2008年3月31日月曜日

つくもノヲ”X="1≠ 326



有楽町でインディアンを楽しむ。食べた後に来る満足感、
そして店から外に出た大通りの景色を眺める一瞬が好きである。





夕日とともに箱根へ向かう特急ロマンスカー。
展望席はいつ乗っても、子供のころのわくわくした気持ちが
乗車している。やがてこの楽しみを忘れていくのだろう。
その気持ちは経年劣化するのだろう。

夕空グラデーション。よく見れば空は赤一色ではないのだ。
それを見る余裕も経年劣化するのだろう。

2008年3月30日日曜日

つくもノヲ”X="1≠ 325


結婚式で流すビデオレターの件だが、こちらの日程を告げてから
特にに例の女性から連絡はない。

「会長」の日程が会わない「らしい」。

連絡をくれた例の女性が「会長」をやっているのかと思ったが、
どうやら別の人が会長をしているようだ。例の女性とのメールで
名前を見たときなんとなく顔は思い出した。
確かにあの人なら自分から立候補しそうだと納得した。

無理に連絡しなくてもよかろうに。
今までこちらから一切連絡していないのだから。
そりゃ、連絡をよこす位だから覚えていてくれたということは
ありがたいが、まったく音沙汰無しでいきなり同窓会に参加する
ようなものだ。来ると決まれば戸惑いはあるだろう。

連絡が来なければそれまでだが、
連絡が来たとしても、やはり断るとしよう。
さて、どのように断るか??

つくもノヲ”X="1≠ 324


日曜日。
いつもの店がお休みなので、新宿駅内のラーメン屋で昼飯。



青いロマンスカー、北千住14:43発まではまだ時間がある。
皇居周辺を歩いていたら、靖国通りから千鳥ヶ淵緑道の桜が
綺麗に満開。普段通らないくせに、わざとらしい人ごみ。




北千住で青いロマンスカーを待つ。
今回は展望席あたりを狙って窓口で購入したが、残念ながら
1号車の7列目、背筋を伸ばして辛うじて見える位置。
ついでに5月から運行開始のベイリゾートの予約もしておいた。



当初の勢いはなくなったようだが、それでも駅を通過するたびに
ホームで待つ人がこちらを振り向く。ケータイやカメラの
フラッシュが時折光る。
やはりフェルメールブルーはかなり人目を引く存在感がある。
本来ならトンネル内は反射を防ぐためのカーテンを閉めるべきだが
サービスなのだろう。運転席は始発からトンネル内でも閉めなかった。
かわるがわる運転席展望を見に来る親子など。

代々木上原での乗務員交代による停車。
いずれは利用状況を見て客扱いにするのかもしれない。


町田での撮影に群がる人たちの風景。
こどもは嫌いだが、こどものはしゃぎ声と走り回る光景がロマンスカーには
なくてはならない気がする。




小田原で下車。ここで後部の小田原止まりが切り離される。
EXEも同じような連結構造だが、思えば初めて分割作業を見ることになった。
ダイヤ改正でこの青いロマンスカーを含めて、ロマンスカーか、小田原始発の
各駅停車しか箱根湯本まで運行しなくなった。
青いロマンスカー誕生を契機により、箱根湯本への一層のロマンスカー利用を
促進する意図は明らかだろう。


切り離された箱根湯本行きロマンスカーは静かに小田原をゆっくりと
離れていった。

2008年3月28日金曜日

つくもノヲ”X="1≠ 323


電車に乗っていると、すこし安心することに最近気づいた。
私にとって癒しであり、落ち着く場所なのだろう。

ダイヤ通りに線路が続いているところまで。
余計な気遣いもなく、正確に走っていくところが好きなのだ。
降りたいときに降りる。乗りたいときに乗る。

車のように、神経を使うのは大嫌いだ。

2008年3月27日木曜日

つくもノヲ”X="1≠ 322





逃げるように、ウォークマンの音量をいつもより高くして
やかましいmp3を聞く

mp3の手の入れ方はインターネットのお陰で多彩だ。
「MP3tube」などを使ってyoutubeなどのflv形式の
動画からからmp3を取り出す方法、「index of」を
キーワードにしてファイル検索する方法など。

