2010年4月2日金曜日

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【青春18きっぷの旅 5日目】シャワールーム、そしてサンライズ


↓ 4032M 山陰本線~伯備線~山陽本線~東海道本線
  寝台特急 サンライズ出雲

7:08着
東京




目が覚めた。時間は3時半過ぎ。時間的には東海道本線のどこかを走っているはずだ。
しばらくして駅に運転停車。豊橋と書かれた煌々と光る駅名標とホームの明かりを
見送った後、シャワー室へ向かう。この時間ではまだ誰も使うものはほとんどいない。





中に入り鍵を閉める。案内パネルの指示通りに右下の挿入口にカードを差し込むと
「シャワーがご利用できます」に案内点灯が切り替わり、カードが返却される。
折り戸を空けると、それまでシャワー横の「0分00秒」だった残時間のデジタル表示が
「6分00秒」になっている。折り戸を閉めて「START」を押すとシャワーが出るが
お湯になるまで20秒ほどかかった。「STOP」を押せばシャワーは止まる。
「START」を出すたびに20秒待たないといけないのかと思ったが、それは初回だけで
後は押してもすぐにお湯が出てくる。ここで残表示を6分に戻せないか、「STOP」ボタンを
ずっと押してみたり、何回か押してみたりを試してみたがダメなようである。

シャンプーやボディソープは備え付けられているが、タオルは車掌から購入するか
自分で持参する必要がある。出雲市駅前の温泉で身体を洗うために1枚使ってしまったので
手元には1枚しかない。仕方なく手でこするように体と顔を洗う。持ってきたタオルを
バスタオル代わりに拭いたあと、折り戸を閉めて案内パネルの洗浄ボタンを押す。
すると扉の向こうから勢い良く噴射される音が聞こえてくる。天井にあるノズルから
洗浄する液体が噴射されるようだが、再度折り戸を開けてみると壁に付いている泡は
あまり綺麗になっていない。お湯は残り3分丁度使える。先ほど挿入したカードを
もう一度挿入してみたりしてみたが、残時間は「3分00秒」からは変わらなかった。
ドライヤーも備え付けられているが、風は弱いので濡れた髪を乾かすだけでも時間が
かかりそうだ。タオル持参が無難であろう。
移動しながらシャワーを浴びるなんて贅沢は寝台特急ならではである。
さっぱりした心地でそのまま個室で寝ないでいることにした。寝台特急に乗ると、不思議な
事に一度目が覚めるとなかなか眠くならないのである。この分だともうすぐ東京という
ところで眠気が襲ってくるに違いない。


東海道本線になって最初の停車駅である静岡。まだ始発列車が動き出すには
少しだけ時間が早いためか、未明のホームに待っている人の姿は見当たらないと思ったら
動き出してからホームに親子連れらしき人たちが見えたが、降りてきた人たちだろうか。
富士も同様にホームに待っている人は見かけない。





富士川を渡る頃にはこれから太陽が昇ってくることを予告するようにぼんやりと空が
白くなり始めている。熱海を出た頃にこの特急列車の名前の通り、太平洋からの
朝日を拝むことにできた。しばらくは太陽とにらめっこするように走っていく。
横浜に近づく頃にはすでに今日一日が動き出している事を感じる。こちらは貨物線側から
二宮へ停車しようとしているお馴染みの東海道線車両をしばし見つめる。
6:19。「ムーンライトながら」ではよくお世話になった車両とすれ違う。
「鉄道ファン」によれば現在はすれ違ったJR東海の373系ではなく、JR東日本の183・189系
が使用されているようだ。時間からして東京を5:20発に出る普通静岡行きに違いない。
普通列車でありながら、特急列車の座席に静岡まで乗っていけるお得な車両として
特に青春18きっぷで旅をする者の間では結構有名な列車だったはずである。










そろそろ東京だろう。見慣れたビルの谷間を列車は走っている。
見慣れた車両が併走している。青春18きっぷの効力がまだ今日1日残っているが
リュックに仕舞ってある「赤福」も心配である。東京駅でしか売っていない
東京バナナの「黒ベエ」をおみやげに買わないといけない。
今回は新宿から素直に帰る事に決めた。終点東京駅のホームで一晩かけて乗ってきた
「サンライズ瀬戸・出雲」が車庫が品川へ引き返していくのを見送った。




おまけ。
帰りがけに3月13日のダイヤ改正にあわせて開業した横須賀線の武蔵小杉駅に行ってみた。
南武線とは乗換えに10分ほどかかる。実は南武線からの乗換えなら向河原から歩いたほうが
もしかしたら少し早いかもしれない。もちろんまだ2010年版のGoogleマップでは駅は存在していない。

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