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JRの「ホリデー・パス」で都内日帰り列車の旅。
2300円で1日、東京近郊の普通列車乗り放題。
また指定券や特急券、急行券を別途購入すれば
特急列車や急行列車にも乗れる。
その意味では名前の通り、休日の1日分ならば
青春18きっぷよりもお得な切符と言える。
11/1~3のように3連休なら3日分、つまり1日
1枚で3枚購入すれば、3日間乗り放題だ。
もっともこんな奇抜な使い方をする人がいるのか
私は知らないが。
このきっぷが面白い(のかどうか?)のは、
大抵はフリーエリアまでの往復は途中下車不可と
設定されている、別名「企画乗車券」と呼ばれる
これらトクトクきっぷだが、「ホリデー・パス」は
フリーエリア内ならどこからでも乗り降り自由。
フリーエリアがどこまでかを知りたければ
「JR時刻表」(1050円)の索引地図14~15ページにある。
ただし載っている範囲全てではなく、八高線の高麗川以北
中央本線の初狩以西、東海道本線の大磯以西、
成田線の久住以東、そして内房線の木更津より先は
範囲外なので要注意だ。
今回このきっぷを使おうと思ったのは、
運転日が限定されている2つの列車、「快速ホリデー快速鎌倉号」
「快速ホリデー快速むさしの号」に乗るためだ。
特に「鎌倉号」は運転日がかなり限定されているので、
たまたま休みになった2日・3日しか乗れる機会がないのだ。
厚木
14:50発
↓ 1454F 相模線
15:15着
茅ヶ崎
まずは鎌倉へ向かう。
厚木から「ホリデー・パス」の本領発揮。
JR相模線に茅ヶ崎へ向かう。所要時間は25分。
茅ヶ崎
15:24発
↓ 3660E 東海道本線
特別快速 湘南新宿ライン
15:34着
大船
15:36発
↓ 1200Y 横須賀線
15:43着
鎌倉
連休のためか、鎌倉駅のホームは列車待ちの人たちで混んでいる。
人の列は東京方面へ帰る列車を待っているようだ。
そのため「鎌倉号」の乗車位置もよくわからない。
青色の数字3番~8番と言われても、ホームの端をよく見て判る始末。
このときはホームの端まで人の列でよく見えなかっただけかも。
1本前の普通列車が発車すると、鎌倉号がやってくるとホームのアナウンス。
鎌倉
16:06発
↓ 9754M 横須賀線
ホリデー快速鎌倉号
(鶴見)
↓
17:46着
大宮
この列車、横浜までは横須賀線、東海道本線を走っていく。
横浜の次の停車駅がいきなり北府中になっている。
東海道本線から武蔵野線に行くのだが、この連絡線として、
鶴見から分かれている貨物線を使う。
この貨物線、Googleマップを見るとわかるが、しばらくすると
ずっとトンネル区間が続いている。
このトンネルを潜って、南武線の府中本町近くで合流し、
府中本町で武蔵野線に入るルートという鉄道オタクの端くれ
としては大変興味深く、ずっと気になっていた列車なのだ。
始発の鎌倉から横浜までは満員列車。
鎌倉帰りの観光客が、横浜までは早く着く列車として
利用しているというのが、実情のようだ。
横浜に列車が着くと、それまで車内を埋め尽くしていた人が
一気にいなくなり、余裕で座れるほど席が空いている。
ここからがハイライト(?)なので、終点までは後方展望を
楽しむことにしよう。
前面展望が良かったが、その区間のほとんどがトンネルのためか
始発からすでに遮光幕が閉じられたままだった。
横浜を出た鎌倉号はしばらくは見慣れた東海道本線、京浜東北線
がしきりに走るいつもの光景が後ろにながれていく。
しかし鶴見に近づく頃から、車体が左右に揺れ始め
やたらにポイントをわたると思ったら、減速し始めて停車。
進行方向左側の窓には、京浜東北線の鶴見駅のホームが線路を
挟んで見えた。ホームで待っている向こうの人たちも興味深そうに
こちらを見ている。
デジカメの撮影時刻から16:30前後だろう。
しばらく停車していたが、10分ほどしてゆっくりと動き出した。
普段旅客列車では通ることがないであろう、貨物線のようだ。
16:48。トンネルに潜り始めた。
ここからほとんどがトンネル区間となる。
途中トンネルを抜けることがあるが、ほぼトンネルの闇だ。
そして長いことトンネルが続いたのち、ようやく抜けた頃