マイナーなmp3を探していたら、YMCKという
日本のアーティストを知った。8ビットミュージック。
3rdアルバム「ファミリージェネシス」の「プレアデス」
そして「starlight」は出だしから鳥肌が立った。

坂本真綾の「プラチナ」と並んで、神曲であろう。




有楽町の例の店でインディアンを食べたら、神谷町から
皇居を経て、大手町までぐるっとウォーキング。
六本木ヒルズの下にもトンネル。愛宕隋道。





大手町でよい時間となったので、千代田線で北千住まで
引き換えす。唐木田ゆきの青いロマンスカーに乗るために。
10数年前、小さい頃は松戸に住んでいた母方の母、私にとって
祖母だが、遊び行くときによく乗った千代田線によもや
特急ロマンスカーが走ることになるとは想像もできなかった。



地下鉄の駅を通過する特急列車。まだこの感覚に慣れない。
青いロマンスカーは優雅に地下鉄を流し、そして夕暮れの
夜間近の高架線を華麗に走っていく。

2008年3月23日日曜日

つくもノヲ”X="1≠ 321


弟君に留年通知の白い紙が届いた。
大学4年への進級に必要な単位があと少し不足していた。

紙を見せてもらった。
「留年決定のお知らせ」とダイレクトなタイトルで諸手続きについて
簡単に数十行書かれているだけのものだった。

ほぼ毎日、それもマネージャーとして、ファストフードでバイトしていれば
単位取得は難しいだろうなとおぼろげながら思っていた。
しかし就職活動の時期も重なっているだけに、雰囲気でイライラしているのは
感じたから特にこちらから聞くこともしなかった。

大学で忙しいながらもファストフードでバイトしているストレスを
家に帰って、ゲームや外出でうまく発散できている。
部下に恵まれないとたまに愚痴をこぼしてくる事があったけど、
うまくこなしているようだ。彼なら大丈夫だ。私より精神的に強い。
もとより心配はない。

私の家出事件、弟君の留年決定、父の不倫未遂事件。
ここ数年はこれらのイベントを除けば、病気もせず、親戚の誰かが倒れることなく
奇跡的にも息災である。

今まで何も起きなかったのが、むしろおかしいくらいだ。
もちろん何もないに越したことはないが、これは人生における通過儀礼的なものと
して、ノイズみたいなものとしてあまり深く考えないことにした。
考えたところで状況が変わるわけではない。あとは前に進むしかない。

不安なのは、彼の留年よりも私の今後だ。
つまり自分のことで精一杯なのだ。今は契約社員という身で仕事をしている。
いつクビになるともわからない不安定な身分なのだ。
翼が無くなれば自由に旅行することも、これからどんどん年老いてくる両親への
経済的援助も、魔法の絨毯ではないがPASMOライフも満喫することも、
携帯電話も使えなくなる。場合によっては自宅のインターネット環境も棄てないと
いけなくなるだろう。
それまで維持してきた、満喫できた世界をいつ離れてもおかくしくない。

痴漢男に対する羨望は棄てることにしよう。
憧れながら、妄想しながらオナニーすることでもう十分だ。
周りの雑音が聞こえないほどにボリュームを大きめにして、
ウォークマンが流れる音楽を聞いている。この世界から逃げるように。

・・・・

------------------------------------------------------------
・・・結婚はあの****なんだ。!!
6月に挙式で今元メンバーでビデオレターを作っているの
お時間あれば是非とも一言お祝いの言葉を頂戴できないかなと思いまして!!
ちなみに4月までに撮りたい。いかがなもんでしょう?
------------------------------------------------------------

ついこの間、女性から返信があった。
そんなところだろうとはなんとなく予想できた。
彼が結婚しようが、しまいが実はそれほど関心がないのだけど
空気を読んでここは参加表明をしておこう。

------------------------------------------------------------
なんか直感です。彼ならいずれそうなるんだと思っていました。

おめでとう
そしてお幸せに

メールではなくて、****に直接言うべき事ですよね

4月中ならなんとか一言添えてあげられるかと思いますが・・・・
------------------------------------------------------------

