2008年6月3日火曜日

つくもノヲ”X="1≠ 365


夜勤明けのお昼ご飯。平日なら行くところは決まっている。
有楽町の「ジャポネ」でインディアン大盛である。
福神漬けをふりかけのようにかけて黙々と食すのである。
いつもの雰囲気で変わらない味。量だけは僅かに変わるけれど。
しばらく食べていないと禁断症状が出で来るから困りものだ。





満足したところでどこにも寄り道しないで素直に帰ることにする。
久々に千代田線で帰ろうと大手町駅で待っていると珍しい06系。
1編成しかないらしく、出会う確率は低い。





別の晴れた日。梅雨に差し掛かる季節だが、空には気の早い入道雲。
入道雲を見ると毎年ワクワクしてくる。なんでだろう。
漫画やアニメの影響だろうか。
なにか特別な事が訪れそうな妄想が広がってくる。何も訪れないが。

去年夏に訪れた根室本線のまっすぐな線路の向こうにこの入道雲が
出ていたら求めていた写真だったと今でも思うときがある。

これは新海 誠監督の長編アニメ「雲の向こう、約束の場所」が
からかなり影響を受けているところもある。きっかけはとあるwebサイトで
見かけた写真―まわりには建物や架線柱など一切なく、まっすぐな1本の
線路の向こうに青空が広がっている―理屈ではなく、こうした写真を自分の
デジカメで収めたいという衝動に駆られ、どこに行けば撮れそうかと
鉄道関係の写真を見ていたが、北海道なら良さそうだと見当をつける。

訪れたことのない場所。どうせならと鉄道好きの端くれが考えたのが
思い切って「北斗星」で行ってみることであった。
北斗星から終点のひとつ前の南千歳で特急列車に乗り換え、釧路へ。
そして釧路から目的の根室本線で最東端の根室へ揺られること2時間。
釧路方面の列車とすれ違う以外はすべて単線。
時折カーブするところもあるが、自分の人生ではこの目で見たことがない
景色だった。右も左も霧にかすんで緑一色の大地。時折海が見えるが、
東京のような高層ビルや、商店街のように店や住宅地が見当たらない。
そしてよくみると上下しているまっすぐな線路がどこまでも続いている。

帰りも1両しかない車両の一番後ろに陣取り、ガラス越しにチャンスを狙ったが
天気は晴れていたものの、なかなか青空が覗いてくれない。
結局求めていた入道雲を見ることはできなかったが、行って良かったとは思っている。
また「北斗星」のロビーカーでくつろいだビールとアイスクリームの夜も忘れられない。
だから金と時間と精神的余裕があれば、遠い将来廃止にならないうちに再度乗りたい。

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