

↓ 2270Y 高崎線
  快速 

19:35着
大宮
19:43発

↓ 3547M 東北本線
  快速 ラビット   

20:56着
宇都宮
20:59発

↓ 1625M 東北本線

21:48着
黒磯
22:04発

↓ 2155M 東北本線 

23:04着
郡山  ※宿泊


大阪からの出張帰りにJR全線乗り放題きっぷの旅を
使うことにしたのは、この16日~18日の3日間に
臨時列車と普通列車の旅を満喫するためだ。
新大阪~小田原まで新幹線で帰る場合は、11760円。
会社に請求する領収書だけを手にしたいので
払い戻すと11340円が返ってくる。

新大阪~名古屋まで新幹線自由席で約6000円。
名古屋から先は残り5000円でどうするか。
ここは会社がこの5000円分を払ってくれると考え
4000円だけ自分の財布から支出すれば、
3日間全国のJR全線の普通列車に旅することが
できると考えるのである。
実はこの名古屋までの新幹線も乗車する前日までに、
つまり今回だと会議の前日までに「ぷらっとこだまエコノミープラン」
を購入すれば、もう少し安く済む。

時刻表で時間と金額を考える。
限られた金額と時間でどの駅まで新幹線に乗り、
どの駅から財乱線、じゃなかった在来線に乗るか。
金額をはみ出すなら、少しでも安く済むようなトクトクきっぷを
どのように組み合わせて使うか。

面倒くさいように思えるかもしれないが、
時刻表は実は頭の体操にはよい教材なのかもしれない。

携帯電話の路線検索ではここまで考える必要はない。

便利に甘受して、頭を使わないか。
少々不便でも頭を使ってみるか。

後者なら時刻表には旅のそんな楽しみがある。
私が鉄道が好きな原動力がここにあるのだろう。






さて2日目の朝。本来は始発の立川から乗る予定だった
「お座敷鎌倉散策号」だが、少々寝坊してしまった。
だが、携帯電話の路線検索で辛うじて登戸からなら
乗車することができるとわかった。ある意味奇跡(笑)

話題の黒船電車が南武線を初の特急列車として
運転を始めてから、需要が見込めると判断したのか
「お座敷鎌倉散策号」も同じルートで運行される。
浜川崎でスイッチバック、貨物線から東海道本線と
並行したのちに、ここも滅多に旅客列車が通らない
高島貨物線を経由して、根岸線から横須賀線へ。
終点の鎌倉まで行くネタ列車である。

黒船電車では展望席に座ることはできなかったが、
今回は同じ鉄、じゃなかった轍を踏むまいと前もって、
一番前寄り(浜川崎からは一番後ろ寄り)の席を確保した。

南武線の普通列車とすれ違いのはなかなか楽しい。

尻手から南武支線へ。立川から浜川崎への直通列車は
南武線の通常ダイヤにはないので、尻手から南武支線へ
渡り線を渡っていくのは貴重なシーンである。
浜川崎までの駅では、数人カメラマンが待機していた。








黒船電車でも滅多に立ち入れない貨物ヤードの風景を
堪能できたが、今回は横だけでなく前面展望もできる。
しかも確保した席はお座敷席とは違って、
人目を気にする必要がないからゆったりのんびりと
貨物線ヤードからタンク越しに走っていくのが見える
鶴見線の列車を撮影することもできた。
缶のチューハイと角ハイボールを飲みながら
非日常の鉄道風景を堪能する。




少々停車したのち、今度は浜川崎のホームが
後ろへと流れ、線路は先ほど走ってきた線路から
少々違う位置を走っていく。
途中の八丁畷付近から線路は緩やかに左へと別れ
展望席からじっくりと撮影。

左隣に東海道本線の線路が見え、
しばらく並走し、鶴見ホームより少し離れた毎度の位置で
車掌が交代するための運転停車。










そして今度は高島貨物線へと走っていく。
「ぶらり鎌倉号」ではゆっくりと通過してしまったが、
今回は時間の調整のためか、しばらく停車。
そのため、浜川崎の貨物ヤードと同じように、
普段は立ち入りいることはできない東高島貨物駅と
その周辺をゆっくりと観察することができる。
発車する少し前に鶴見方面へと長い編成のタンク車両が
ゆっくりとすぐ左側を走り去っていく。

左手奥に横浜のシンボルといえる、
ヨコハマ グランド インターコンチネンタルホテルの
半月形が特徴的な建物とランドマークタワーが
並んでいるのをみながら、列車は桜木町へと向かう。






貨物線から根岸線へと合流。ここも貴重なシーン。
石川町から先、大船までの区間は未乗区間であり、
今回の列車で乗り潰そうという目的もある。








根岸線では石川町に停車したあとは、終点鎌倉まで
停車しない。根岸線から今度は横須賀線へと合流。
少し前に運転された「レトロ横濱号」や「ぶらり鎌倉号」
のような臨時列車に乗らない限り、この根岸線から
横須賀線への合流する線路も渡ることはできないのだ。

