2009年8月2日日曜日

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矢倉沢往還。
webで少し検索したところ、江戸時代に整備された東海道の
脇往還として交通路として、物量路として使われたそうだ。
現在の国道246号線が完全にルートは一致していないが、
東海道が現在の国道15号・国道1号に相当するそうなので、
国道246号線は「裏東海道」ということになる。

そんな裏東海道こと、矢倉沢往還を整備してハイキングコース
として観光PRしようと、秦野市観光ボランティアが今も残っている
その古道を整備する意向の記事を地元の広報紙で目にした。
記事によれば、現在小田急線沿いまで道はあるそうだが、
四十八瀬川を渡るための橋がないために、ハイカーはやむなく
Uターンするしかないとのこと。そのため、渡るための橋を造り
古道を整備して我が最寄駅である渋沢駅南口からの
ハイキングコースとして観光資源にしたいということらしい。

矢倉沢往還はこの渋沢から足柄へと続いていた道で、
このルートを辿ろうとすると、途中の四十八瀬川で
道が分断されている状態なため、ここに橋を渡せば、
松田あたりまでちょっとしたハイキングコースになる。
今のところ、国道246号線を延々と歩くしかないため、
将来的に私のウォーキングコースとして楽しみである。

そして記事を読むまで、矢倉沢往還という街道名どころか
存在する知らなかった。ウォーキングも趣味としている私に
とっては、歩いてみたいと思ったのである。
道の先にきっと良い小田急線の撮影ポイントがあるかもと
そんな期待も抱きながら。

日差しが和らいだ夕方、自宅から歩くこと15分ほど。
途中の千村給水場を右折して、しばらく道なりに進むと
突き当たりに来た。はじめは右へと曲がってみたが
途中で道は行き止まり。他人の農園のための道らしく
また来た道へと引き返す。
今度はそのまま真っ直ぐ進んでみる。しばらくは車が
通るためだろう、舗装されたしっかりとした道が続くが
それも途中の車止めまで。車止めから先は木々の中に
道が下っている。左側には整備したボランティアが
設置したのだろう「矢倉沢古道」の標識がある。

しばらくは歩きやすくコンクリートの道が、これも途中から
土道となり、その幅も徐々に狭くなり始める。
時折、木々の向こうから列車の走りすぎる音が聞こえる。
「千と千尋の神隠し」の冒頭、不思議なトンネルへと続く
道を車で走っていくシーンがあったが、その道を歩いて
いるような気分になってくる。

途中の農園までは歩きやすかったが、そこからは足元が
急に悪くなる。それでも整備されてきたのか、後でwebサイトを
確認する限りでは、だいぶ歩きやすくなっているようだ。


小田急線の線路がすぐ右側に見え始める。
しかも急な下りになっており、柵などそんなものはないので
誤って線路側に落ちないように気をつけながら進む。
線路を見上げるような平地にも柵がない。
民家があったので、人が住んでいるのかと思ったが
どうやら今は人は住んでいないようだ。

そしてそばに踏切。おそらくここの住人も使っていたと
思われるが、この踏切は人か自転車(といっても今のところ
ここまであの荒れている道では来れない)が通るしか幅がない。




渋沢6号と呼ばれるこの踏切そばには鉄橋。
ここは私にとってはよい撮影ポイントとなりそうである。
将来整備されたら、もっと人がやってくる場所だろうが、
それまでは滅多に人がこないので、人目を気にせずに
撮影することができそうである。

しばらく待っていると目当ての青いロマンスカーが
臨時の「さがみ79号」として小田原まで走ってきた引き返しで
回送としてやってきた。


踏切の向こうももしや道が続いているのかと思ったが、
まだ整備の手は届いていないようで、藪を途中まで掻き分けて
進んでみたが、それ以上は進めないようだ。
そばに国道246号線が走っているが、これでは当分の間は
人がやってくることはない。一時的な「トマソン踏切」なのだ。
グーグルマップの衛星写真を見ても、こうした道と
今はトマソンな踏切があることはわからない。

場所は戻って渋沢駅。土曜日の23時頃に赤い1000形が
回送として伊勢原駅にやってくるらしい。某掲示板からの
情報では22:45に新松田を発車する運用らしい。
新松田を22:35に発車する急行本厚木行きの後にその
赤い1000形はやってくることになる。

新松田まで列車に乗り、上りホームで待つことしばし。
22:10発の急行新宿ゆきが出た後に回送として上りホームの
4番線にゆっくりと赤い1000形が停車した。
どうやら今回は当たりらしい。次の22:21発急行新宿行きで
一旦渋沢駅へと戻り、そのままホームのベンチで座って待つ。

22:42発の急行本厚木が発車し、もうしばらく待つ。
22:51。下りホームの急行小田原行きが発車していくと同時に
列車が通過するとのアナウンス。そしてやってきた赤い1000形。
普段乗る列車もこれぐらいスピードを出してくれたいいのに
というくらいで走り去っていく。ロマンスカーの通過スピードと
同じくらいかもしれない。

あとで時刻表を調べたら、渋沢22:51発の急行小田原行きは
本来は22:47発なので、いつもながら遅れていた(笑)。

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