2008年6月21日土曜日

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ウォーキングと西武線とTJライナーで行く日帰りの旅。
体力づくりと鉄道を存分楽しめるという強行軍コース。


まずはウォーキング。
自称散策アスリートが考えた今回のウォーキングコース。
国道16号線をひたすら、相模大野駅から八王子を通り、
拝島駅まで歩きとおしてみることにした。
地図によれば25km。所要時間は5時間。

八王子駅までは相模大野から往復して、町田まで歩いた経験がある。
問題は八王子から先、拝島までの間。体力を考えて歩いている間に
八王子駅前で一旦、休憩を入れることにした。
休憩を入れずに無理して歩いても、ペースが落ちるだけというのも
今まで何度か自分の体力で相談してきたことだ。

天気予報では夜に雨らしい。せめてウォーキングの間は天気が機嫌を
損ねることないようにと祈りながら、国道16号線を歩いていく。
見上げても雲が多くて、まれにちょっと青空が覗く程度。
そのうち雲ばかりになったかと思うと、少しの間だが日焼けする程の
強い日差しが差してきた。

それが続いたら、体力があまり持たないなと心配したが
幸いにもその日差しは雲の向こうに陰を潜めてくれた。
風も少し吹いてきたので、ゆっくりと歩くと気持ちいい。



八王子駅前のファースト・キッチンで昼飯とともにしばし休憩。
乾いた喉に氷なしのメロンソーダが旨い。








体力をだいぶ回復したところで、再び歩き始める。
ここからもうすぐかと思ったが、昭島駅までは結構長い。
タオルで流れてくる汗を拭きながら、ゆっくりゆっくりと歩く。
そしてようやく昭島駅そばの交差点に差し掛かる。
そのまままっすぐ行くと中央線の踏切を渡ることになる。






昭島駅までくれば、ゴールは近い。
単線の八高線が跨ぎながら中央線と合流するのが見えたら、目の前。
相模大野から6時間15分。ゴールの拝島駅は昭島駅よりもきれいだ。




次の目的であるTJライナーを乗りに行く。もたもたしてる時間はない。
西武線で拝島から西武池袋へ行くためには、途中の小平で本川越方面に
乗り換え、さらに所沢で西武池袋線に乗り換えて、終点池袋に向かう。
所沢で乗り換えると、ちょうど特急が待っていた。池袋までノンストップ。
池袋まで350円。快適に駅を通過していく。所沢から約30分ほどで池袋。




TJライナーが発車する東武東上線の池袋駅までは少し歩かされる。
次に来るのはTJライナー3号。20:00発の森林公園行きである。
案内に聞いたところ、発着ホームそばの券売機では発車の30分前から
着席整理券(300円)を販売するとのことで、他のホームから発着する
急行電車などを見ながら、券売機のそばで待つこと10分程。
係りの人の操作で発券可能になり、さっそく購入。
TJライナーのロゴが印刷された細長い紙が出てきた。



乗り場である5番線ホームは南口改札から向かって左端のホームだが
ここにTJライナーが発着する。専用ではなく、隣の4番線と同じ線路を
使っているので、他の電車も発着していく。
発車の20分前までには閉ざされた蛇腹の門には乗る人の列が並んだ。
2列で並ぶようにアナウンスがあり、待っていると15分前には門が
開かれた。狭いホームには各々乗車口に並んでいく。
隣の4番線やさらに奥の3番線に止まっている電車、車内や待っている
人の混雑を見れば、TJライナーで快適に帰りたくなってくる。
このTJライナーはもうご存知の通り、着席定員制である。
次の停車駅のふじみ野まで有効であり、ふじみ野以降は整理券が
無くても乗車可能。
ただし、池袋始発からの利用者で席が埋まってしまうので、
座って帰ることはほぼ不可能。座れれば運がいいだろう。

「指定席」ではなく、「定員制」なので、ふじみ野までの着席が
保証されるとはいえ、自分の好きな席に座りたい場合は早く並んで
おく必要がある。




そうして発車10分前。ゆっくりとTJライナーが入線してきたが・・・
ここで人身事故発生のため、一時運転見合わせのアナウンスが流れ
ホームに止まり、車内清掃が一通り終わり、さあドアが開いてのはずが
一向にドアが開かない・・・・

大山と中板橋の間で、人身事故が発生したため運転見合わせを繰り返す。
まだ開かないドアを目の前にして、アナウンスは流れる。

負傷者の救助中、警察との現場検証中、運転再開の方向とのこと・・・

警察との現場検証が終わり、運行再開に向けて安全確認中・・・

発車時刻の20:00を過ぎて14分。
まだ安全確認は完全に終わっておらず、事故にあった列車は発車した
状況でようやくドアが開かれた。さっそく狙っていた窓側の席へ。




だが席に座って、窓からホームを眺めても発車する気配はない。
そのままさらに待つこと20分程。
ドアが開かない隣の4番線ホーム、いつやって来るか分からず、
蒸し暑い中でずっと立って待たされることにイライラしている表情が
見て分かる。
鞄を上にしてしゃがみこんでしまった高校生と思しき女の子。
顔には眉間に皺が寄って、しかめっ面。

待っている彼らには気の毒だが、妙な優越感に浸れるひとときだった。
なかには気まずいのか、TJライナーに乗っている人のほとんどは
寝た振りを決め、早く発車するのを待っている風にも見えたが(笑)

車内アナウンスでようやく安全確認が完了、順次運行再開とのこと。

乗客の混乱と発車した電車が途中で停止してしまうことがないよう
スムーズに運行するために、順に発着させるところは素晴らしかった。
小田急とは違って、アナウンスにも誠意がこもっている。
「ご迷惑をお掛けして申し訳ありません」と何度もお詫びを入れていたが、
それが聞いているこちらも義務的でなく、本当に迷惑をかけてしまった
という気持ちが伝わってくるのだ。

