2009年5月19日火曜日

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松田
8:30発

↓ 1M 御殿場線
  特急 あさぎり1号

9:23着
沼津
9:30発

↓ 1427M 東海道本線

9:51着
富士
10:08発

↓ 4003M 身延線
  特急 ふじかわ3号

11:11着
下部温泉 ※ふらっと昼飯
12:24発

↓ 3629M 身延線

13:25着
甲府  ※ネットカフェで休憩
19:42発

↓ 32M 中央本線
  特急 スーパーあずさ32号

20:36着
八王子
20:45発

↓ 2050K 横浜線

21:11着
町田

やる事がありすぎて、気持ちが溢れてしまった今日。
自宅の最寄駅の改札を抜けたあと、体調不良ということで
会社を休むことにした。

そのまま家に帰っても何もすることはないので、
仕事とは反対方向、小田原方面の列車に乗り込んだ。
ふと身延線に乗ってみようと思った。

ここで書いてしまうのもどうかと思ったが、
実は少し前に自殺しようと思ったことがある。
大学卒業を控え、就職活動がうまく進まないこと、
親からは早く仕事が決まってほしいことを日々言われ
生きるのが嫌になってしまったことがあった。
自殺の名所である青木ヶ原樹海がすぐに思いつき
身延線に乗って、途中の駅から歩いて樹海まで
行こうと実行に移したことがあった。 

樹海に行くための交通機関はかなり不便で、
富士駅から出ている数少ない路線バスを逃すと、
あとは車で行く以外にはない。そんな道のりを
駅から夏の暑い日に歩いていこうとしたのだから
今思えば無謀極まりない。
自殺するつもりで結局中途半端な気持ち、
脳裏に家族の顔が思い出され、家に帰ることにした。
連絡もせずに遺書のようなものをパソコンに残して
家を出たものだから、親からもう少しで警察に
捜索願いが出るところまで心配させてしまった。

そんな身延線に再び乗ろうとしているわけだが
一度そうした前科を犯してしまっているので
親にもメールで会社を休みとした事を連絡しておいた。
だが半分はこのまま帰りたくない気持ちもあった。





御殿場線の松田駅ホーム。次にやってくる沼津行き
8:12発に乗るつもりで待っていたが、ふとその後に
小田急線とこの松田駅を結ぶ連絡線を経由して
やってくる特急あさぎり号に乗ってみたくなり、
あさぎり号の発着ホームで連絡線からの入線風景を
見るために待っていると、8:00丁度に沼津方面から
見慣れない列車がゆっくりと入線してきた。
「団体」と方向幕が表示された国鉄色の列車は
改札からやって来た子供たちを乗せて発車を待つ。





8:12発の沼津行きが国府津方面からホームへと
停車すると、入れ替わるように団体列車は国府津
方面へとゆっくりと出発していった。
小田急線への連絡線に入っていったらもっと面白い
絵になるだろうにという期待はあったけれど。
思わぬ団体列車との遭遇でさっきまでの嫌な気持ちが
少し軽くなった気がしたが、それでもまだ家に
帰ろうという気持ちはなかった。




そのまま特急あさぎり号がやってくるのを待つ。
小田急線からの連絡線からゆっくりとこちらに
やってきた見慣れた特急車両。ここから乗るのは
実は人生初めてであったりする。
小田急線内は安いのに、JR御殿場線区間となると
高くなる特急料金は、小田急線なら600円くらいの
距離が2倍の1240円。人が疎らな車内は静かで快適。
今日は勝手に会社に行かないことにしたためか
会社へ向かう緊張感が無くなったらしく、
お通じが急に良くなった。
トイレに入り、このまま帰りたくないという気持ちが
明滅しているのを感じてくる。



沼津に到着。東海道本線に乗り換えて富士へ。
富士では改札を出たすぐそばで身延線の富士宮で
名物のB級グルメである「富士宮やきそば」の幟が
目に付いたが、残念なことにテイクアウトは応じて
いないと店員に言われてしまった。
次に身延線にやってくる特急ふじかわ号で
テイクアウトしたそのやきそばを食べようという
目論見は失敗し、向かいのキオスクで売っていた
普通の焼そばを買って、先ほどの店員を睨みながら
改札へ入るというせめてもの抵抗を試みたが、
それでどうにかなるものではなかった。




特急ふじかわ号の車両を見ると、今は臨時列車
となった快速「ムーンライトながら」と同じだ。
方や指定席料金510円、しかし同じ車両なのに
こちらは特急料金1610円がかかるという。
最初は下部温泉からしばらく樹海に向けて
歩いてみようと思って、乗車券も特急券も
下部温泉までしか買わなかった。




特急列車に乗っているうちに、ひとまず
ネットカフェに落ち着こうと考える。
しかし下部温泉にはありそうにない。
終点の甲府まで買っておけば良かったなと軽く後悔。
下部温泉のホームに降りたときにはもう当てもなく
歩こうとは考えておらず、駅前の食堂で昼飯にと
うどんと瓶ビールを頼んだ。

次の甲府行きの発車まで1時間近くあるので
ゆっくりと瓶ビールを傾ける。
平日の昼間から、見た目サラリーマンがアルコールを
飲んでいることの背徳感を感じつつもほろ酔いで
また駅へと戻る。



甲府に着いて、駅前を歩いてみるがネットカフェは
見つからない。携帯で近くにないか検索すると
1件見つかったが、駅からだいぶ離れている模様。
国道20号線は駅から30分ほど歩いた距離にあり、
さらに20号線沿いに歩いてみたが、目的の住所に
たどり着けない。途中のコンビニエンスの店員に
道を尋ねて駅から歩くこと2時間近くしてようやく
目的のネットカフェを見つけることができた。

ネットカフェで、ある情報についてネット検索しようと
思ったがやめ、DVDで気になっていた劇場版アニメが
あったので、借りて見ることにした。
「エヴァンゲリヲン 序」だが、やけに絵がくっきりと
綺麗になっていることに少し驚いたが、主人公の
碇シンジの現実逃避する姿、その姿を周りから諭されて
いる状況は今、こうして逃げている私も同じである。
気分が晴れるどころか、逆に現実から逃げている自分を
指摘された気分でネットカフェを出ることになった。
家に帰ろう。明日は会社へ行くことにする。

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