2009年1月30日金曜日

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【たぬきの街】

有楽町 ※ジャポネで昼ごはん
11:23発

↓ 1112G 山手線 

11:25着
東京
11:32発

↓ 1161A 京葉線
  快速

12:14着
蘇我
12:23発

↓ 173M 内房線

13:03着
君津
13:17発

↓ 180M 内房線

13:24着
木更津 ※観光
15:42発

↓ 1522F 内房線~京葉線~外房線~総武本線
  快速

17:01着
東京
17:06発

↓ 1658G 山手線  

17:14着
上野
17:44発

↓ 941M 東北本線~高崎線

18:47着
熊谷
18:52発

↓ 4021M 高崎線
  特急 ウィークエンドあかぎ1号  

19:25着 
高崎 ※宿泊


職場の同僚が、私が以前連れて行った有楽町の店に
行きたいということで、夜勤明けに一緒に行くことになった。
開店直後に到着したため、並んでもそれほど待たずに席へ。
11時過ぎ、有楽町から乗ってきた地下鉄で帰るという彼と別れ
私はJRの改札へ向かう。

MV(指定席券売機)で購入したのはホリデー・パス。
カレンダーの土・休日や、GW・夏休み、年末年始の1日間
フリーエリア内の普通電車が乗り放題となる企画乗車券。
2300円で、青春18きっぷ1日分(1回分)と同じ価格だが
青春18きっぷと異なるのは、私鉄である東京高速臨海鉄道
(りんかい線)や東京モノレールにも乗れること。
また別途特急券、急行券、指定席券、グリーン券を購入すれば、
特急列車や急行列車の指定席、グリーン席にも乗れること。
東海道新幹線は利用不可だが、有効期間1日の普通乗車券の
扱いになっているので、東京近郊の旅ならかなりお得な切符なのだ。

最初はなんとなく、千葉方面に出かけてみようと
行けるようでなかなか行けない木更津まで列車に揺られてみた。
ホリデー・パスのフリーエリア内のぎりぎりのところだった
ということもあるが、千葉からの海の眺めの一度堪能してみたい
と思ったのだ。

蘇我まで京葉線で。途中のディズニーリゾートを横目に
快速列車は快走していく。ホームには雪混じりの雨が降っていた。
向こうでは雪かと思ったが、どうやら雪になりきれず雨のまま。

蘇我から内房線になる。今は東京近郊では珍しくなった113系。
そのうちひっそりと亡くなっていく車輌だろう。
千葉から君津行きに乗り換え。
木更津で降りるはずが、列車に揺られ、揺られているうちに
いつのまにか眠ってしまい、目が覚めたら君津。
君津から再び、ひとつ前の木更津へ折り返す。




木更津の駅で、みどりの窓口に行ってみたが、
来月運行予定の「快速 SL春さきどり号」か
「快速 DL春さきどり号」に乗ってみようと思ったが、
やはりすでに満席だった。当日狙ってみるしかないか。



駅前には木更津港の方面にアーケードが伸びているが
昼間に関わらず、シャッター街である。
もっとも今日は休日ということもあるので、単に
休みということもしれない。


歩いていると目についたのが、「狸」であった。
石像や店の看板もそうだが、港近くのお土産物屋も
建物の上のほうに狸のマスコットがずらりと並ぶ。
後でちょっと調べてみると、どうやらこの街には昔、
和尚を驚かそうと腹太鼓をし過ぎて、腹を破って死んだ
狸がいたという伝説が残っているそうだ。
不憫に思った和尚が供養したことが狸伝説として、
現在も狸まつりとして、語り継がれているらしい。




近くの公園を一面広がる太平洋の海を眺めながら
ゆっくりと歩いていると、ふと目についた橋。
橋といっても川や道路、線路を跨ぐ橋ではなく、
離れ小島に海を跨ぐ大きな橋のその名は「中の島大橋」。
橋の下を船が往来する為か、一番高いところで25mになる
橋からは木更津の町を、海を一望できる展望台でもある。
ただし、落書きさえなければもっと素晴らしかったが。

