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【シャッターチャンス】
新潟
4:59発
↓ 120M 越後線
5:53着
吉田
5:56発
↓ 122M 越後線
7:08着
柏崎
7:25発
↓ 1324M 信越本線
7:33着
青海川 ※下車 駅の撮影
7:55発
↓ 1326M 信越本線
8:29着
直江津
9:46発
↓ 544M 北陸本線
10:05着
筒石 ※下車 駅の撮影
11:00発
↓ 546M 北陸本線
12:35着
富山 ※駅弁購入
13:23発
↓ 434M 北陸本線
15:34着
大聖寺
15:55発
↓ 356M 北陸本線
17:35着
敦賀
17:45発
↓ 942M 小浜線
19:38着
東舞鶴
19:39発
↓ 352M 舞鶴線~山陰本線
20:21着
福知山 ※宿泊
新潟から信越本線で行くか少々迷った。
信越本線経由で柏崎で向かっても、行程に変わりはなく
途中の来迎寺辺りで急行「きたぐに」とすれ違うので
一番前か、後ろの車輌からこっそり撮影しようかと
思ったが、「えちご」でやってきた線路を戻ること
また越後線が未乗区間であることから越後線経由で
柏崎へ向かうことにした。
朝5時代。冬とはいえ、まだ夜が明けないうちから
列車はゆっくりと一つ一つ駅に停車していく。
113系のような、昔ながらの2段窓の列車だとうれしくなる。
個人的に列車らしい列車だと感じることができるからだ。
吉田で次の列車に乗り換えた後に襲ってきた眠気。
目が覚めたら終点の直江津に着いており、しかも時間は
乗り換える次の列車の発車時間を1分ほど過ぎている・・・
しかし発車していくはずの列車が見えない。
もしやと期待すると、幸いにも列車が遅れているようだ。
ホームへ着いてしばらくすると、列車がやってくるとの
アナウンスが流れて、列車がやってきた。
いやはや、助かった。
4分ほどの遅れを取り戻すように列車はスピードをあげていく。
青海川はホームも線路も海も白く塗ったような光景。
海もwebで見たような青い海ではなく、寒々とした白く
広がっていた。
しばらく佇んでいると、寒さが沁みてくる。
たまらず手袋をしたが、それでも寒さで震える。
そして反対側のホームに突如、快速「くびき野」が通過。
後で時刻表で確認すると、新井から新潟までを1日3本
運行している快速列車だった。
またしばらく待っているとこちらのホームに
トンネルから汽笛を鳴らしながら通過していく緑色の列車。
突然の事でデジカメの用意が遅れたが、
大阪行きの寝台特急「トワイライトエクスプレス」だった。
新潟へ向かう途中の停車駅である新津で「えちご」の車内
から撮影しようと狙ったが、停車時間1分では降りてから
ゆっくりと撮影することもままならないため、
シャッターチャンスはないものと諦めていたが、
こんなところで緑色の列車にしかも目の前でお目にかかれると
は思いもしなかった。
時刻表を見る限り、直江津には6:25に到着するはずの
「トワイライトエクスプレス」が7:30過ぎに青海川を
通過するはずはないと思っていたが、先ほどの列車の遅れは
緑色の列車にも影響していたのだろうか?
そうなると定刻よりも1時間強の遅れだったことになる。
寒いホームで待っていて、思いがけないシャッターチャンス
となった。そしてやはり3分ほど遅れて直江津行きがやってきた。
ところで時刻表を改めて見ると
長岡から直江津までの普通列車は長岡発6:41のあと、
26分後にも長岡発の列車が出発するダイヤになっている。
他の時間帯もこのようなダイヤがあるかと思いきや、
上りのこの時間しかなく、あとは1時間に1本しかない。
まるで青海川の撮影用に用意されたようなダイヤだ。
もちろん地元の通勤通学のためのダイヤだろう。
犀潟では向かいのホームにほくほく線こと、北越急行の
普通列車が停まっており、窓越しに実際の車輌を見た。
犀潟~直江津の線路、鉄橋もあの列車運転シミュレーション
「電車でGO!」を充実に再現していることがよくわかる。
しかしこのゲームのタイトルもよくよく見れば、
収録路線に気動車が登場するので、厳密には「列車でGO!」
なんだが、どうでもいいか。
犀潟のホームを離れ際、車体に描かれたマスコット
「ほっくん」に一瞥して、終点直江津へ向かう。
直江津も3分遅れで到着。
それでも次の列車まで1時間ちょっとある。
改札を抜けて駅前をうろつくと、そば、うどんを出している
店を見つけた。寒いのでたまらずに店に入る。
デジカメの電池を充電するため、店の人に断ってコンセントを拝借。
タダで拝借するのも悪い気がしたので、20分ほどだったが
瓶ビールも注文した。
直江津では朝から瓶ビールを飲むことになった。
ほろ酔い気分でホームに戻ると、
次に乗る高岡行きの列車がすでに待っていた。
顔が食パンを思い出させる特徴的な車輌。
やはり「食パン列車」の愛称があるようだ。
この419系は、元々急行列車と使われていた車輌だが
新幹線開業に伴って余剰となり、当時の国鉄の経営状況が