終点鎌倉に到着するやいなや、乗客が降りてしばらくして
回送列車としてホームを去ってしまった。

みどりの窓口できっと満席だろうと思っていた
「SLみなかみ号」が始発の水上から終点の高崎までの
指定席があっさりと取れてしまった。
ただ、出来る限り前よりの座席位置をリクエストすると
多くは使われない客車のためなのか、係員は座席編成図を
広げたり、そばの他の係員に尋ねたり、終いには電話で
問い合わせたりと以外に手間がかかった。
マルス端末には座席配置の画面が表示されていたが
どちらがどの方面か表示されていないのだ。




横須賀線でまずは東京まで行こうと乗ったが、
あまり寝ていないためか、座ってからしばらくして意識を失い
目が覚めると東京を通り越して、新小岩だった。

総武線のホームで待っていると、快速ホームの上り方面には
電光案内板に「回送」の表示。どんな列車がやってくるのか。
しばらく待っていると、千葉方面から通称「スカ色」113系が
やってきてしばらく停車。そして総武線の下り各駅停車が
ホームへ停車すると同時に東京方面へと走り去る。

このスカ色が気になり、両国まで乗っていると
臨時ホームに停車しているスカ色が見えた。すかさず下車。

まずは総武線ホーム側から撮影。
しかしもっとホームに近づいてみたいと一旦改札を抜け、
両国国技館の脇道を歩くと、ホームへといける入り口があった。
トラックが通れるほどの広さの道には「関係者以外立入禁止」。
諦めて改札に入ると、正面に「ぶらり両国街かど展」と
書かれた通路があり。奥が階段になっている。
普段は立ち入ることができない両国駅の3番線ホームへの
階段だったのだ。柵が立てられていたが、まだイベントが
開催されるのだろう、階段には赤いカーペットが敷かれていた。
柵の隙間から階段を少し上がったところからホームを撮影。

思わぬ収穫を得て、気分がよいまま上野へと向かう。
水上方面への特急列車に乗ればいいかとみどりの窓口に
ある時刻表を捲ってみるが、特急列車がない空白の時間帯。
普通列車では上野から水上までは3時間かかる。
水上は諦め、その手前である渋川からなら「SLみなかみ号」
に乗れることを確認し、もうすぐ発車しようとしている
13:30発の高崎行きに乗り込む。
高崎から水上行きの湘南色に乗換え。
この湘南色115系は私にとっては東海道本線を走っていた
「湘南電車」である。




渋川では「SLみなかみ号」がやってくるまでしばらく待つ。
一旦改札の駅員に尋ねたところでは、3番線に16:20頃に
入線するとのこと。まだ時間があるので、改札外の喫茶店に
休憩することにした。この店ではコーヒーを飲みながら、
ラーメンが食べられる。ランチタイム限定のセットメニュー
があるそうだが、時間外にも関わらず注文に応じてくれた。

渋川で再びホームで待っていると、ゆっくりと黒い車体が
煙を吐きながら入線してきた。「SLみなかみ」と黄色い
円形のヘッドマーク。後ろに6両の青い客車が続く。











渋川では25分ほど停車する。
しばらくして向かいのホームに普通列車。
青と湘南色が出会う少々の時間。
機関車と青い客車が着く少し前から小雨が降ってきた。

二段窓は下がちょっとしか開かないようになっている。
手や顔を出して事故が起きたのかもしれない。
上は完全に下まで開く。車内でもホームでも駅弁を
売っていたが、まだお腹が空いていない。

その代わり、前回のEF55とEF64が牽引した奥利根号のように
勢いでキーホルダーを買った。柄の部分が機関車の正面顔
になっている鍵で、合鍵すればオリジナルの自宅の鍵になる。
だが買った後に、自分の家の鍵とはタイプが違うことに気づく。
断面が「く」の字の鍵ではないのだ・・・

缶のりんご味のチューハイを飲みながら
チョコ菓子とキャベツ太郎を食べながら、
機関車と青い客車はゆっくりと走っていく。
普通列車よりも遅い速度でゆっくりと走っていく。






新前橋では渋川とは違ってすぐに発車。
終点高崎へゆっくりと向かう。
終点高崎ではすぐに機関車が切り離され、上野方面へ
ホームから夜の線路へと消えていくと、青い客車だけが
ホームに残された。そのまま暫く待っていると今度は上野方面から
DE10(ディーゼル機関車)が入線してきた。茶色いDEである。
SLが主役なら、これは裏SLにあたるかもしれない。
青い客車を夜の向こうの線路へとひっそりと牽いていった。

高崎でもみどりの窓口へ行ってみる。
時刻表にあった只見線を走る臨時列車に乗ろうと思い立ったのだ。
17日の指定席が取れたなら、今夜はどこか近くに泊まろう。
「風っ子会津只見号」はあっさりと指定席が取れてしまった。





ということで、そのまま郡山まで向かうことにした。
ギリギリだが、普通列車を乗りつけば東北本線で福島行きの
最終列車に乗ることができる。

久喜で寝台特急「北斗星」の通過待ち。
向かいのホームを青い客車がこちらは急いで走り去った。

郡山駅前のビジネスホテルに落ち着く頃には23時過ぎ。

遅すぎる夕御飯を近くのラーメン屋でラーメンとともに
瓶ビールを飲む。戻ったホテルのベットでテレビをつける。
寝ないといけない事がわかっているのに、ダラダラと
過したくなるこの時間が結構好きだ。
テレビではアニメを放映していた。
「ひだまりスケッチ」のゆのっちは大変かわいい。

明日はちゃんと起きれるだろうか。

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