ロマンスカーばかりに力を入れていないで、こういうところも
見習って欲しいと時折、小田急に想う。

本来ならすでにTJライナーが先に発車しているところだが、
円滑な運行のために先に2番線に停車していた急行 森林公園行きが発車。
次に3番線に入線してきた各駅停車が発車。
次にようやくTJライナーが発車することになった。



こうして定刻から45分を過ぎて、ようやく池袋を発車したTJライナー3号は
前を走る各駅停車で徐行したり、途中の成増で上り電車の入線待ちで
一旦停止することはあったが、後は順調に飛ばしていった。

駅を通過するたび、ホームで待つ人々の視線はやはりこちらに向いている。
だるそうに座っている高校生と思しき男性諸君もこちらを見ている。
ただ青いロマンスカーMSEほど強くはないが、優越感は少しあった。

3号はふじみ野、川越、川越市、坂戸、東松山と停まっていったが
途中でどっと降りるのかと思っていたが、ぽつぽつ降りることはあっても
ほとんどが終点の森林公園まで乗っていた。
ダイヤ通りなら、池袋から50分足らずで森林公園に到着するが
人身事故の影響で1時間10分程で到着したが、20分ほどのオーバーで
収めている。東武の迅速な運行対応に私にとっては高く評価したい。

こうして森林公園までの1時間ちょっとの乗車を堪能した。
乗ってみないとこの感じは分からないだろうが、
ロングシートが着席保証のクロスシートになっただけでもこれほど快適度が
違ってくるんだということに驚いた。
通勤帰りの疲れた身体にはたまにはちょっと贅沢して帰ろうという心情には
かなり応えているだろう。




ロングシートに変わり、それに乗って帰ろうかと期待していただけに
ダイヤ乱れの影響で回送となってしまったのはちょっと残念。
TJライナー3号として池袋に入線してきた時は、快速池袋行きとして
すでにクロスシートとなっていたので、どうやら次にTJライナーとして池袋に
向かう50090系の運行時刻を知っておけば、着席整理券なしで池袋までの乗車を
楽しめるようだ。

さて問題は帰りである。ダイヤ通りなら20:47に到着しているはずの森林公園。
人身事故の影響で、時計は22時少し前。
この時点で、終電に間に合うか?ハラハラドキドキの旅になるとは思わず。

ひとまず次にやってきた急行 池袋ゆきに乗り込む。すぐに扉が閉まり発車。

ここまで乗ってきたTJライナーも普段どおりなら、1時間足らずで到着する
ことを考えたら、それよりもいくつか停車駅が多いこの急行では池袋まで
1時間はかかると見込まないといけない。

普段使うことの無い、携帯の乗換案内で調べてみる。

乗っている急行が終点の池袋に到着するのは23時くらい。
そして池袋から新宿に出て、終電の小田急線に乗るためには、
池袋を23:20に発車する新宿方面の山手線に乗らなくてはならない。

ダイヤ通りなら、今乗っている急行を逃しても次の急行に乗ればなんとか
間に合う計算だが、今回は人身事故の影響でダイヤが乱れている。
先ほど乗ったTJライナーでは、車内アナウンスで全線運転再開と告げていたが、
どこかで列車が詰まって止まるとも限らない。また人身事故が発生とも限らない。
急行電車が駅に止まる度に、ドキドキすることになった。

その気持ちに最大限に応えるかのように、急行電車は通路を歩いていれば
まっすぐに歩けないくらいに左右に車体を揺らしながら、猛スピードで走る。
だんだんと池袋に近づいていく。
乗換案内で調べているとき、もうひとつのルート、和光市乗換の副都心線が
あったが、開業当初からのダイヤ乱れを経験している事を考えると
終電に間に合う無くなるリスクは極めて高い。
新宿三丁目から新宿まで、かなり歩かされるのでなお更だ。

和光市を発車して、成増に止まれば後は終点池袋まで止まらない。
成増で22:50過ぎ。これなら池袋には23時前後に到着できそうだ。

爆走中の車内を乗換に備えて、先頭車両まで移動する。
少しでも乗換時間を短縮するに越したことはない。
小田急線に乗り込むまでは油断は禁物である。

北池袋を過ぎて、一旦信号停止。また人身事故?と一瞬ドキリとしたが、
折り返しの電車の発車待ちのためだった。
すれ違いの電車が走り去るとゆっくりと池袋へ入線。
なんとか23時ちょっと過ぎ、無事に到着。

ここでタイムリミットは10分程。

駆け足で改札を抜けて、新宿方面の山手線に急ぐ。
なんとかやって来た新宿方面に乗り込む。これなら余裕で間に合いそうだ。

新宿には23:15過ぎ。行き慣れている中央口から小田急線の改札へ急ぐ。
本厚木行きのロマンスカー、ホームウェイ23号に乗れれば、
乗り過ごすことなく快適に帰ることができるが、予想通り満席だった。
仕方なく、快速急行相模大野行きに乗り込む。でも座ってはいけない。
乗り過ごしたら、戻りの電車はないからだ。

今回のダイヤ乱れにより、池袋で聞いた業務連絡では3号以降のTJライナーは
運行取りやめになったようだ。なかなか開かないドアを目の前にして
ホームで待っている間、乗るのは止めにしようかともふと考えたが
諦めなくて良かった。ただ人身事故発生のタイミングがもう少し早くても
遅くても終電に間に合わなかったことを考えると、恐怖の東武東上線の旅(笑)

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