つくもノヲ”X="1≠ 423
【青い稲妻、白い雪】
厚木
17:40発
↓ 1756F 相模線
18:08着
茅ヶ崎
18:15発
↓ 3768M 東海道本線
快速アクティー
19:05着
新橋
19:09発
↓ 1930G 山手線
19:11着
有楽町 ※「ジャポネ」で夕飯
東京
20:28発
↓ 横須賀線・総武線快速
2069F
20:31着
新日本橋 ※下車し、徒歩
馬喰町
21:12発
↓ 横須賀線・総武線快速
2179F
21:47着
千葉
22:04発
↓ 横須賀線・総武線快速
2218F
22:45着
東京
22:47発
↓ 中央線 快速
2233T
23:02着
新宿
23:10発
↓ 3763M
快速 ムーンライトえちご
4:51着
新潟
青春18きっぷを手に入れた当初は
去る17日に運転された「さよならEF55碓氷号」で
横川まで行き、鉄道文化村を見てと釜飯を食べながら
上越線の旅をしようと計画していたが、気が変わった。
毎度の旅にはお世話になっている
「ムーンライトえちご」と「ムーンライトながら」が
3月のダイヤ改正で臨時列車化するという。
JR時刻表の索引地図を開いてみる。
前の旅では新潟から北の線路、旭川まで足を向けてみた。
「北海道&東日本パス」による連続4日間の旅だったが、
北海道への初めての鈍行旅ということもあって少々
無茶な計画であった。3夜連続で夜行列車に乗っていくのは
体力的にさすがにきつかった。
さて、索引地図を今回は新潟から反対へ富山方面に
たどってみようと思った。
思えば山陰本線はまだ乗ったことがない。
有名な餘部鉄橋も見てみたいし、
土合駅と並ぶトンネル駅である筒石駅も気になる。
せっかく取れた5日間の休暇を有効に使いたい。
今回の旅では鳥取から本州を縦断し、岡山から四国方面に
そして最後はムーンライトながらで東京に戻ってくる
そんなルートで旅をしてみようと思ったのだ。
旅のはじまりは夜勤明けの15日。
一旦家に帰って、少々眠ることにする。
「ムーンライトえちご」は夜行の座席列車。
車内検札が終わると車内灯の減光するが、
それでも夜行バスと違って深くリクライニングする
わけではないので、熟睡できるものではない。
少しでも眠っておけば、だいぶ違う。
それでも夕方には起きる。
ここ1ヶ月ほど行ってなかった有楽町のいつもの店で
夕飯を食べにいくためだ。
「北斗星」でのはじめての列車旅以来、この店で食べてから
旅をはじめることにしている。
お腹は満たされた。
しかし夜行列車が出るまで、まだ少し時間がある。
そこで少し遠いけれど滅多に行けないエリア、千葉へ
向かってみることにした。
京葉線で蘇我までは無駄に乗ってみたことがあるが
千葉駅には降りたことがない。
東京から横須賀線直通の千葉行きに揺られること40分ほど。
すっかり夜の千葉駅。
色違いの湘南電車を思い出させる113系が現役で発着する。
この形式の列車もいずれ、新型車輌へと淘汰されていくのだろう。
下車して少々ゆっくりしようと思ったが、
時間的にそろそろ新宿へ戻らないといけない。
旅の「度」にぎりぎりの列車から降りて、目的の列車に
乗っていくことが多いようだ。
結果的にぎりぎりセーフで今回も夜行列車に乗り込むことが
でき、無事行程がスタートした。
いつもと特に変わることがない車内。
すぐ斜め後ろの女性グループは椅子の回転方法がわからない
ようで、余計にも教えてあげた。特に「ありがとう」とは言われない。
今回は早い段階で行程をつくったため、余裕で車輌の真ん中辺りの
窓側を確保できた。進行方向右側の席を確保したつもりだったが
反対側の席だった。これでは清水トンネル内の湯檜曽駅や土合駅の
通過シーンが拝めない。前回の旅では「あけぼの」から楽しんだから
これはよしとしよう。
水上から先の北側は雪と天気予報が告げていた。
列車の遅延や運転見合わせが心配だったが、「ムーンライトえちご」
は雪国仕様のためか、順調に線路の上をリズミカルに疾走する。
高崎で日付が変わり、ここで青春18きっぷは2回目に突入。
その前に車内検札が行われて、このときに2回目(1月16日)の
スタンプをきっぷに押してもらう。
高崎では毎度、向かいのホームに後から入線してきた急行「能登」に
先を線路を譲り、静々と上越線へと夜の中を走っていく。
水上へ近づく頃には車窓の外は暗くても白いものが見える。
すっかり辺りは雪で覆われている。
そして架線が濡れているためにパンタグラフから激しく火花が
散っているのだろう、静かに降っている雪が白い直線を描いている
中で、青い稲妻が音を立てて時折光る。
その稲妻にあわせて、気を遣うように列車はたまにスピードを
緩めたりする。
窓にもいつの間にか、氷状の絵画が出来上がっていた。
清水トンネルを抜けて、最初の停車駅である長岡。
ここではしばらく停車する。
この間に、車輌の最後尾に行ってみる。
走ってきた夜の上越線がいかに寒いかがよくわかる。
車内に戻ってデッキの反対側の扉にも白いものが。
どれだけ寒くても定刻に発着する列車。
その列車に乗っていることが何でもないことなのになぜか
少しうれしくなる。
0 件のコメント:
コメントを投稿