2011年6月28日火曜日

つくもノヲ”X="1≠ 584













【青春18きっぷの旅 2日目】 特急列車の力を借りて

松江
11:11発

↓ 3003D  山陰本線
    特急 スーパーおき3号

13:22着
益田
13:25発

↓ 1575D 山陰本線

15:11着
長門市
15:23発

↓ 975D 山陰本線

16:36着
小串
16:40発

↓ 881D 山陰本線

17:22着
幡生
17:22発

↓ 591M 山陽本線
    ※遅れていたために偶然乗れたと思われる

17:25着
下関
17:25発

↓ 5191M 山陽本線~鹿児島本線

17:40着
小倉
17:51発

↓ 1019M 鹿児島本線
     特急 有明19号

20:18着
熊本
20:33発

↓ 6351M 鹿児島本線

21:06着
八代  ※宿泊

予定では松江しんじ湖温泉から一畑電鉄で出雲市まで乗り通すはずだったが、結局起きたのは9時過ぎ。
時刻表上では出雲市から特急に乗れば、一畑電鉄も乗れるが
乗り換え時間は僅かしかない。
一畑電鉄が遅れるリスクを考えると、素直に松江から特急に乗るべきと判断した。
駅弁も食べたいので、一畑電鉄はまたの機会にしよう。ホテルから雪の残る松江大橋を歩く。
特急スーパーおきの車両デザインは特急らしくない。普通列車の方がまだデザイン的に好みだ。
スーパーおきは次の玉造温泉に到着するまで左手には宍道湖が目を楽しませてくれる。
特急らしく、山陰本線をバンバン飛ばしていく。途中の荘原で普通列車を追い抜いて行く。
出雲市ではまとまった客が乗り込み、車内は子供連れで賑やかになってきた。
西出雲を出てしばらくすると、車庫には出雲市を中心に走る
赤とピンクに塗装された気動車や
サンライズエクスプレスがこれから東京行きに備えてか、しばし休んでいる。
特急列車はバリバリと飛ばして行く。油断していると車窓は
どんどん入れ替わって行く。
田儀で特急列車と交換。左手には日本海が広がっている。5分停車してからようやく動き出す。
大田市でも客がまとまって乗り込んで来る。列車の本数が限られている故か、お見送りの人々。
この地方では列車に乗るのはそうそう機会がない特別な体験になっているかもしれない。
江津、下府。下府は読み仮名の引っ掛け問題で出てきそうな駅名だなと考えてしまう。
浜田でもまとまった客が乗ってくるが、その多くは自由席利用者のようだ。
普通列車を増やせば良いように思えるが、費用対効果や車両運用など事情は簡単ではないのだろう。
次の三保三隅まで特急はバンバンと飛ばして行く。時折、日本海が見えてくるが、
もう少しで三保三隅というところで、海岸線に沿ってカーブしながらの日本海は素晴らしい。
冬の日本海は荒波のイメージが強いが、こちらは穏やかに静かに海面をたたえている。
この区間を蒸気機関車と客車だった時代はもっと旅の雰囲気が濃かったことだろう。
宮脇俊三氏が「偉大なるローカル線」と表現したことが何となく理解できる気がした。
国道の青い看板は「下関 163km」。益田からようやっと予定の普通列車に乗り換える。
乗ってきた特急列車はこのまま美称線に入り、新山口に入る関係上、普通列車をとはホームが離れる。

出雲市でも見かけたキハ120系はローカルな私鉄の車両に見えるが、山陰本線の車両である。
長門市行きは1両のロングシート。すでに地元客で席は埋まっていたが、
次の戸田小浜で何人か降りて行った。日本海を間近に見ながら、海岸沿いに列車は走って行く。

こちらも雨が軽く降っている。飯浦で小学生らしきジャージ姿の男の子たちが3、4人と
おばさんが降りて行く。
江崎でも学生さんらしき若い人たちが、まとまって降りて行き、車内は空いてくる。
車両の見かけに寄らず、トレイは「ハイテク」だった。
泡の出る洗浄装置、手をかざすセンサー式だが、親切にも音が出る新設設計になっている。
須佐でも学生さんが2、3人降りると、残ったのは私のような観光客くらいとなる。
海沿いを走っていた気動車はいつのまにか、山の中を結構なスピードで飛ばして行く。

