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【北海道&東日本パスの旅 5日目】 旅するリュックサック
木古内
7:39着
↓ 4010M 江差線~海峡線~津軽線
特急 スーパー白鳥10号
8:25着
蟹田
9:03着
↓ 332M 津軽線
9:49着
青森
10:13発
↓ 570M 東北本線
11:45着
八戸 ※事件はここで起きた!
13:10発
↓ 4528M 青い森鉄道~IGR銀河鉄道
13:48着
二戸
14:19発
↓ 4531M IGR銀河鉄道~青い森鉄道
14:57着
八戸
15:09発
↓ 3731D 東北本線
快速 しもきた
15:48着
野辺地
16:14発
↓ 4026M 東北本線
特急 スーパー白鳥26号
16:45着
八戸
16:57発
↓ 3026B 東北新幹線
はやて26号
18:25着
仙台 ※ホテル宿泊
宿泊費を浮かせるには今日1日北海道の路線を乗り潰しながら
札幌へ戻れば、札幌始発の急行「はまなす」で戻る方法があるが、
自宅へは休日最後の夜に到着となる。
列車が運休などその日のうちに帰れるとは限らない。
だから今日はすぐに帰ることはできるように郡山まで戻る計画を
立てていた。木古内を朝いちの特急列車に乗っていけば、
普通列車を乗り継いで郡山まで行くことができる。
宿泊したビジネスホテルでは朝7時から朝食が食べられるが
まったりと朝食を食べている時間がない。
結局何も食べないまま、慌しい出発となった。
スーパー白鳥26号の「前面展望立ち席」には幸い先客はいない。
早速その展望席へと行き、青函トンネル通過のシーンを楽しむ
ことにしよう。トンネルをいくつか潜り、1日に特急列車が上り下り
ともに2本しか停車しない知内を通り過ぎると、青函トンネルである。
7:46。青函トンネルへ。
現在、北海道新幹線開業へ向けて青函トンネル内では新幹線が
走行できるように、外側にもう1本レールを敷く工事が進んでいる。
ところどころはまだ工事中で、線路脇にこれから敷くのであろう
レールが積まれている。ヘッドライトにその新幹線用のレールを
固定する金具が線路脇に白く反射している。
7:55。今は工事用の資材置き場となり一切の旅客列車が
停車しない吉岡海底を通過。
7:59。トンネルの壁にそれまでの白い蛍光灯に混じって、
青色と緑色の蛍光灯が見えてくる。トンネル最深部である。
壁の残り距離を示す小さな丸い標識が高速で後へ流れていく。
8:03。貨物列車とすれ違う。
8:05。竜飛海底通過。ようやく本州側へと戻ってきたことになる。
8:11。青函トンネルを出る。
8:14。こちらも1日に上り下りともに特急列車が2本しかない
停車しない津軽今別を通過する。
8:19。新中小国信号所通過。
8:22。中小国通過。
蟹田から東北本線ではお馴染み、悪評のクロスシート車両こと
無粋な701系に乗り込む。郷沢で特急列車のすれ違いのために
4分停車。しかしその特急列車が少々遅れているようで、
前方に見えた踏切の遮断棒はなかなか降りなかった。
青森着。郡山まで戻るルートでは郡山で宿泊費が発生するので
少し浮かせるために、このまま奥羽本線~羽越本線経由で
新潟から快速「ムーンライトえちご」で戻ることを考えた。
これだと翌朝5時台には東京入りができるので、午前中に
自宅へ帰ることが可能だ。
改札へ向かう途中、連絡通路の窓から昨夜上野を出発した
寝台特急「あけぼの」のホーム入線を見ながら一旦改札の外へ。
指定席券売機で見てみたが、やはり満席だった。
行程どおり、青森からさらに東北本線を南下していく。
矢田前着。若い男女たちが乗り込んできて少々騒々しくなる。
格好や手に持っている荷物から海水浴やバーベキューでも
するのだろう。途中の浅虫温泉で彼らは降りて行った。
改札の向こうは夏色の空気が流れているようだ。
浅虫水族館もあるようで、駅前は楽しそうな雰囲気である。
彼らを含めて、ここで夏のひと時を楽しんでいくのだろう。
夏休みとあって、車内は子供連れが目立つ。
