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高崎
15:19発
↓ 9747M 上越線
快速 ググッとぐんま
16:18着
水上
旅行する直前には必ずJR時刻表を買っていたが、
ここ最近は旅行をしていない。だから時刻表も買っていない。
このニッキを書いている2011年の11月では約半年ばかり旅行して
いない。これは私の中で大事件である。
前のニッキで書いた8月のゴタゴタを機に鉄道趣味からは離れようと
思っていたが、しばらくすると禁断症状でも出たのか、旅行する予定
はないのに、時刻表を買ってしまった。これは大事件である。
買ってしまったからには目を通さない訳にはいくまい。
やたらと煙の吐く黒い車体の臨時列車が定期列車のように走る
上越線のページを覗いて見る。
おや、高崎から新潟まで直通する臨時列車がある。
この列車は午前中にも新潟から高崎まで直通して走っている。
今から行けば、高崎発のその臨時列車に間に合いそうだ。
ページの視線を横にずらすと、土合から高崎まで走って来る
別の臨時列車もある。この列車も午前中は高崎から土合まで
走ったようだが、これから乗ろうとする臨時列車とこの土合から
やって来る臨時列車はどうやら高崎で一緒に見る事が出来そうだ。
これから乗ろうとする列車は「ググッとぐんま」。
毎年この時期に走らせている臨時列車である。
対して土合からやって来る臨時列車は「上越線全線80周年記念号」。
別の列車で似たような名前で走らせていたような気がするので、
何だか新鮮味が欠けるのはきっと気のせいだろう。
八高線で行くより、中央線で大宮に出る方が早く高崎に着く不思議。
高崎には15時01着。
しばらく待っていると、水上方面から来る臨時列車が到着するホームに
人だかりが出来て、「上越線全線80周年記念号」が到着。
それからそれほど待たないうちに線路を挟んだ隣のホームには
これから乗る予定の「ググッとぐんま」が到着した。
少し離れていて苦しいが、国鉄色が昼間の明るい時間に並んだ。
今ではどちらも臨時列車化して見る機会が減ってしまったが、
急行「能登」と快速「ムーンライトえちご」の国鉄色が毎夜の
1時過ぎに同じホームで並んでいた光景が懐かしい。
「上越線全線80周年記念号」は専用のヘッドマークのシールが
貼られているが、「ググッとぐんま」は素っ気ない「臨時」表示。
ヘッドマークだけでも印象が違ってくる。
自由席は軒並み埋まってしまい、先頭車の一番前寄りの席が空いて
いたので、その窓側に腰掛けると、隣の席に中年女性が座る。
トランクケースを重そうに足と前の壁の隙間に入れる。
見るからに鉄道オタクではないが、その女性が時刻を訊いて来た。
この臨時列車で乗るのと、途中新幹線に乗り換えるのとどちらが早く
目的地の駅に着けるか知りたいという。目的の駅は越後線の内野。
さっそリュックに入れていたJR時刻表が活躍することになった。
内野は巻頭の路線図では新潟と弥彦線の吉田との中間くらいの位置。
このまま臨時列車で行けば、19:19に新潟に到着する。
対して越後湯沢で新幹線に乗り換えると、18:17に新潟に到着する。
長岡から弥彦線経由で行くルートもあるが、長岡から次の列車で
乗り換える時点で18:17を過ぎてしまっている。
話を伺うと、ご実家のある内野へ葬式関係で帰る途中で、
臨時列車があったので到着時間を調べずに乗り込んだそうだ。
交通費が浮かせればという思惑もあったのだろうが、
それは心にしまいながら、水上に着くまでのしばしの世間話となった。
横浜に住んでいて、今夜は内野のご実家へ泊まり、明日また横浜へ
戻るのだという。時間が許せば越後湯沢まで乗って行こうと思ったが
水上から先、話題が無くて妙に気まずい事にならずに済んだ。
乗り鉄の私に水上で何か用事とは野暮な質問である。
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