2011年6月28日火曜日

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【青春18きっぷの旅 5日目】 関門トンネルを歩く、さよなら旅メモ

小倉
6:31発

↓ 520M 鹿児島本線

6:45着
門司港

※徒歩  トンネル人道~路線バス

下関
10:03発

↓ 2450M 山陽本線

11:55着
徳山
12:30発

↓ 3338M 山陽本線

13:39着
岩国
13:54発

↓ 360M 山陽本線

16:06着
糸崎
16:10発

↓ 1766M 山陽本線

16:36着
福山
16:47発

↓ 3728M 山陽本線
    快速  サンライナー

17:35着
岡山
18:00発

↓ 1330M 山陽本線

19:26着
姫路
19:27発

↓ 3526M 山陽本線~東海道本線
     新快速

21:53着
米原
21:54発

↓ 5368F 東海道本線
    新快速

23:48着
豊橋  ※宿泊

北海道と本州を結んでいる青函トンネルには残念ながら人が渡れるトンネルがない。
それでもかつて、渡ろうとした人が歩いている途中で逮捕される事があったようだ。
ちなみに常に湿気の多い中を全長54km近く歩くとすれば、休みなしで半日かかる計算である。
それを特急列車はたったの30分足らずで走破してしまうのだ。かなりのスピードで列車が
通過するトンネル内でまともに歩けない事くらいは想像も出来よう。

しかし、九州と本州を結ぶ関門トンネルには鉄道用とは別の人が通行するためのトンネルが
車とも別にトンネルが設けられている。だが鉄道とは沿ってはおらず、少し本州寄りに
迂回する形になる。

7時台の列車には乗って、門司港を目指す。
小倉から2駅先の終着駅は写真で見た以上に重厚なホームと駅舎を構えていた。
誰もがこのホームを、そして駅舎を見に行きたい気持ちがようやく理解できた。
駅舎はしばらく眺めていても飽きそうにはない。でも先を少し急がないといけない。
これから朝日を浴びるだろう、その駅舎にサヨナラしてさらに伸びる単線の線路に沿う。

廃線をトロッコ列車を走らせる観光路線にした事は何となく知っていたが、
運行日まで調べなかった。残念ながら今は運休期間になっているらしい。
後で調べると、元々貨物線だった田野浦公共臨港鉄道を北九州市が買い取り、平成筑紫鉄道が
保有する車両によって運用されている。いわば、JR貨物からの第三セクター鉄道である。

目指す関門トンネル人道はこの観光トロッコの線路を進んだ先にある。
歩いている途中で路面電車が展示されているのが目に入った。ちょっと寄り道。
これも後で調べるとわかったが、昨日見た世界的に珍しいソーラーパネルと同じ時期に
元々展示されていた場所から綺麗に塗装直しをされて移された車体のようだ。
西日本鉄道こと、西鉄で活躍していた路面電車の当時を良く再現しているらしい。

拝観料として100円玉一枚を車体のバンパー(?)の上に置いて先を進むことにしよう。
線路の途中には鉄道事業法に従って踏切があるが、もちろん列車はやって来ない。
すぐ海が見える遊歩道の正面には関門海峡をまたぐ白い橋のすぐ向こうに本州側の陸地が
見えている。これから本州側に渡るのだという実感が湧いて来る。

地図で調べてはいたが、歩くとちょっとある。トロッコ列車が動いていれば、
迷わずきっぷを買っていただろう。いくら運休期間とはいえ、踏切から入ってトンネルに
侵入わけにはいくまい。トンネル上の山を越えて反対の海側へ降りることになる。

だが、歩いてみないと出会えない景色があるのも確かではある。
これもまた調べてはいなかったが、山を超える途中には展望台として整備されている。
朝を迎えた門司港を見下ろし、白い橋と本州を一度に俯瞰することが出来た。
しばらく眺めてから、今度は山を降りて行く。降りていくと再び線路が見えてくる。
線路はそのまま海近くまで伸びているのだが、トロッコ列車は途中の関門めかりという
簡素なテントのような駅舎が終点になる。こちらにも関門トンネルで活躍した名車、
銀色が厳つい、EF81電気機関車が圧倒的な存在感を出している。

