2012年1月3日火曜日

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高校生で唯一の友人が結婚した。

2011年の8月。私が北海道への失踪事件でゴタゴタした直後に
結婚する事になったと電話で連絡を貰ったのだ。
何とも際どいタイミングである。もしも私が北海道で自殺していたら
どうなっていたのだろう。ショックで結婚しなかっただろうか。

礼服やポケットチーフ、ネクタイ、袱紗など、ご祝儀を合わせると
10万近くが飛んだ痛い出費となったが、近年は年賀状でやり取り
していただけとはいえ、大事な友人の門出は祝ってあげたい。

エロ本を教えてくれた友人であり、この友人に出会わなかったら
友達が出来ない事に一人で悩んで高校で登校拒否になって、
違った人生になっていたに違いない。

新横浜のとある披露宴でお世辞にも規模は大きくないが、
結婚する友人と新婦のそれぞれの生い立ちをスクリーンショーして
見せた後、エンドロールで式の参加者の名前がスタッフのように
流れる様を見た時は感動して泣きそうになった。

席次表を見た時、友人が読んだ友達は私と友人といつも一緒だった
同級生だけだった。後は働いている警察の仲間達である。
彼は九州の自動車企業で働き、寮に住んでいるそうだ。
結婚式には来て良かったと理屈ではなくそう思った。

披露宴の最中だったが、その彼は飛行機の時間で途中退席した。
この不景気では宿泊して帰る余裕はないようだ。

式が終わって引き出物をぶら下げて式場を出た。

エレベーターに乗る直前に退場する式の参加者に拍手する友人の姿が
私にとっては間近で見る最後の姿の気がする。

この式の直前にもう一人、前の仕事で一緒だった人からも突然食事の
誘いの連絡があって、会ってみると、開口一番に結婚したと報告を
受けた。9月に軽井沢の教会で身内だけで式をあげたそうで
その時の写真も見せて貰った。注文した料理は少量だったけれど
何だかお腹がいっぱいになってしまった。

私が転職活動している最中に2人の友人、知人が遠い存在になった。
雰囲気こそは以前から変わっていなかったが、これを機に疎遠に
なっていくのだろうなと感じた。

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