借金問題の渦中ということもあって、車輌新造が高コスト
なことから改造転用された車輌ということらしい。
また先頭車が不足する事態を避けるために、元の中間車の
構造のまま、運転台を設けたために「食パン」と呼ばれる
顔になった経緯がある。
車内に入ってみると、元は寝台車として使われていたと
思われる設備の名残があり、「田」型の窓も特徴的。
そして天井が高いこともあり、デザインとしては
かなり奇異な車輌だろう。
寝台特急にあるような独特の扉を手で開け、
ホームに降り立つ。
気になっていた筒石駅はトンネル駅である。
互い違いで線路を挟んで直江津方面のホームが見える。
反対側のホームも含めて、一旦改札を出てみることにした。
有人改札であることや反対側のホームが見えることを
除けば、まるで土合駅を小さくしたような印象だ。
「プチ土合駅」といったところだろうか。
一通り撮影を終えても20分ほど時間が余る。
ホームへの出入り口には引き戸があり、ホームが狭い上
特急列車が高速で通過するために発生するトンネル風を
防いでいる。
その引き戸の前にベンチがあったので、座って時刻表を
眺めていると、しばらくして直江津方面の特急列車が
通過することがわかった。
特急「はくたか7号」は通過する少し前から、トンネルの
空気がこちらに押し出されているのだろう、独特の音が
聞こえてくる。ヘッドライトが近づき、
「はくたか」はあっという間にトンネルの奥へ去る。
11:00。定刻に例の食パン列車が入線。この列車に乗り込む。
富山でもまた次の列車まで約1時間ある。
ここで昼飯にしようと一旦改札を抜けてみるが、
氷柱が出来ているほどの寒さに歩き回る気が起きず
改札内そばで販売していた駅弁を購入することにした。
駅弁を買ってしまうと、あとは次の列車が来るまで
しばらく待合室で過ごすことになる。
頃合いを見て、ホームへと降りると再び食パン列車。
窓側の席を確保して、駅弁の蓋を空ける。
食べ始めると、列車は大聖寺に向けて走り出す。
ここまで雪の線路をずっと乗ってきたが、直江津の3分遅れ
以外は定刻どおり、順調である。
首都圏の列車は雨でさえもすぐに遅れることがあることを
思うと、雪国の列車は強さや逞しさを感じてしまう。
途中の小松で、特急列車を待ち合わせでしばらく停車後、
大聖寺も定刻に到着した。
車中のボックスシートに途中から座ってきたおばちゃん3人組。
聞くともなしに聞こえてきたのは、仏様と人間との在り方についてだろうか。
一人のおばちゃん、これは私の中でリーダー的な、言うなると「教祖」が
あとの2人のおばちゃんを配下に従えるような関係で仏様について訥々と
話し続けていた。
2人のうち、一人は教祖の話に合わせているが、もう一人は教祖とは意見が
合わないのだろう、時折口喧嘩に近い状況になりそうになる。
教祖の話が途切れたタイミングで教祖寄りのおばちゃんがその反対意見を
唱えるおばちゃんの気を遣ったのか、一般的な話題・・・他人様の近況の
話に切り替えた。
どこぞの旦那さんが亡くなったといったような話だったが、
教祖はそんな話にあまり関心をお持ちでは無い様子。
相槌は打つが、身を乗り出して話している風ではない。
少しでも隙あらば、仏様の話に戻そうとする。
途中で反対意見のおばちゃんが下車し、2人となると
待ってましたとばかりに先ほどの仏様談義を繰り広げ始める。
「もう少し、他人様に興味を持たれたら?」と心の中で突っ込みたくなった。
敦賀行きの普通列車に揺られていると
敦賀へ近づくにつれ、徐々に日が暮れてくる。
敦賀に到着した時には、これから夜になろうとするところ。
2日目の夜がやってきたことを感じながら小浜線へ。
小浜線はローカル線のイメージがあったが
ローカル線というより、東京近郊なら八高線のイメージだろう。
まったく乗客がいないわけではなく、それなりに人は乗ってくる。
乗客の利用層も高校生と思しき集団を見かけたので、一定の
需要はあるのだろう。
乗っているうちにすっかり夜になり、車窓からの景色は
楽しめないが、普通の住宅街を走っている感じだ。
東舞鶴では2日目最後の列車に乗り換え。
舞鶴線は湘南色の列車で、途中の綾部から山陰本線となって
今日の宿泊地である福知山まで連れて行ってくれる。
福知山も無事定刻に到着。
福知山は青海川ほどの雪はなかったが、それでも寒い。
福知山駅前から予約したホテルまでの道を確かめながら歩く。
駅までは15分ほどだが、その15分ほどの間にまるで
用意されたようにラーメン屋とコンビニエンスとスーパー
マーケットが立ち並ぶ。おまけにTSUTAYAまである。
どうやら歩きながら探す手間は省けそうだ。まさに理想だ。
チェックインして荷を降ろすと、さっそくラーメン屋へ。
ラーメンと餃子と瓶ビールで1500円。
旅先のラーメンとビールはやはり堪らない。
スーパーで買った夜食を携えて、ホテルのベットに横になり
テレビを見て寝るまでの時間をしばし過ごす。
旅先にしかない時間に浸かるのが楽しいのだ。
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