旅客列車では最近まで同じ顔の赤色が青い客車の先頭を牽引して毎日頑張っていたが、
その姿も今は見ることも出来なくなった。この銀色ももう走ることはないのだろう。

さて目的のトンネルはもう少し歩かないといけない。今度は線路ではなく、すぐそばを通る
道路沿いに方向的には戻る形で歩いて行く。反対方向から歩いてくる分には問題ないが
今回歩いている方向からは看板が目立つようにはなっていないので、うっかりと通り過ぎて
しまいそうになる。車は先ほどの見えた白い橋を渡るか、別のトンネルに進む。
白い橋は高速道路、トンネルは国道らしい。何だか人が渡るトンネルだけ冷遇されている
ような気がしないでもない。

その白い橋をちょうどタンカーが通り過ぎるところだった。
トンネル人道と呼ばれているが、地下道へ降りて行くエレベーターには自転車も通行可能。
歩行者は無料だが、自転車は20円のお布施が必要らしい。

乗り込んだエレベーターも銀色むき出し故に先ほどの銀色電気機関車を思い出す。
程なくしてドアが開くと、数人が入れ替わりに乗って行った。
奥へ続く通路の前には何人か歩く姿がある。雰囲気や格好からして朝の散歩や運動として
日々使っているような人たちばかりで、私のような観光客は少ないようだ。

九州側の記念スタンプと20分程歩いた先にあるはずの本州側のスタンプを合わせて押すと
ひとつの円形になる。持参のメモ帳にまずは九州側を押してから通路を進む。

途中で福岡県と山口県の県境を示す白い線が見えてきた。
青函トンネルにも北海道と青森県との同県境があるはずだが、トンネル内の作業員しか
その存在を確認することはできない。トンネルを駆ける列車内で何となく意識するしかない。
あるいはかつて実施されたトンネルウォーキングで作業用通路を6時間かけて竜飛海底から
吉岡海底あで歩いた参加者ぐらいだろう。

白い線を越えて、本州側へ入った
本州側でも例のスタンプを押し、ひとつの円形が完成した。
九州側と同じつくりのエレベーターで上がり、外に出るとちょうど朝日が差して来た。
先ほどの本州側を俯瞰した山のてっぺんに太陽があり、まるでダイヤモンド富士の様だ。

さてこのままさらに下関駅まで私の体力では歩ける距離ではあるが、時間がない。
近くのバス停から路線バスを待つ。本数はあるようで少し待つとやって来た。

下関駅は最近放火の被害に遭い、山陽本線の終着駅には似つかわしくない質素な駅舎に
なってしまっている。待ってすぐの列車に乗るつもりだったが、朝早く出たために
朝ご飯を食べていなかった。時刻表で改めて確認すると9時過ぎの列車でも十分
今日中に豊橋にはたどり着けることが分かった。

改札の斜向かいには見るからに歴史が長そうなショッピングモールになっている。
昔ながらのエキナカの奥へ進むとカウンター式のカレー屋を発見。迷わず席に座る。
その安定したベテランな店の雰囲気から出されるカレーの味を心配する事は全く無い。
値段、味。関東圏でもこれ程高品質なカレー屋はそうそう駅にはないだろう。

カレー屋も門司港の駅舎もレトロだが、改札そばに掲げられている行先案内板もかなり
レトロだ。いや、国鉄時代からずっと使われているものだろう。
京急川崎や新幹線の小田原駅などでまだ使われているようなパタパタ式ではなく、
今ではもう見かける事はそうそうないだろうと思われる方向幕方式である。
唯一駅舎だけが残念だが、随所のシブい演出が前から気に入っている駅のひとつだ。
国鉄の残り香を体験できる貴重な駅とも言える。

離れたホームに見慣れない気動車が停まっている。
どこかで撮影出来ればいいなと思っていた「みすゞ潮騒」であった。
下関を発つ前に撮影できるとは何ともラッキーだった。

新山口行きが停車するホームにはトイレの案内板があるが、「東京側25m」となっているのが
かつては特急や急行が、そして寝台特急が東京まで結んでいた事を少し思い出させる。

まずは新山口まで目指す。またも山側の席に座ってしまった。
この路線は何度か乗っているのにこの点を学習できないでいる。ちゃんと海側の席を
満喫できたのはこの辺りを夜のうちに走り過ぎる寝台特急に乗った時くらいだろうか。

