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【北海道&東日本パスの旅 1日目】
「臨時快速」ムーンライトえちご
新宿
23:10発
↓ 8763M 東北本線~高崎線~上越線~信越本線
快速 ムーンライトえちご
4:51着
新潟
ムーンライトえちごが今回のダイヤ改正から
臨時列車化するのは、鉄道オタクならすでに周知の事実。
JR時刻表3月号を開くと「3/14~4/10、5/1~5/6」と
運転日注意と記載されている。
小田急の赤い電車を見物した後、一旦自宅に戻り
身支度と少し寝てから、再び出発。
これから6日間の旅が今、始まったのである。
まずは新宿へ。北海道&東日本パスの旅だが、有効期限は
連続する5日間。6日かけての列車旅のため、1日目だけは
別に高崎までの乗車券を購入。ムーンライトえちごの場合は
高崎が日付が変わって最初に停車する駅なので、
「北海道&東日本パス」を使用するのはこの高崎以降になる。
ムーンライトえちごが臨時列車化するからという訳ではないが、
今回は少々奮発して、車輌最後尾にたった16席しかない
グリーン席に乗ってみることにした。
今までの経験から今回は早めにグリーン席を確保しておいた。
清水トンネルやすれ違う車輌を観察するため、抜かりなく
進行方向右側の席を確保。A列である。D列は左側になる。
グリーン席がある最後尾車輌、1号車から乗り込む。
車輌を奥へ進むと、「グリーン席」と書かれた仕切りの
自動ドアがある。グリーン席は一番後ろに配置された
16席だが、一番自動ドアに近いのが、4A~4D。
一番車掌室の出入り口に近いのが1A~1D。
通路側のBとDはグリーン席が車輌の一番後ろ側なので、
グリーン席以外の客の往来はほぼないが、車掌の往来は
頻繁にあるから落ち着かない。
さらに自動ドアの開閉音と、車掌室が開け閉めするドアの
音が大きいことも座席を指定する上では落とし穴である。
それらから一番遠い位置にあり、なおかつ鉄道オタクとして
車窓を楽しむには私が座る3Aか、その後ろの2Aが一番良い。
一番遠い位置といっても、ドアの開閉音は嫌でも聞こえるが
精神的には少しでも遠い位置に越したことはない。
そしてこのグリーン席、座ってまず驚いたのは
シートピッチの広さと収納式の足置き台があることだ。
シートピッチが一般席の約2席分と広いためにかなり深く
リクライニングでき、足を十分に伸ばして寝ることができる。
今まで座ってきた一般席は指定席料金が510円だが、
このグリーン席は1900円と1400円程さらに高いが、
1400円分を払ってでも座る価値はある。侮りがたし。
今も現役で走っている急行「能登」や急行「はまなす」の
ドリームカー、そしてすでに廃止された寝台特急「あかつき」の
最後尾車輌として連結されていたレガートシートもこれくらい
深くリクライニングするのだろうか。
落ち着いたところで、改めて車内を見回す。
まず一般席とを仕切っている自動ドアだが、その壁は良く見ると
後付けであることが判る。壁が仕切っている位置と窓枠の位置、
そして天井に目をやると、電灯との位置も不自然にずれている。
隣の席にはまだ座ってこない。
このまま誰も座ってこなければ、より快適に過ごせると淡い期待も
つかの間、いよいよ隣にも座ってきた。
その人も同じ期待を持っていたのか、窓側の私を確認すると、
舌打ちこそしなかったものの、そんな表情を一瞬見せる。
グリーン席の自動ドアから入ってきた瞬間から、嫌な予感はしたが
病気なのか、挙動が気になる。
時折勢いよく寝返りのような動作で隣の私の席まで揺れが伝わる。
しばらく観察していると、どうも音に敏感らしい。お前は猫か。
水上で運転停車。しばらくしてゆっくりと動き出す。
2:10。新清水トンネルに入るともに湯檜曽(ゆびそ)駅通過。
2:12。トンネルの轟音が響く中、土合駅通過。
トンネルを出て、土樽駅通過。
2:20。東京へ向かう上りのムーンライトえちごとすれ違う。
2:28。岩原スキー場前通過。
越後湯沢でしばらくの運転停車。
2:33。向こうの線路にボンネットが特徴の国鉄色の特急列車。
上野へ向かう急行「能登」である。国鉄色どうしのすれ違い。
寝返りだけでなく、顔を頻繁にこする動作も加わって落ち着かない。
もっと具合が悪いのは、左斜め前の窓側の人、つまり自動ドアに
一番近い窓側の4Dの人から大きな鼾(いびき)が響き渡る。
その音に敏感に反応して隣人は強く寝返り、席が時折揺れる。
この隣人が終点新潟の一つ前の停車駅、新津まで続くのだから
よりよく眠っていこうと思っていただけに残念である。
ちなみに鼾は終点まで一緒だったけれど・・・。
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