2009年5月5日火曜日

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小田原
4:30発

↓ 720M 東海道本線

5:52着
東京
5:56発

↓ ??? 東北本線

6:03着
上野
6:16発

↓ 827M 東北本線

6:41着
大宮
7:03発

↓ 9420M 武蔵野線~中央本線~青梅線
  快速 むさしの奥多摩号

9:07着
奥多摩
9:16発

↓ ??? 青梅線

9:56着
青梅
10:50

↓ ??? 青梅線

11:21着
立川
11:26発

↓ 1180T 中央本線
  快速

11:32着
西国分寺 ※12:00 臨時列車の回送通過
12:06発

↓ 1261E 武蔵野線
  快速

12:32着
武蔵浦和
12:48発

↓ 1137F 東北本線
  快速

13:01着
日進   ※乗り過ごした
13:08発

↓ 1286F 川越線
  快速

13:13着
大宮
13:30発

↓ 3150Y 東北本線~山手線~東海道本線
  特別快速 湘南新宿ライン

14:27着
横浜

家にあるJR時刻表3月号の巻頭の黄色いページには
各JRエリアの増発列車(=臨時列車)の時刻が載っている。
東日本エリアで「ホリデー・パス」にエリアにあるものとして
目についたのが、大宮から武蔵野線を経由して青梅線は
奥多摩まで快速運転する臨時列車「むさしの奥多摩号」である。
4両編成で外見は昔の中央線で使われた通勤車両の塗装を
変えただけのように見えるが、青梅線から山々がよく見えるように
4両のうちの1両は窓側に向いたシートが並んでいる。
その後ろによく見かけるロングシートがある。
残りの3両も片側はロングシートだが、もう片側はクロスシートに
なっているというなんとも珍しいシート構成になっている。

はじめは、地元を小田急の始発列車の乗れば間に合うかと思ったが、
始発である5時過ぎに乗っても、大宮には7時前に到着することが
できない。臨時列車を始発から乗るためには今夜は途中で
一泊してから早朝出発する必要があった。

定期券とホリデー・パスを有効に使って交通費は安く済ませたい。
最初は定期券内からそのままホリデー・パスで行って
帰ってこられる、JR相模線の厚木駅や海老名駅を考えたが
ここからではもう少しのところで大宮7時前には到着できない。

時刻表のページを行ったり、戻ったりして
小田原駅からなら、ギリギリ間に合うことがわかった。
つまり、今夜は小田原駅に宿泊してから早朝の列車で
大宮へ向かうことにしたのである。

その前にわが弟君の誕生日を久々に家族揃って、
最寄り駅近くの焼肉屋で祝った後、ビールと焼酎でほろ酔いの
その足で小田原まで小田急線で向かうことにした。
21時前に小田原駅に到着。早朝4時過ぎには駅へと向かうことを
考えると、ビジネスホテルでは勿体無い。

カプセルホテルがよいが、駅前には見渡す限りない。
駅前にひっそりと唯一あるネットカフェを今夜の宿とすることにした。
派手に看板が出ているわけではないので、
知らないと本当に分からない場所にある。
雑居ビル5Fへはぼろいエレベーターで上がる。

前に使ってみていいなと思ったマット席が今日は満席という。
リクライニングシートのしかも喫煙席しか空いてなかった。
2,3時間ほど座ってネットをする分には快適だが、仮眠を取ると
なるとリクライニングシートではとても眠れない。
「ムーンライトえちご」や「ムーンライトながら」のように
座席が揺れるわけではないが、見た目と違い、眠れる代物ではない。
個室といっても最低限のスペースしかないので、実はちょっと席を
外すときにはシートを前や後ろに少し移動させないといけないので
ちょっと面倒だったりする。

ネット環境が目の前にあっても、実はネットで調べることは何もない。
やることといったら、持参したJR時刻表で時間を確認してみたり、
ドキドキしながら「アレ」をするだが、本当は眠りたい。
というより、眠いのだが環境として眠れないのである。
足は伸ばせても、やっぱりしばらくすると腰が痛くなり、
仮眠などできるものではない。


それでも夜中の3時くらいから1時間ほど意識がなかったようで、
目が覚めると4時20分。乗る列車があと10分で出発する時間とあって
急いで会計をして、店を出て駅へと走る。
改札へ入り、トイレを済ませて、ギリギリホームで待っていた
東海道線の普通列車に乗り込むことができた。