途中、厚狭でしばらく停車していた事しか覚えていない。
きっと早朝から軽い運動をしたが故に意識が落ちていたのかもしれない。
海が望める間は良いのだが、それ以外は少々退屈になってくる。そして眠くなる。
青春18きっぷ愛好家にとっては地獄の静岡区間と同じように、一気に乗り通すのではなく
どこかでふらっと途中下車するのが一番楽しめるコツかもしれない。
あるいは別の路線を経由する事を思いついて時刻表を調べてみるのだが、後少しのところで
岩徳線だったり、呉線だったりに乗り換える事が出来ない。

今日中に豊橋まで目指さないといけない。旅費を節約するにはそのままムーンライトながらで
沼津を目指す事がまず考えつく。ムーンライトながらを使えば、日付が変わって最初の停車駅、
すなわち豊橋まで青春18きっぷは有効だ。
明日からの豊橋以降の乗車券を別途購入する必要があるが、できる限り安く済ませたい。

ムーンライトながらを使って沼津まで進むとしても、乗車券が必要なのは変わらない。
時刻表を開いて運賃計算をしてみる。地元に帰るには最後は御殿場線で松田まで乗る事になる。
営業キロは始発の沼津から50km。豊橋から沼津までは167.4km。端数切り上げで168km。
御殿場線は地方交通線、東海道本線は幹線。これらの線を連続した乗車券を購入するので
168km+50km=218km。3570円となる。ムーンライトながらの指定席券が510円。
未明の沼津に降りても、御殿場線の始発までは3時間程空いてしまう。
駅前のネットカフェで1000円ばかり出費するとすれば、合計5100円ほどになる。

ムーンライトながらでさらに横浜まで進むとすれば、豊橋から4620円になる。
ながらの指定席券が510円。さらに地元の小田急に乗るため、相鉄線で終点の海老名まで
300円で合計5430円となる。

しかしどちらも疲れる行程だ。
ほぼ同じ費用でゆっくりと帰る事が出来るなら、私ならこちらを選択する。
一番節約出来るのは、ネットカフェととある割引きっぷを組み合わせることだ。
そのきっぷとは休日限定で一日フリーエリアが乗り放題となる「休日乗り放題きっぷ」だ。
結構広いエリアをカバーしており、地元近くの松田からたったの2600円で豊橋へ行ける。
ネットカフェのナイトパック料金なら、5000円くらいに収まるだろう。

新山口から今度は徳山を目指す。この辺りからあまり覚えていない。
よく晴れた日だったこと、それ以外は徳山止まりの列車の座席に置き忘れてしまったメモが
全て覚えている。次の列車が来るまで駅舎を撮影している時に思い出せれば良かったが、
次の列車に乗り換えてから、さてメモ書きの続きするかとリュックの中を探った時に
ようやく気づいた次第だった。

時刻表を開いてどこかで反対方向の列車ですぐに戻れるか調べたが、具合が悪い。
このまま先に進んで岩国で尋ねるしか機会はない様だ。

果たして岩国では改札の駅員に落とし物の捜索をして頂いたのだが、システムには登録
されていないらしい。JR側で落とし物が預かられるとどの駅で保管されているかが、
システムに登録されるようになっている。前に北海道旅行から帰る途中に忘れ物をした際、
このシステムにはお世話になった。その後もキーワードを色々と変えて検索して頂いたが、
やはりヒットしなかった。

徳山で降りる際、徳山止まりで車庫に入ると車内でアナウンスを聞いていたので
見つかるだろうと思ったが、残念ながら誰かに持ち去られた可能性もありそうだ。
もし見つかったら郵送してもらうように頼んで、次の列車に乗り込んだ。

時折、海が広がってまた少し遠ざかってそして気づいたら意識がなくて・・・。
福山では快速「サンライナー」で岡山まで。東海道本線の静岡区間とは違って
クロスシートの旅が楽しめるのが、唯一の救いだろうか。
この117系で豊橋まで走って欲しいものだが、岡山で乗り換えなくてはならない。

岡山からは大阪出張時には何度も見かけた近郊型車両。ようやく京阪神エリアだ。
豊橋まではクロスシートの旅を続けられる。

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