つくもノヲ”X="1≠ 606
夜勤明けは危ない。
気分が開放的になって、どこまでも遠くに出かけたくなる。
といっても、北海道や九州に旅行出来るほどの時間はない。新幹線や飛行機で行く強行軍なら
一泊二日の旅は出来るだろうが、折角の遠出ならゆっくりと移動しながら楽しみたい。
まだ日差しの強さは夏そのもの。しばらくじっとしていたら日焼けするだろう。
そんな陽気でふと江ノ島に行きたくなり、小田急線は江ノ島線に乗り込む。
藤沢で江ノ電に乗り換える。
七里ヶ浜を出ると、車窓一杯に湘南の海が視界に広がってくる。
鎌倉高校前からの海の眺めは有名だが、車窓からの眺めも一枚の絵画になる。
江ノ島で降りて、弁天橋を渡る途中でふと気になっていた乗合船に乗ることにした。
この船に乗ると、一番早く岩屋までたどり着くことが出来る。
カップルか家族連れの中、私は少々浮いている気がするが、気にしない。
弁天橋をゆっくりと離れ、船は徐々にスピードを上げて江ノ島の右横を通り過ぎる。
展望台もよく見ると人がいるのがわかる。手を振っても気づかないかもしれない。
10分ほどで岩屋に到着。江島神社が祀ってある岩の洞窟はその名の通り、海による侵食で
自然に出来上がった岩の屋内が奥深くまで続いている。奥に行くほど、天井は低くなり
身を屈めないと頭をぶつけてしまう。
途中から蝋燭を灯した手持ちの簡単な行灯を渡される。
暗がりの中の蝋燭はカップルにとっては何ともロマンチックな時間をつくってくれるのだろう。
ロマンチックに浸った後は途中の海が見えるベンチでひとときを過ごしていく。
気になっていた乗合船と岩屋は体験できた。満足してこのまま帰れば良いのだが、
ふと鎌倉に行ってみようと、再び江ノ電に乗って行く。
途中の腰越で一旦下車。唯一の路面区間を走って行く江ノ電を撮影してみたかったのだ。
先ほどの車窓からの海同様にこちらも不思議と一枚の絵になる。
鎌倉ではお昼ご飯にしようと駅前を散策していたが、一軒のつけ麺の看板が目に入った。
麺屋「波」(ウェーブ)。今まで食べて来たつけ麺とは想像が異なっていた。
鎌倉の野菜が麺を隠すように盛られた姿は夏らしく鮮やかで、つけ麺の汁も旨い。
これだけでも満足なのだが、さらにシメ用にその汁にご飯を入れてお茶漬けのように頂ける。
さらにデザートのアイスクリームがついて、 880円とは探してもそうは見つかるだろう。
今日は良い店を見つけた。すっかりと満足して帰りがけに店で売っていたパンダがデザインされた
ステッカーを購入。iPhoneのカバーにでも貼り付けよう。
0 件のコメント:
コメントを投稿