山側のクロスシート、その窓側に座って車窓を眺めると
川崎に近づく辺りから、朝日が車窓に差してきた。
廃止された東海道本線の寝台特急、「富士・はやぶさ」か
寝台急行「銀河」ですごした朝を思い出した。

時刻表で調べた時刻、京浜東北線は土・休日が載っていない。
最初はそのことに気づかなくて、新橋で乗り換えればいいと
思っていたが、時刻が変わるとページに記載されていれば
時刻表で確実に分かっているルートがよい。

東京で降りて、山手線のホームへと急ぐと
同じホームの京浜東北線が発着するホームの電光案内表示器には
6:01発の大宮行き普通列車の文字。
柱に掲げてある所要時間を確認すると、この6:01発に乗っても
7時前には大宮へ到着できることが分かったが、途中で遅れるとも
限らない。少しでも早く到着しておきたいということで、
上野まで山手線、上野から普通列車で大宮まで目指すことにした。



無事に大宮定刻着。
これから乗る臨時列車、「むさしの奥多摩号」は大宮を出ると
途中のデルタ線を使って、武蔵野線に合流する。
発着番線が時刻表には書いてなかったが、どうやら湘南新宿ラインと
同じ7番線ホームから出発するようだ。






ホームにはすでに利用客が待っているが、大半が奥多摩への
ハイキング、登山客らしい。大きなリュックを抱えて待っている。
その中に私のように明らかにこの臨時列車に乗ることや撮ることが
目当ての人たちも見かけた。





一番前が4号車。この車両だけ片方が窓にシートが向けられており、
青梅線に入ってからの山々の景色がよく眺められるようにと
改造された列車のようで、「四季彩」と書かれた円形のヘッドマークが
掲げられている。残り3両は片側ロングシートともう片側がクロスシート
という独特の構成になっているが、この列車にはどの車両にも
トイレが付いていない。2時間近くかけて走る列車だが、
この列車はゴールデンウィーク中は1日に早朝のこの奥多摩行きと
奥多摩から大宮行きとそれぞれ1本、計2本しかない。
だからトイレのために途中で駅に降りてしまうと、奥多摩までの直通
列車がすぐにはこないので、ちょっと不便な部分がある。
特に武蔵野線内で降りてしまうと、直通列車がないので、
特に注意が必要となる。

大宮始発からは私は最後車両の乗務員室前に陣取る。
大宮を出てしばらくして潜るはずのトンネルを見届けるためだ。
大宮から武蔵野線に出るには、途中のデルタ線を使って合流する
形になるが、大宮を出てしばらくは東北本線を上野方面に走り
途中から分岐してトンネルを潜る。潜ったあとにデルタ線を走って
左側を走る武蔵野線に合流する。

席がほぼ埋まった乗車率で列車は定刻に発車。


7:09。問題のトンネルを潜り始めた。


7:11。トンネルを出てデルタ線を走っていく。



7:13。デルタ線と武蔵野線の合流地点を通過。
合流地点近くにある西浦和駅のホーム先端にはこの事を知っている
カメラマンの人だかりが一斉にこちらにレンズを向けていた。

私の隣にも2人の男性諸君。カメラを構えているところは
この列車目的で乗車したようだが、後方展望を楽しむという私の
目的とは違っているようで、聞こえてくる会話ではどうやら
この列車を沿線から撮影するのに最適な場所、架線柱が被らずに
撮影できる場所を後方展望で確かめているらしい。




7:19。北朝霞着。
7:20発車。発車してからホーム反対側に見慣れない青と白色の列車が
入線してきた。土・休日運転している「ホリデー快速むさしの号」だ。
この北朝霞でも人が多かったのは、臨時列車同士の並びが撮影できる
ためだろう。しかしこの列車を降りないといけないので、
この列車に乗るか撮影のために列車を降りるかのどちらかになる。

例の男性諸君の片方はずっとカメラを向けていたが、
このホリデー快速がすれ違うのを待っていたらしく、もう1人から
言われるまで、北朝霞に停車しているのに気づかなかったらしい。
私もよく時刻表を調べて乗ったわけではないので、実は入線したのを見て
初めて気づいたから人のことを笑えるわけではないが。
引き続き聞こえてきた会話では、このカメラを向けていた人は
前は撮影場所にこだわりなく、私のようにデジカメで撮影してたらしいが、
一眼レフのような本格的なカメラを持つと、自然と撮影手法なども
気にするようになるのかもしれない。カメラが人が変えるのか。

