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【ふらっと両毛東武フリーパスの旅】足利市のポテト入りやきそば、茂林寺前の芝桜
フリーパス2,350円に特急券1000円をプラス。
4000円足らずで行く日帰りの旅。
足利市はまずJR両毛線が思いつくが、「ホリデー・パス」では
エリア外のため、乗り越し料金は逆に高くなってしまう。
そこで足利市に行くのにちょうど良いと見つけたのが、
東武鉄道が販売しているフリーパスである。
浅草発2350円、東武伊勢崎線の茂林寺前からフリーエリアは
乗り降り自由で、足利市も茂林寺前の芝桜もうまい具合に
フリーエリア内にある。
小田急線で新宿まで。新宿から丸の内線で赤坂見附。
そして赤坂見附から銀座線で終点浅草まで。
東武鉄道の浅草駅は浅草地下街と並行する連絡通路を
あるいて階段を上がった地上にある。
今回のフリーパスがクレジットカード支払いに
対応していないのは残念だ。
せっかくOPポイントが貯まると思ったのだが・・。
ちょうど11時40分発の特急「りょうもう15号」があったので、
あわせて特急券も購入。特急ホームに行くと発車の3分前。
フリーパスを買ったときに一緒にもらった簡易時刻表には
特急の「午後割」について書いてあった。
どうやら午後の特定時間帯に発車する特急列車については
通常より200円ほど割引になるようだ。
しかしこの「りょうもう15号」はぎりぎり午前発車のため、
割引は適用されない。
車内販売があるかと思ったが、東武スペーシアのような
ワゴン販売はないらしい。これも時間帯限定だろうか。
普通列車で乗っていくとかなり時間がかかるだろうと
思ったが、改めて時刻表を見るとあまり変らない。
山陰本線の普通列車がない時間帯を穴埋めする特急の
ようなダイヤらしい。そうと知っていればあわてて
特急券を買うことはなかったなとちょっと後悔。
しかしこうした機会でもないとなかなか他の私鉄の
特急列車には乗ることはないからよしとしよう。
車窓はしばらくはベッドダウンを走るのであまり
面白いものではない。しかしそれも館林に近づく頃には
開けてきて、少し遠出をしている気分が出てくる。
足利市に定刻着。大学の頃知り合って、今も年賀状だけは
やりとりしている知り合いの地元がこの栃木県の足利市
だったことを思い出す。卒業後、地元のドラッグスーパーに
就職したと聞いたが、今はどうしているだろう。
駅前の少し離れたところを渡良瀬川がのどかに流れている。
少し歩くと緑色の橋が向こう岸につないでいる。
駅の反対側には目的とするやきそばの店がなさそうなので
川の向こう側に行ってみることにする。
しかし、大通りを歩いても「やきそば」の旗すら見えない。
飲食店があるのだから、あってよさそうな気がするのに
見つからない。B級グルメとしては隠れた名物であるという
ポテト入り焼そばは確か足利市にあると聞いた気がするが
私の記憶違いだったろうか。
歩き回っても見つかりそうにないので、近くの交番で
道を尋ねてみることにした。
すると1軒の店を教えてもらった。けやき小学校から
駅方面に戻ったところにあるという。
丁寧に営業しているか電話で確認もしてくれた。
教えられた通りの道順で歩いていくと、思わずカメラを
向けたのが歩道橋。織姫神社の境内を示す鳥居があるためか
景観を配慮してか、手すりのデザインが珍しい。
さらにまっすぐ進んでいくと左手にけやき小学校。
信号機に書かれた「けやき小学校前」を右に曲がる。
細道なので正しい道なのかとちょっと不安になったが
向こうの突き当たりに店員らしき人がこちらを見ている。
どうやらあそこが目的の店らしい。
「はとや」。広くはない店内だが、座敷とカウンター席があり、
日常の生活臭が漂う店である。変に小奇麗な店より好感が持てる。
カウンター席に座ると、目の前の鉄板でまずは店員が油を塗って
ジャガイモを焼き始め、しばらくしてそれを脇に除けると、
今度は麺と他の具を混ぜながら焼き始め、最後にソースをかける。
しばらく焼いた後に皿に盛られる。
見た目がしつかい味かと思ったが、意外にあっさりしている。
焼いている時に量が少ないと思ったので、量を多くして
もらえるか頼んだところ、快く受けてくれた。
やきそばだけでは足りないなと思い、ビールも頼んだ。
そこへ高校生と思しき女の子が店の奥から姿を現した。
すぐに引っ込んだが、部活帰りでこの店の住人だろうか。
他人の家に焼きそばを食べに来たような和やかな雰囲気に
ビールが気持ちよく喉に流れていく。
先ほど店の外で待っていた高齢の店員、おそらく店の主人だろうが
店が雑誌に紹介された時の記事のコピーを見せてくれた。
何という雑誌かは忘れたが、一番量の多いもので600g。
3人前あるという。カウンター正面に貼られた見にくい手書きの
メニュー表の左寄りにある「ジャンボポテト入りやきそば」
というのがそれらしい。有楽町のいつもの店で食べている
「インディアン」でいえば、大盛りぐらいの量だろうか?
ビールによく合う。昼ご飯のつもりだったが
おつまみを食べているような感覚になってきた。
ゆっくりと食べ、主人の話を聞いたところでは遠いところでは
埼玉県の春日部からやってくる客もいるそうだ。
暖簾の外にはやさしく日差しと風が吹き込んでくる。
気持ちよい酔いの中で駅へと向かう。
次は茂林寺前まで普通列車で戻る。
羽生(はにゅう)で乗換えが必要だが、西武秩父線の西武秩父駅
が最寄の羊山公園に行こうか迷っていたが、時間的に帰りが
遅くなってしまうので、茂林寺駅前から歩いて15分ほどにある
「野鳥の森ガーデン」に足を運んでみることにした。
茂林寺駅の改札を出て目の前にパンフレットが置かれていた。
標識もあるので道に迷うことはなさそうだ。
ぽつぽつと人とすれ違う。芝桜を見終えてこれから帰る人たち
らしい。パンフレットには遊歩道を歩いてくださいとあるが
遊歩道は大きな道路から曲がって奥へしばらく入ったところ
にあった。遊歩道というより草地に木の棒を立てて、
ロープを渡しただけの簡単なものだったが、すぐ脇には
いろんな花が咲いているので、立ち止まってカメラをレンズを
向けたり、眺めている人たちが楽しんでいる。
入り口から入ると、急に目に飛び込んできたのが
一面の芝桜。色とりどりの絨毯と青い空とそして木の緑。
しばらく時間を忘れてしまう。
ソフトクリームを舐めながら、ラムネを飲んで一休み。
夕方16時過ぎ。そろそろ帰らないと遅くなってしまう。
16:39発の普通列車で茂林寺前を後にした。
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