橋の向こうはキャッチボールが出来るほどの広場が
あるだけで後は何もない。
犬の散歩をしながら談笑する2人組の女性。
キャッチボールに楽しむ親子。


駅に戻る。このまま帰れば良かったが
思いつきで上越線の湯檜曽駅を見に行こうと思った。
上野まで戻ると17時過ぎ。

寝台特急や高崎線への特急が発着するホーム近くの
みどりの窓口に寄って、時刻表をめくって見ると
17:29発の普通列車に乗っていけば、何とか最終の
長岡行きで湯檜曽まで行くことが出来る。
熊谷から先はホリデーパスのフリーエリア外なので
湯檜曽までの往復乗車券を購入する。

改札付近で案内されている電光の行先案内板には、
乗ろうとする17:29発の列車が表示されている。
しかし、ホームには列車が来る気配がない。

運転見合わせでも遅延でもないので、来ないと
おかしいのだが、列車はやって来ない。
そうしているうちに17:29発の表示が消え、次の
17:44発の表示に切り替わってしまった・・・

列車が消えた??

再度みどりの窓口へ行き、時刻表を捲ると次の17:44では
途中の熊谷から特急に乗り換え、高崎まで乗っていけば
水上で最終の長岡行きに間に合う。
熊谷から高崎までの自由席特急券も購入。

そして再度行先案内板を見て気づいた・・・
ここは6番線ホームではない・・・・
いくら待ったところで列車が来るはずはないわけである。

この13番線、14番線には寝台特急やイベント列車で
乗り降りする時しか利用した事がなく、
時間帯も通勤帰りの夜か、通勤ラッシュの朝の時間帯で
14番線にも高崎線の普通列車が発着しているのを何度も見てきた。
だから高崎線の普通列車はこの14番線からしか発着しないと
思い込んでしまったのだ。
すぐ隣のホームは高崎線の特急列車が発着するので尚更である。

あまりに知り過ぎていて、却って自分の間違いに気づくのが
遅れてしまったのだ。

西村京太郎の「ミステリー列車が消えた」ではないが、
ちょっとそんな気分になった場面であった。
上野駅から高崎線を利用する時は注意が必要である。

さて階段を上がって6番線ホームへ。
列車が消えることなく、ちゃんと来た。






熊谷で今回初めて乗ることになる特急に乗り換え。
気になってはいたが、なかなか乗る機会がなかったのだ。
伊豆へ行く特急「踊り子号」で使われる車輌と同じスタイル。

通勤帰りで混んでいるかと思ったが、車内はガラガラであった。
特急料金が惜しいのか、ここまで利用する人が少ないのか。
静かな車内で窓の外を見る。街の灯が横に流れるのをしばし
見ていると、車内検札を受ける。
このとき車掌に愚問をしてしまったが、往復の乗車券で
有効期限が4日間なら、往路も復路も営業キロが同じなら
往路復路でそれぞれ有講期限は2日間である。
時刻表に載っている運賃表を確認してみると、
熊谷から湯檜曽までは営業キロで103km、有効期限は2日だ。




よく考えたら湯檜曽まで行ったとしても帰りの列車はない。
水上から湯檜曽までの営業キロは3.6km。
帰りは水上まで線路沿いの道を歩くとしてキョリは4kmほど。
水上始発の最終の高崎行きに間に合ったとしても
地元の小田急線はすでに最終列車が出た後なので、
途中で足止めを食うことになるからだ。

それならばということで、少々金がかかってしまうが
高崎に一泊することにした。
駅前のビジネスホテルに空きがあったので、チェックイン。
時間もまだ20時前。ゆっくりとラーメン屋を探すことにする。


カウンター形式の雰囲気が良さそうなラーメン屋を発見。
瓶ビールを飲みながら、ラーメンと餃子をじっくりと味合う。
この店は当たりだった。麺やスープにも自信があるようで、
たいていは一緒に盛り付けられる具が別の皿で出される。
具を入れる前に、麺とスープだけで味わってみると、
これだけでもかなり旨かった。こうした店に巡り合えるのも
旅のちょっとした楽しみである。

ほろ酔い気分で買った夜食の袋をぶら提げて、ホテルに戻る。
そして寝るまでの間を夜食とともにテレビを見て過ごす。
知らない街で宿泊するときの黄金パターンになっているのだ。

時刻表を持ってきたわけではないので、携帯電話の
乗換案内で時刻を確認した。帰りのことも考え、9:17発の
水上行きに乗ることに決め、ベットに体を預けた・・・

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