2009年10月25日日曜日

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【鉄道の日記念・JR全線乗り放題きっぷの旅 3日目】
風っこ会津只見号、お1人様お断り?「へぎそば」

郡山
6:57発

↓ 1223M 磐越西線

8:08着
会津若松
9:14発

↓ 9425D 只見線
  快速 「風っこ会津只見号」

12:12着
只見
13:00発

↓ 9427D 只見線
  快速 「只見風っこリレー号」

14:46着
小出
15:07発

↓ 1740M 上越線

15:51着
越後湯沢 ※へぎそば?を食べる
17:55発

↓ 1744M 上越線

18:33着
水上
18:36発

↓ 752M 上越線

19:39着
高崎
19:45発

↓ 248D 八高線

21:00着
高麗川
21:01発

↓ 2072E 八高線

21:47着
八王子
21:57発

↓ 2148K 横浜線

22:22着
町田


朝6時過ぎに目が覚める。なんとか「鉄魂」で起きれたようだ。
顔を洗い、ひげをそり、寝汗を流して、テレビで気象情報を
確認して、郡山駅へとホテルを後にする。




赤べこのキャラクター「あかべえ」が正面にも側面にも配された
クロスシートの車両で会津若松へ向かう。
郡山を出発した時は少々霧が出ていたが、しばらくして
霧は晴れてきて、太陽も顔を出してくる。天気の心配はなさそう。

7:29。臨時駅の猪苗代湖畔を通過。
次の関都の駅名票。一つ手前は「猪苗代湖畔」ではなくて、
「上戸」になっている。臨時駅といっても使われる頻度が
ほぼ使われないに等しいのだろうか。
広田では白いパーカーを来た10代の女の子がひとり下車。

会津若松では1時間ほど時間が空くので
「あかべえ」がデザインされた改札の外に出て、
ゆっくりと土産物を見て回る。











9時過ぎに再び改札へ。
すでに目的の列車はホームに待っていた。
キハ40系という形式、気動車2両である。
細いテーブルを挟んでボックスシートのように木製の椅子が
向かい合っている。先頭車となる1両目の後ろよりには
冬にも運行されるためか、だるま型のストーブが設置されている。

一通りの撮影を追え、自分の席へと落ち着くとすでに若い男性が
向かいに座っている。相席となったのは横浜から「土・日きっぷ」で
新幹線でやってきたという18歳。持参のバックには相鉄線と京急線の
それぞれの駅名キーホルダーがついていた。
誰かに話かけるのが苦手なタイプに見えたが、話しかけられると
自分が話しやすいところは結構話してくる人だった。






会津柳津は「aizu」が2回出てきて面白いとか、
展望専用だけにカーブで前の車両がよく見えるのが撮影しがいあるとか、
トンネルが結構多くて喋ってばかりいないで景色を楽しめと
言われているみたいとか、そうしたことにはあまり反応がよくなかったが、
私が持参したJR時刻表を開き、臨時列車の話には食いつきがよかった。
今回乗っている「風っこ会津只見号」よりも同じ只見線を走るSL列車に
興味があるようで、先日は「SLホエール号」に乗ってきたそうだ。
そして24日、25日には東海道線から今は消滅してしまった
湘南色の113系4両がスカ色の113系4両と連結して東海道線と
横須賀線に走るその臨時列車は撮影しに行くつもりらしい。
私も行くつもりだが、それは珍しさではなく、懐かしさのためだ。
小さい頃に見たあの湘南色こそが、湘南電車である。
高崎から水上へと走っている湘南色や、千葉方面で最近走り出した
湘南色を見ると、東海道線で走っていた頃を思い出す。

背中合わせで後ろの中年女性にも話しかけられた。
この女性は福島からやって来たそうで、先ほどの彼と同様に
只見で折り返し会津若松へと戻るこの「風っこ会津只見号」で
郡山まで戻る予定らしい。
私のように、只見から先を「只見風っこリレー号」に乗り継ぎ、
さらに小出から上越線の普通列車で帰ろうとするのは、
その女性曰く、「ローカル線マニア」だそうだ。