------------------------------------------------------------
****、カンすごっ!
4月だといつ頃が良いですかね?
------------------------------------------------------------

これがこの女性とのデートの約束だったらと少し妄想しながらも、
余計な一言も沿えて事務的に返信する。
------------------------------------------------------------
すいません
格好つけたかっただけ(汗)

でも最初の連絡来たときに誰かの結婚に関してかなというのはありました。

ありがとう
卒店から全くこちらから連絡すらしてないのに、呼んでもらって
お兄さん、義理でもうれ・・・(あ、いやなんでもないです。ひとりごと)

まだ4月の予定がわからんので、来週一杯まで待ってくんろ
わがままばかりで
もうね、あの・・・(汗)すんません・・・
------------------------------------------------------------

・・・・

中学のテニス部同窓会のハガキと同様に
まだ覚えてもらえているだけ、ましかもしれない。
珍しい読みの苗字と、デカイ黒子と、そして訳のわからないキャラのおかげか?

だがテニス部同窓会での、彼らの反応が今もトラウマになっている。

「なんで?あいつが来るんだ?」

苦笑交じりの痛い視線に耐えながら、その後はほぼやけ酒になって介抱されるほど
ベロンベロンに酔っ払った。いや、酔っ払ってやった。
ここに私の居場所はないとわかったからだ。

そのとき自宅まで介抱してくれたのが、ここ半年ほど月一ペースで飲んでいる
例の同級生である。
無理に同窓会に出たおかげで、失ったものと得たものがあった。

その後また同窓会のハガキが届いたが
もう義理みたいなものだと分かったから、出席しなかった。
それくらいの学習能力はあるつもりだ。
彼らもほっとしたことだろう。今後幾らハガキが届いても出るつもりはない。
ある意味で社会勉強になった気がした。

同窓会のハガキは元メンバー全員に届くわけだが、
それは年賀状なんかの「近くに寄ったときは遊びに来てください」と同じ類だ。
つまり建前だ。同窓会に出席していいのは、前から連絡を取り合っている
親しい人たちだけなのだ。前もって結論が出ている状態で望む会議のようなものだ。

あそこでいきなり出席した私はタイミング的にも空気的にも最悪だったわけだ。
そして痛い視線が向けられた。

今回の結婚式で使うと思われるビデオレターの件はそんなことはないと思うが、
バイトを離れてから暫くして誰とも連絡をしなくなって現在に至る。
誰かの結婚なんて、この女性からの連絡があるまで終ぞ知りえなかった。
誰も痛い視線は向けてこないと思う。内心思っていても顔には出すまい。
だがそれでも同窓会のトラウマがある。正直出向くのは不安なのだ。

2008年3月21日金曜日

つくもノヲ”X="1≠ 320







青いロマンスカー、北千住14:43発。
1時間ほどで町田に着く。

就任して間もないこともあり、もの珍しさで
地下鉄通過駅ではカメラを構える人をよく見かける。
フェルメールブルーは地上に出ても、すぐ横を歩く人たちも
こちらに振り向かせる。

この間、試乗の意図もあった「丹沢もみじ号」よりスピードを
若干あげている。特に停車駅発車直後、通過駅内。







車内販売のロマンスカーアテンダント、検札の車掌、
ホームで見送る駅員、その誇らしげな笑顔にはダイヤ改正と
青いロマンスカーとともに気持ちを新たにという雰囲気があった。

平日夜は通勤帰りの時間帯に町田~本厚木で乗る機会が
ちょくちょくありそうだ。

夜、中学の同級生の彼によって新しい世界に連れてってもらった。
町田でピンクである。25分間ギリギリで、なんとかフェラチオで
口内射精することができた。
なんだ、家でオナニーするのと変わらない。ただ金のかかるオナニー。
彼女にしてもらうときもそんな気持ちになるんだろうか。
彼女がいない童貞26歳の私にとっては知る由もないが。



翌日。弟君と有楽町まで。
彼も私が連れて行く例の店のスパゲッティーに嵌りかけているようだ。
私はいつものインディアン。そして最後に牛乳である。