通過した新座ではあまりカメラマンの姿は見かけない。
撮影場所に拘らない私にとっては好都合な場所だが、
臨時列車の車内からは、かなり目立つ存在となるだろう。


7:36。長い長いトンネルの後に新小平を通過。またトンネルへ。

7:37。武蔵野線は通常は府中本町方面へとトンネルを出るが、
この列車はトンネル内の分岐から中央本線へとゆっくりと入る。



7:41。そのトンネルをゆっくりと出てきた。

立川定刻着。ここから青梅線へと入り、一路奥多摩を目指す。
ゆっくりとトンネルを出ると、中央本線の立川駅に停車する。 

先ほどの隣にいた2人組みは先程からお忙しいようだ。
停車時分も調べているらしく、余裕がありそうなら
ドアが開くとすぐに後ろに回りこんで、この列車に
カメラを向けている。
この2人に限らず、代わる代わるカメラをレンズを向けている人の
顔がにやけているので、私と同じ志の者かどうかがすぐに判る。


青梅着。会話では例の2人組が青梅で降りて折り返しを狙うようで、
てっきり降りていったのかと思ったが、どうやら私と同じく
終点の奥多摩まで乗っていくらしい。
ここまで候補となりそうな撮影場所が見つからず、
単線となってあまり架線柱が邪魔になりそうにないこの青梅線を
狙ってみることにしたらしい。






8:59。鳩ノ巣着。
ここで上り列車とすれ違いのために3分ほど停車。
立川寄りの踏み切りは警報機と遮断棒がない。それを良い事に
上り列車が走ってくる線路まで入ってカメラを向けている。
本人は気をつけているだろうが、撮影に集中しているとどうしても
周りが見えなくなるので、実は大変危険な行為ではある。

同じ東京とは思えない・・という使い古された表現は使いたくないが
通勤車両が展望仕様に改造されている観光用車両とはいえ、
この山々の中を走っているのは違和感がある。この臨時列車以外は
立川や新宿、東京で見かける車両がすれ違うので、違和感がさらにある。

定刻に奥多摩着。奥多摩では特に何をするかは考えていなかった。
昼ご飯時に到着するなら、ゆっくりと昼ご飯でもと思ったが、
登山、ハイキング利用者を想定したダイヤのためか
9時ではどこも食べる店は開いていない。






折り返し青梅行きとなるので、今度は窓側に向いた座席に座って
景色を楽しむことにする。しかしあまり眠れずに早朝から列車に
乗り続けてきたので、ここで睡魔が襲ってきた。



御嶽でホリデー快速おくたま号とすれ違い。







青梅で途中下車。少し早いが昼ご飯とするべく、商店街を
少し歩いてみたが、開いている店は見つからなかった。
仕方なく駅へと戻り、ホームにある立ち食いスタンドで
「肉うどん」を頼んでみた。立ち食いでなければもっとよいが、
味は文句ない。というより無難な味というところか。
レトロ調のスタンドを出て、やってきた立川行きに乗る。


なんとなく武蔵野線に乗り換えようと、立川から西国分寺へと
乗り継ぎ、武蔵野線の武蔵浦和方面ホームで待っていると、
ホームの先端でカメラの三脚を立てている人を見かけた。
レンズが向いている方向から、どうやら府中本町方面から来る
列車を狙っているらしい。何か来るのだろうか。



やってきた各駅停車を見送って、30分ほど府中本町よりの
ホーム先端で待ってみた。12:00になると、構内アナウンスで
列車が通過すると告げる。しばらくすると、青色と白の列車が
近づいてきた。ホリデー快速むさしの号の折り返し回送だろう。
先ほど北朝霞ではちゃんと撮影できなかったから、偶然にも
リベンジを果たしたことになった。

この回送列車まで調べていると、北朝霞のカメラマンのように
列車がデルタ線から出てきたり、また入っていくところを
カメラに収めることができるだろうが、そこまで調べる気には
不思議とならない。どうやら「乗り鉄」だからだろうか。


そのまま次にやってきた快速東京行きで途中の武蔵浦和で
埼京線に乗換え。臨時列車のようにすんなりと大宮へはいけない。
武蔵野線もデルタ線での大宮行きを設定してくれないものだろうか。
大宮で降りるつもりが、川越線の日進まで乗り過ごしてしまった。


日進から再び大宮へ引き返す。
結果オーライでこれも臨時運転だが、湘南新宿ラインの普段は
直通運転していない、熱海行きに乗ることができた。

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