2009年10月11日日曜日

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相模大野に住んでいる友人が江の島へ行きたいという話をきいた。
早速、3連休の2日目である11日早朝から出かけることにした。

まだ朝日が顔を覗かせる寸前の西寄りは夜の星空が見え
東はその青を橙色が少しずつ西へ寄せようとしているグラデーションを
線路の向こうに見ながら、相模大野へ向かう。
あまり眠らずに迎えたため、相模大野まで居眠りを決める。

相模大野ではすでに江ノ島線ホームで待っていた友人と
丁度やってきた急行藤沢行きの車内で一緒になった。
当初の予定では、片瀬江ノ島まで乗っていくはずだったが
当方が少々寝坊したために、予定の列車に乗り遅れたのが原因・・・(申し訳ない)

藤沢から江ノ電に乗る予定に変更。
6時半過ぎの藤沢駅前はまだ店という店は営業していないために
人の往来も少なく静かな時間が流れている。
江ノ島の後に鎌倉へ寄るつもりもあったので、1日乗車券「のりおりくん」を購入して
改札へ入り、列車をしばし待つ。
やってきた列車の最後尾にあるクロスシートに陣取り、
10分程揺られると江ノ島に到着する。
平日ならきっと高校生の集団で混んでいるのだろう車内も連休のためかガラガラだ。

江ノ島駅の改札を出て左へ曲がり、しばらく歩いていくと開けてくる。
正面に海、右手に境川を挟んで、龍宮城が目立つ片瀬江ノ島駅の駅舎が見える。
江ノ島展望台も展望台へと続く道に両脇を固めるお土産や食事処も7時過ぎでは
まだ営業していない。展望台には9時少し前に着くくらいのペースでゆっくりと
弁天橋(車道は江ノ島大橋と呼ぶそうな)を渡りながら海や釣り糸を垂らしている
太公望を冷やかし、江ノ島の入り口にあたる鳥居へと向かう。

途中、江ノ島に行ったら是非見たいと思っていた岩屋まで行く
乗合船のりばに差し掛かるが、切符うりばに張り紙がしてある

「岩屋は台風被害復旧のため閉洞」

楽しみにしていた岩屋はしばらくお預けらしいが、
本当に閉洞なのかこの目で確かめないと気が済まない。

江ノ島にはいくつか神社がある。
そのうちの八坂神社へと参りながら、さらに展望台へと登って行く。
友人はおみくじを引いたが、小吉という運勢が出たようだ。







まだ開いていない展望台を右手に岩屋まで続く通路を歩いていく。
雲が視界の邪魔をしているが正面に富士山が見える。
さらに通路を下っていくと海が一面に広がる。
果たして張り紙のとおり、入り口までの通路にある欄干は台風18号の
強風のためか、ところどころ壊れてしまっている。
手前で立ち入り禁止のロープが張られている

岩屋近辺は岩場になっているが、平坦な場所なのである程度まで
歩き回りながら間近で海の波しぶきを見ることができる。
ここも先ほどの弁天橋同様に太公望の多数の釣竿が見える。
海の向こうに相変わらず雲に隠れてしまっている富士山を見ながら
しばしぼぅーと、座り込んで過す。



展望台から見る弁天橋や江ノ島駅前周辺の海岸線は、
鳥居から少し登ったところで見下ろしたときとは少し印象が違う。
ただ屋外展望台で長居するには日差しが夏のように強い。



しばし360°の眺望を堪能したのち、一旦岩屋方面まで戻り
少し早いが、昼ごはんを食べる事にした。
さざえを卵で閉じた丼、その名も「江の島丼」。
美味しかったが、値段が少々高めというのもあって再度食べに行くかどうか
なんともいえない代物だが、さざえのこうした食べ方があるのは発見である。

そして「江の島ビール」という名の瓶ビールも飲んでみた。
岩屋近くまで来ると、各々の店でこの名前が目について気になったのだ。
味はYEBISUビールのあの苦味をだいぶ和らげた印象だろうか。
飲みやすかったが、いつかの出張帰りで飲んだ伊勢志摩限定の
「神都(じんと)ビール」のような特徴はない。
「江の島ビール」は2種類ある。
天然酵母入りと江島神社祈祷水入りであるが、江の島丼とともに
飲んだのは後者だったので、おみやげとして試しに前者を1本買った。

早朝から動き回っているためか、江の島丼を食べた後だからか
疲れとともに少し眠気もあり、予定していた新江ノ島水族館に行くのは止めて
そのまま江ノ電の江ノ島駅へ戻るため、江ノ島を後にした。
藤沢から乗った小田急線の車内では座席に座るやしばらくするうちに
眠気から相模大野に到着するまですっかりと居眠りをしてしまった。
相模大野の改札を出て、しばらくの間はステーションスクエア内のカフェで
過したのち、友人とは別れた。

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