おしゃべりのネタも尽きてきて、ガラスのない素通しの窓から
もう少しで本格的な紅葉になりそうな山々と手前の川が
所々で少しの間だけだが、目を楽しませてくれる。
只見線は各駅(臨時駅を除く)停車する普通列車では4時間程だが
普通列車で行けば、景色ももっとゆっくりと楽しめそうだ。













只見に到着。
JR時刻表では只見線にはみどりの窓口がたったひとつの駅に
しかないように、駅弁も会津若松以外では駅弁を売っていないことに
なっている。だが今回は臨時列車が走っているために
只見市の協力で駅前のテントでは豚汁やからあげや五目ご飯を売っていた。
豚汁もからあげも五目ご飯も簡素な容器で、からあげも冷めていたが
それでも大変ありがたい。
おかげで終点の小出までお腹を空かせたまま乗ることは避けられた。
それに本当は100円の豚汁ももう残り汁で具もあまりないということで
無料でサービスしてくれたのもラッキーだった。






只見からは小出まで「只見風っこリレー号」に乗っていく。
「風っこ会津只見号」とは違って、接続用の臨時列車なので
先ほどの展望仕様ではなく、普通の気動車である。
方向幕は「普通」ではなく「臨時」になっているが。

只見から乗り継ぐ客か、小出まで戻る客か。
車内は程ほどに乗っている。
ボックスシートに腰を落ち着けて、先ほど只見駅前のテントで買った
五目ご飯とからあげを駅弁と思って食べる。










その駅弁代わりを食べ終えてしばらくして眠くなる。
ふと油断すると意識が飛びそうになるのを我慢していたが
それでもしばしの間、居眠りをしてしまった。
ふと目が覚める。まだ終点の小出ではないが、ここに来てようやく
忘れ物をしていることに気づく。先ほど只見まで乗ってきた
「風っこ会津只見号」の座席の下に会津若松で買ったお土産を
忘れてきてしまったのだ。前の旅行でやってしまったように
また落し物センターに問い合わせ、着払いで郵送の手があるが
大した額のお土産ではないので、途中の越後湯沢あたりで
また買いなおすことにした。





小出着。ここで水上行きまで2時間20分ほど待つことになる。
その間に2本列車があるが、いずれも途中の越後中里止まり。
ひとまず途中の越後湯沢まで行き、そこで1時間ばかりを
お土産を買いながらブラブラしてみようと思ったのだ。




越後湯沢では「へぎそば」を食べることにした。
駅構内のお土産屋でお土産用の「へぎそば」を売っていたからだ。
歩き回ったところ、駅前には2軒あり、うち1軒に行ってみる。

店頭に置かれたサンプル、そばに書かれているメニューには
ソバじゃなくて、そばだが2人前や4人前はあるようだが、
1人前はない。大勢で食べるものなのだろうか?

もう1件は17時から営業するようなので、その時間まで待って
再びその店へ行く。こちらもテーブルに置かれたメニューに
やはり1人前がない。店員に聞いてみると、ざるそばやとろろそば
がそうだという。つまり、同じソバでも2人前以上になると
大きな「へぎ」という木の器で盛られてくる。
そう、1人では食べることができない(できるかもしれないが)
暗にお1人様はお断りというちょっと珍しい名物かもしれない。

とろろそばが来るまで瓶ビールを傾けていると
登山客なのだろうか、中年の男性グループで店内の席は一気に
埋まってそれまで静かだった店内は賑やかになる。



越後湯沢から水上行きの普通列車に揺られる。
線路の状態が良くないのか、よく揺れる。居眠りできない。
かつて東海道線で走っていた湘南電車もこれほど揺れていたろうか?

高崎から八高線。
先頭車両のボックスシートに座っていると、見るからに落ち着きが
なさそうな少年がひとり。空いている席に座ったかと思ったら、
度々先頭の運転室寄りの乗降ドア付近まで歩いていき、ドア上の
路線図を眺めては今度は違う席に座る。そしてまたドアのところへと
その行動を繰り返している。きっと終点高麗川まで乗るのだろう。
八高線の高崎~高麗川まで走るこの気動車には窓にカーテンが
付いている。斜め向かいの高校生と思しき野郎は、カーテンで
顔を隠して携帯電話で話し始めた。そんな使い方があるのか(笑)

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