府中本町のホームに海浜幕張行きの武蔵野線を待たせている
隣を「鎌倉号」が抜かしていく。
そしてすぐにトンネルに入るが、ここから武蔵野線となる。
武蔵野線内は、北府中、西国分寺、新秋津、東所沢、新座
北朝霞に停車していく。
路線図では見えないデルタ線を渡って、東北本線へ。
デルタ線を走っていると、今まで走ってきた武蔵野線の
高架が見えてくる。そうそう見ることができない風景だ。
日常風景の中の非日常。
17:46大宮着。
ここまで運んでくれた115系はすぐに回送列車となり、
やがてホームから離れていった。
続いて乗る列車「むさしの号」は、東北本線上り上野方面の
列車や湘南新宿ラインが発着する3番線ホームから。
この「むさしの号」は、大宮から逆に八王子へ武蔵野線を
引き返すルートになる。
大宮を出て、しばらくして先ほどのデルタ線を渡ると
武蔵野線に合流するが、新座には停まらない。
西国分寺には行かず、「鎌倉号」で府中本町から入った
トンネル内をしばらく徐行運転。どうやらこのトンネル内で、
武蔵野線方面と中央本線方面に分かれるポイントがあるらしい。
徐々にスピードを上げたかと思うと、いつの間にか
トンネルを抜けて左手を南武線の列車が右から左へ走っていくのが
そして右手には中央線の列車がすれ違うのが見えた。
立川に停車。
「快速ビューやまなし号」に乗って以来、久々である。
立川を出ると、終点の八王子。19:14着。
大宮から1時間足らずの快速列車の旅はここで終わった。
ところでこの2つの列車が通過した駅、武蔵野線内で気になる駅
があった。トンネルとトンネルの間に位置する新小平駅だ。
武蔵野線に乗り換えるべく、また西国分寺へ戻る。
西国分寺から1つ目の駅、新小平。
ホームに降りてみる。こうしたトンネル好きの一人としては
なかなかよい雰囲気のあるホームだ。地中浅い所を通っているために
四角い断面だが、それがまた丸い断面とは違った趣がある。
トンネルとトンネルの間から見上げる星空、こうした場所が実は
ありそうでなかなか無いのかもしれない。
そして反対側のホームへも回ってみる。
貨物列車が時折通過するが、トンネルから抜けてすぐのところに
ホームがあるので、トンネル内独特の迫ってくる音がかっこいい。
そしてホームを走りぬけ、反対側のトンネルへと去っていく。
またトンネル内に遠ざかっていく音もかっこいい。
埼京線と交差する武蔵野線に列車が走っているのを見かけなかったので
それほど列車の頻度が少ないと勝手に思い込んでいたが
地元の小田急線並の頻度だったのでちょっと意外。
わかっているつもりでも、実際に行ってみないとわからないものだ。
武蔵野線途中下車の旅はまだ終わらない。
帰ろうと思って、ふとホームの壁に掲示された路線図を見ると
またも気になる駅が。「葛西臨海公園」である。
快速が土休日のみしか停まらない駅だ。
そんな駅を発見できるのも途中下車旅ならではかもしれない。
改めて武蔵野線から見る夜景はきれいだと思った。
夜景検定でも出題されていいくらいのスポットだと個人的には思う。
舞浜駅からすぐそばのディズニーリゾートは25周年。
しばらく見ないうちに徐々に規模が大きくなっているようだ。
イルミネーションも一層派手になり、中学校の卒業旅行以来行ってないが
ディズニーリゾートラインと呼ばれるモノレールも走るようになった。
相変わらず、ここは不況を知らない夢の世界だ。
越中島手前からまたトンネルに潜る。ここから終点東京までは地下深い
所を走るためだ。武蔵野線は途中の西船橋から京葉線直通になる。
こちらは路線図にも乗っているデルタ線を走っていく。
それまで遠くに見えていた闇に浮かぶ灯りや光が一面トンネルの壁になる。
東京
22:43発
↓ 939M 東海道本線
23:39着
茅ヶ崎
23:47
↓ 2361F 相模線
0:11着
厚木
東京をもう1本遅い東海道本線だったら、茅ヶ崎で最終の相模線に
乗れないところだった・・・。いやはや、危なかった。
「ホリデー・パス」は当日限り有効とあり、フリーエリアなら
普通乗車券と同じ扱いなので、当日の終電まで大丈夫だと思ったが
厚木駅で車掌に見せて難なく下車できた。
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