宇田郷。海に近いが、手前を国道19号線が邪魔している。波打つ海をよく見ると、
配色には青や緑の他、エメラルドグリーンも使われている。
線路沿いの瓦屋根には名古屋城のシャチホコみたいのが付いている。
沖縄のシーサーの如く、守り神のような存在なのだろうか。
木与。2両編成の上り列車と交換。先に向こうが発車していく。
時折山の中を走って行くので、居眠りをしていたら海沿いである事を忘れてしまいそうになる。
萩で数人の若い人たちが乗り込んで来る。相変わらず雨が降っている。
海から遠ざかった列車は萩の街をゆっくりと走って行く。
壬江で学生服の黒い集団が乗り込み、車内は再び地元色が戻ってくる。
飯井と長門三隅は駅間距離が結構長い。学生さんが3人ばかり降りて行く。

途中からまた日本海が見えてくるが、ふいに見えなくなる。
降っていた雨も長門市側では止んでいる。ダイヤ通りなら下関には17:27。九州に入ってさらに
5時間乗り続けて、ようやく目的地の八代に到着する。

長門市での乗り換えも忙しい。折角なので駅の撮影でもしたいところだが、
乗り遅れるわけにもいかない。小串行きはすぐに発車するものと思っていたが、23分発だった。
今まで乗ってきた列車を絡めて撮影し、列車に乗り込む。

小串行きの1両ワンマン気動車は山合いの風景をひた走る。
長門市を過ぎると手前の山々が邪魔して海は見えなくなってしまう。長門古市で長門方面の
普通列車と交換する。意識を半分失った目で降りて行く女子高生と思しき女の子ひとりを追う。

人丸、伊上で1人、2人乗り込んでくる。難読駅名で有名な特牛。ぼんやりと夕日が差してくる。
乗ってくる客はなく、滝部で長門市行きの2両編成と交換する。あちら側も程々の乗車率。
長門二見を出ると、再び日本海が広がってくるが、しばらくして遠ざかっていく。

普段の生活に比べると、人間本来の生体リズムで過ごしているので、昼間働く代わりに列車に
乗り続け、ホテルに着いたら夕ご飯を食べて寝る。きっとこのまま旅行し続けた方が健康に
なれそうな気がする。だからこの時間になれば眠くなるのは当たり前なのである。
今なら揺れる寝台列車でもすぐに眠れそうだ。

小串乗り換えも時間はあまりない。九州に入るまでは油断は出来ない。
向かいのホームなので、寝過ごさない限り、撮影する余裕はあった。
小串始発はガラガラの車内だが、下関に近づくに連れて賑やかになっていくだろう。

黒井村。小串行きの2両編成と交換。福江。下関までもうすぐである。
安岡でみすゞ潮騒の車両と小串行きの2両が連結された編成と交換。
梶栗郷台地。下関市街の郊外といった雰囲気になってくる。
幡生。山陰本線の終点だが、全ての列車は下関を起点、終点にしている。

時刻表を良く見て計画したつもりだったが、山陽本線からやって来る列車の存在を忘れていた。
入線してきた門司行きに乗り込めば、計画よりも早く八代に到着できそうだ。

117系で関門トンネルを潜っている間、小倉からは特急列車で八代まで乗って行くことにした。
このまま鈍行でもたどり着くことは可能だったが、明日の為に体力温存することにしたのだ。

始発から指定席の人はどうやら私1人だけ。後は車両前半分に仕切られたグリーン席だが
入り口の扉を開けて中へ入る人は見かけなかった。特急「有明18号」は定刻に発車した。
博多ではさらに4両連結する。指定席車両が急に混むようになってきたところからも、
利用者の多さがよく分かる。これが同じく小倉から鈍行列車の場合は始発から程々に乗って
いるので、博多で少し多くなったなくらいに感じる位だ。

博多以降もいくつかの駅に停車するが、目立った乗降はなかった。
玉名。大牟田と同様に国鉄デザインの駅名票。小倉から2時間、八代に到着した。

0 件のコメント: