2009年12月30日水曜日

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【山手線ウォーキング2日目】山手線のガード下





目は覚めたが、
完全にベットから身体を起こしたのは9時過ぎ。
24時前に寝ないと最近は起き辛くなっている。

シャワーで寝癖を直し、ひげを剃り、部屋を出る。
朝食時間は10時まで。ゆっくりと食べるには
朝食が始まる7時からがよいように思えるが、
バイキングの場合は時間の終わりのほうがよい。

自分で食べたい分だけ選べるが、
混んでいるとゆっくりと皿に選ぶことができない。
また1人の場合は席の確保も心配しないといけない。
だから、朝食時間が終わる頃の人が空いている時が
実は落ち着いて食事が出来たりするのだ。

食べながら、窓ごしに高架を横切る新幹線を見る。
子供に人気なのか、子連れの家族連れが多い。

10時過ぎ。昨夜飲み残した紙パック飲料を飲みながら
ゆっくりと部屋を出る支度をする。
ふと窓から見下ろすと、北斗星の牽引でも使われる
側面に銀色の流れ星のペイントの赤い電気機関車が
西日暮里側からコンテナを積んだ長編成を
引っ張ってきた。
入れ替えのためか、電気機関車だけが
切り離されてもう少し前に動いて一旦停車。
黄色いヘルメットの作業員に汽笛で合図してから
電気機関車だけが田端操車場側へと走っていく。
ホテルの窓からはすぐ右手を道路の高架橋が
跨いでいて操車場側は見えない。
しばらくすると今度はとなりの線路に操車場側から
赤いディーゼル機関車がこちらも長編成のコンテナを
ゆっくりと牽引し、先ほど赤い電気機関車が牽引してきた
コンテナに並べるようにして停まった。

最初はディーゼルカーが牽引してきたコンテナを
電気機関車が操車場側へと持っていくのかと思ったが、
どちらもプッシュプル運転ができるはずだ。
どうやら同じディーゼルカーが機回し運転しながら、
西日暮里側へコンテナ貨車を移動しているようだ。
1両の貨車には12フィートコンテナが5つまで、
20フィートコンテナは2つまで積めるようだ。
または20フィート2つと真ん中に12フィートを1つまで
積むことができるようだ。
「JR貨物時刻表」なるものを買って読むようになってから
それまで気にしていなかった貨物列車のこうした所が
気になるようになっている。



ホテルを出る。
昼間の田端駅舎に一瞥してから歩き始める。
歩きはじめてしばらくすると左側に東北本線の線路が
さらに上り坂になっている一方通行路を歩くと、
この道は貨物列車が走る線路を跨いでいる。
ふとコンテナを連結して停車しているEF64形機関車を
見ると、顔は見えないが、食事ができるわずかな時間
なのだろう、運転士と思しき人が弁当のタッパに
箸を動かし、かきこむようにして食べていた。

隣を走る新幹線や東北本線の列車からでは
決してわからないシーン。臨時列車のように注目される
わけではないけれど、確かに人が支えているのだと
実感できるシーンである。


そのまま進むと、今度は東北本線の隣を走る
常磐線の踏切を渡る。常磐線は現在上野止まりだが
今後は東京へ線路をつなげて、一部東海道本線へ
直通運転する計画があり、現在工事が進んでいる。
この上野~東京間をつなげる「東北縦貫線」の工事は
工事用の仮設塀に掲示されいている工事概要によれば
来年の3月31日まで実施される予定らしい。


西日暮里~日暮里付近の沿線はラブホテルが結集。
ラブホテルの向かいに子供が遊ぶための公園。
子供が遊ぶすぐそばにラブホテルがあるが、
子供たちはそれを分かっているのか、
あるいは寒いためか、遊んでいる子はいない。

鶯谷の横を通り過ぎ、山手線では上野方面に向けて
カーブするあたりだ。次第に建物が特徴的な上野駅舎が
見えてきた。上野駅はもちろんこちらが正面玄関口だ。

ここからしばらくはまた人で混んでくる。
御徒町付近は線路の反対側にあるアメ横だけでなく
こちらの商店街もにぎやかである。
アメ横とが違って、昔ながらの商店街ではなく、
パチンコや居酒屋など、どこにでもあるような店が
並んでいる。アメ横が旧商店街ならこちらは新商店街か。



賑やかな商店街を抜けると、アキハバラへ向け、
山手線のガード下を歩く形になってくる。
某掲示板のスレッドでは話題になった謎の穴。
誰かがアップしていた写真を見る限りだとこの穴に降り立つと
中はどこに続いているのか分からない謎のトンネル。
当時は潜入しようと思えばできるほど無防備な状態
だったようだが、今は流石に暗証番号式のドアが設置
されていて穴を覗くことすら不可能である。

次第にヨドバシカメラの大きな建物が前方に見えてくる。
そのまま通り過ぎても良かったが、すでにお腹が空いて
きたこともあり、アキハバラの空気を触れながら、
ペッパーランチで小休止を兼ねた昼ご飯とする。
この不況のためか、以前より少しだけ値上がりしている。
また量、特に肉のボリュームは少し減っている気がした。
これなら有名な牛丼屋「サンボ」に行ったほうが良かったか。

ゆっくりと中央通りを末広町方面に往復して
神田方面へと歩いていく。

このあたりもガード下を歩く形になるが、
高田馬場以降見かけなかった人がそばで寝転んでいた。
どうやら新宿~新大久保、アキハバラ~神田の沿線は
彼たちの住処となっているようだ。


東京駅もたいていの人がイメージする赤レンガの駅舎でなく
その裏玄関ともいうべき駅舎を見ることになる。
こちらは高層ビルに完全に溶け込み、「JR東京駅」の文字が
なければ、東京駅の入り口とは分からない。
その掲げられた文字も目立たないように同系色である。

ここでようやく山手線半周。
昨日4時間、今日3時間。つまり7時間で半周なので
単純計算では一周すると14時間かかることになる。
このまま頑張れば22時か23時くらいには元の新宿には
戻れるかもしれない。だが、すでに3時間歩きとおしている。
あと4時間は頑張れても、残り3時間は未知のゾーンゆえ厳しい。

残り半周はまた近いうちの宿題にすることにして
高層ビル然な東京駅へと向かった。

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