八戸からは12:09発の盛岡行きに乗り換えるべく、
停車していた列車の空いていたロングシートにリュックサックを
置いて少々ある発車時間まで、改札そばのそば・うどん屋で昼ご飯。
12時を過ぎ、そろそろ発車時間が迫っている。
ホームに戻る。12:09発の列車が停車しているが、車内に入っても
ロングシートの上に置いてあるはずのリュックサックが見当たらない。
おかしい。乗るはずの列車から一旦ホームへと降りる。
12:09発のその列車は盛岡へとホームを離れていった。
よく調べてなかったから、もしかしたら車内のどこかにあるかも。
改札の駅員にも尋ねたが、盛岡行きとして11:50以降に12:09発以外に
発車した列車はないと当然の回答。落し物について受け付けている
インフォメーションセンターに尋ねると、この八戸に落し物としては
届いていないとのこと。盛岡行きに忘れたかもしれない旨を伝えると
途中の目時からIGRいわて銀河鉄道となるので、その電話番号を
教えてもらった。
電話し、向こうから盛岡に列車が着いたら車内を捜索してその結果を
連絡して貰えることになり、それまでは八戸で待つことにした。
貴重品はすべて手元にあるとはいえ、やはり気分は落ち着かない。
先ほどのホームに戻ると、列車が止まっていた。
先ほど荷物を置いたロングシートの車両と同じ形式だ。
もしや先ほどの列車は回送列車だったのではと思ったが、車内を
端から端までゆっくりと歩きながら調べていたが、リュックサックは
見当たらなかった。
ここで、後から若い女性に声を掛けられる。
「この列車って、青森まで行きますか?」
この列車は盛岡行きと思っていたので、
「いいえ、青森には行きません」
と即答した。このまま八戸で待っていても落ち着かないので
先ほどのIGRいわて銀河鉄道に電話して、13:10発の盛岡行きで
ひとまず盛岡へ向かう旨を伝えてから、その列車に乗り込んだ。
列車が二戸へ着く直前、先ほどの若い女性からの質問を
ふいに思い出した。
時刻表もリュックサックの中。なので、携帯電話で時刻表を調べてみる。
--八戸12:02発、青森行き。
停車していた列車のロングシートにリュックサックを置いて一旦離れたのが、
確か11:50過ぎ。八戸の改札の駅員に尋ねたところではこの時間帯に
回送列車が入線していない。となると、12:09発盛岡行きだと勘違いした
この12:02発の列車内にあることはほぼ間違いなそうだ。
二戸で降りたのは、東北新幹線の乗換え駅だから、みどりの窓口がある。
当然JR時刻表もあるわけで、念のために調べてみると、この12:02発は
青森に13:40に到着する。ということですでに到着していることになるが
青森駅で保管されているかもしれないと思い、みどりの窓口で、青森駅の
インフォメーションセンターの電話番号を尋ねて、何度か電話してみるが
回線が塞がっているのか、通話中で繋がらない。
仕方ないので、JR東日本のインフォメーションセンターに電話すると
ここも通話中かと思いきや、しばらくしてオペレーターが出た。
落し物をしたので、青森駅の番号を教えてほしいと尋ねると、
落し物のお問い合わせ受付の番号を教えてくれた。
落し物として駅に保管されると、落し物保管情報として登録されるらしい。
その番号に電話をかけると、これから調べるのでまた連絡すると言われる。
二戸で待っていても仕方ないので、ひとまず八戸に戻ることにし
IGRいわて銀河鉄道にその旨を連絡すると、やはりというか、先ほど盛岡に
着いた列車内にはリュックサックは見当たらなかったという回答。
14:19発の八戸行きに乗り、列車が八戸へ着く直前で先ほど連絡した
落し物受付から連絡が来た。野辺地で保管しているので、取りに来るか
着払いで郵送とするかといわれたが、早く手元に戻したかったので
これから取りに行く旨を伝えると、野辺地の改札に言えばわかるように
なっていると教えてくれ、八戸に到着したことを伝えると、15:09発の
快速「しもきた」に乗れば、早く野辺地に到着することも教えてくれた。
私のリュックサックは、八戸12:02発で終点青森まで行き、
折り返し13:56発で八戸へ向かっている途中、私からの連絡を受けて
途中の野辺地で保護されたことになった。
予定では乗るはずのなかったワンマンの快速「しもきた」でその旅してきた
リュックサックを迎えに野辺地まで戻ることになってしまった。
改札の駅員に自分が盛岡行きの列車内に荷物を置き忘れたとはじめは
勘違いしたことを話すと、苦笑されてしまった。
しかし八戸へ戻る普通列車は1時間近く待つことになってしまう。
仕方ないので、16:14発の特急スーパー白鳥26号に乗ることにした。
自由席の空いている席に落ち着き、時刻表を見るとこの特急乗車が
意味のないことだと気づく。八戸からの普通列車に乗り換えるには
1時間近く待って野辺地へやって来る普通列車でも乗り換えても
間に合う。その少し前を走っている、臨時快速「きらきらみちのく下北」
でも間に合う。無駄に特急料金を払っただけでなく、滅多に乗れない
臨時列車の乗車機会を自ら捨ててしまうとは・・・・。
ということがあるので、やはり紙の時刻表をよく確認することは必須だ。
八戸で次の普通列車が来るまで無駄に時間を潰すのも馬鹿らしい。
ならば思い切って東北新幹線でと思ったら、16:57発の「はやて26号」がある。
これでひとまず仙台までと思ったら、指定席は盛岡から先は満席。
それでもデッキで1時間以上も知らない人たちと詰めることを考えると
盛岡までは少し金がかかるが、指定席を買うことにする。
急行「はまなす」に比べれば乗車時間が短いのが救いだが
それでも高速走行中の轟音が響いて決して快適ではない。
おまけに床の中央では母と子連れも座り込んでおり、
特に子供2人は旅行先で買ったのか、採ってきたのか、虫かごの蓋を
開けて、クワガタ虫に夢中になっている。
その母らしき女性も疲れているのか、注意する気力もないらしく
車内で我慢させて愚図るよりもと判断したのか、子供にクワガタ虫に
与える蜜ゼリーを渡している始末。
全車指定席のため、私も含めてデッキに多数の人が居座るはずは
ないのだが、列車を逃すと大幅に到着時間が変わってきてしまうので
座れないと分かっていても乗り込む人たちが出てきてしまう。
仙台着。ここから行程どおり、普通列車に乗っていけば郡山に行けるが
少し考えるために改札を出た構内のコーヒーショップに入る。
コーヒーを頼もうとしたが、メニューの「ビールとおつまみセット」が
目に入り、1200円と高いが注文する。
ビールをゆっくりと飲みながら、迷う。
郡山まで行けば、翌朝未乗路線である水郡線に乗りながら帰ることが
できる。仙台でも可能だが、帰りが遅くなってしまう。
だが折角の仙台。名物を食べてから帰りたいと思うようになった。
ということで、仙台に宿泊することにした。
名物を食べにいくのに、がカプセルホテルというのも嫌だったので
先ほどの新幹線同様に予算オーバーだが、駅前のビジネスホテルに投宿。
盆休みとあって満室を覚悟したが、あっさりと空室があり、
休日の特別料金らしく、宿泊料金も5000円程であった。
部屋備え付けのパンフレットには、駅前に牛タンを食べさせてくれる店が
あるらしい。仙台駅まで行ってみる。駅の隣にある「SPAL」内の地下1階に
その店がある。ステーキハウスだが、ステーキは7000円からと高い。
なので、まずはビールを頼んで、牛タンのたたきを食べる。旨い。
これだけでは晩御飯にならないので、メニューをしばらく見ていると、
「牛タンつくし膳」というのがある。牛タンを焼いたもの、シチューにしたもの
そしてコロッケにしたもの、ご飯が付いてちょっと高いが2000円。
占めてこの店での飲食代は5000円ちょっと、今回の旅で食べたどの夕ご飯
よりも贅沢なものになった。仙台までの新幹線代と宿泊料金、そして
贅沢な夕ご飯で予算は2万円オーバーしたが、こういう店を知っておくと
今度仙台に来たときの楽しみになろう。
ホテルの自分の部屋では、ベットに横になると心地よい眠りがやってきた。
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