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地下6階に呼び出された。妙なところに呼び出すものだと。
地下鉄の連絡通路から直結するビルのしばらく奥へ歩くと階段室がある。
階段室は扉で閉鎖されているわけではなく、地下へ下りる階段も
立ち入り禁止の類の看板や、張り紙も見当たらない。
地下3階までは駐車場。階段を出て、左斜め奥が駐車場になっている。
駐車場への出入口は、前面ガラスの自動ドアで仕切られている。
先ほどの階段に戻ってもいいが、また別の階段から下りることにする。
駐車場と並行するように奥へと通路が続いている。
大型のショッピングセンターで見かけるような白いタイル状に張られた床が、
途中からコンクリートが剥き出しのような床に変わる。
だが床だけでなく、左右の壁も、天井もそんな感じになり、今までの場所とは
違う雰囲気に囲まれる。張り紙や看板など見かけないが、公然と部外者が
立ち入ってよい場所ではないことは承知している。
天井を見上げる限り、幾重もの細いパイプが張り巡らせており、
等間隔で蛍光灯がぶら下がっている。見渡す限り、監視カメラはなさそうだ。
素人目にもかなり年数を経た古い建物だと分かる。
その階段を下りてみる。階段の手すりは昔の団地にあったようなデザインで、
柵状のものではなく、その上に跨いで滑って遊んだ経験のある者なら、
小学校の階段で途中から落ちたり、先生に怒られたりした経験があれば
おそらく分かるだろう。
階段、踊り場、そして壁、天井と一面灰色の中をゆっくりと地下4階へと
下りていく。
地下4階は先ほどと違ってもう少し暗い。蛍光灯の数は十分で、向こうの端まで
見渡すことが出来るが、階段と同じように一面灰色のため、暗く感じる。
通路は幅2mほどだろうか。3人が並んでも余裕である。両側の壁には等間隔に
蛍光灯が並んでいるように、鉄製の扉も並んでいる。
よく見ると、所々開いている扉の中は真っ暗である。
何かの用具置き場だったり、作業者用の控え室らしきところだっだり・・・
マンホールのような蓋を開けたら、期待するような秘密の階段はない。
ぐるっと回ると、別の階段がある。
これは先ほど地下3階まで下りてきた階段のようだ。しかし、灰色ではなく白い階段。
どうやら塗り替えた形跡がある。そのためかなり明るい雰囲気になっている。
また元の階段に戻り、地下5階へと下りてみる。
基本的に間取りは地下4階と同じだが、扉の数が多くなっている。
壁のほとんどに等間隔に扉が並んでおり、先ほどに加えて、開いている扉の
向こうから灯が漏れ人の気配がする。見つからないように扉の前から引き返す。
現代の地底人が住んでいるアパート、を咄嗟に想像した。
地下6階。これより下には下りる階段はない。
足元を見ると、マンホールらしき蓋がある。ただ地上で見るそれとは違う。
だいぶ小ぶりの円形の蓋は床同様のコンクリートのような材質で出来ており、
缶のプルタブのように起こすと、指一本だけを入れる穴が開いた取っ手が
付いていた。
誰か来ないかとしばらくの間躊躇する。
だが、誰も階段から、地下6階から来る気配はない。
かなり重いのかと思われたが、少し力を入れると持ち上がった。
そのままの体勢で中を覗く。見るからに汚水で満たされていた。
やはりここにも期待する地下への階段はなかった。蓋を元に戻す。
地下5階と同じように、扉が等間隔に続く。
ふと開いている扉があり、真っ暗な中を覗き込んだとき、
(ここまでノンフィクション)
(ここからフィクション)
人の気配を感じたが、その瞬間に扉はいきなり閉まった。
もともと照明がない真っ暗な空間に扉が閉まったものだから、
もう何も見えない。
小さい頃に行った善光寺の「戒壇めぐり」を思い出した。
後ろの開いている入口の明かり以外は真っ暗な世界。
それも進んでいくうちにどんどんと遠ざかる。
前を見ても一向に何も見えない恐怖で、ずっと後ろを振り返って
いたが、ふと右足に柔らかい感触のものが当たって声を上げそうに
なった・・・というところまでは覚えている。
その後、真っ暗な世界から外に出たはずだが、まったく記憶がない。
そんなことを考え終わらないうちに、何者にか両手を前に、と同時に
両足も同じように束縛された。冷たい感触。どうやら手錠らしい。
そして何が何だか分からないうちに、背中を強く押され、前に倒れてしまった。
そしていきなり、ズボンとパンツを下ろされる。冷たい床の感触が伝わってくる。
誰かが背中に乗ってきた。覆いかぶさるように。
それほど重いわけではないが、手足を束縛された体勢では抗うこともできない。
「くすっ・・」
耳元で聞こえた声。女の子のようなその声とともに尻に、強烈な痛みと違和感が
襲ってきた。何か棒状の堅いものを無理矢理挿入されているようだ。
「中に、だすね・・」
急に大をしたときのような残余感が下腹部あたりを襲う。
「ただの・・まよねーず・・じゃないから」
その気持ち悪い残余感が続く。まよねーず?、マヨネーズ!?
先ほどからのこの感触、まさか、マヨネーズを!
まだ恐怖で声が出ないが、不覚にも射精してしまう。
「・・くすっ・・しびれは・・とまらないよ?」
その女の子は背中からゆっくりと離れた。と同時に急に引き抜かれて、
挿入されたときと同じ激痛が尻に走る。
が、足に手に、全身に力が入らない。正座で、しびれてしまったように
起き上がることができない。そしていきなり部屋が明るくなった。
女の子が立っている。
ショートカットの小学生はパーカーの付いた薄手の緑一色のトレーニングウェアは
表裏ナイロン100%であり、サイズが大きいが故に、ぶかぶかでワンピースのように
その子の下半身まで隠れてしまっている。
ソックスも靴も履いておらず、裸足。なぜその格好でこんなところにいるのか。
女の子はウェアの裾をたくしあげて、隠れていたものを見せる。
黒いプラスチック製のもの。男の「ナニ」のような形だが、先端は違っている。
ケーキにクリームで飾りつけするときに使う搾り器の先端のように、
丸みの帯びた三角形になっている。
女の子はそれをベルトで固定しているようだ。
「まよねーず・・しばらくとれないよ?」
「くすっ、精液も混ざっているから・・・」
「くすりも混ぜたの・・だからしびれて動けないよ?」
誰かの精液、もしもこの子から取り出したものなら、この子の持つ
何かしらの病原体に感染した可能性もある。だが何の薬のなのか、まったくと
言ってよいほど、力が入らない。
「もっと、もっと、しごいてあげる?」
女の子がまた背中に覆いかぶさってくる。
再び先ほどのものを挿入される。ゆっくりと何度も動かしてくる。
動かされる度にマヨネーズの気持ち悪い感触が腸に伝わってくる。
と、同時に女の子は私の「モノ」の根元に近いところをしっかりと握り、
ゆっくりと扱き始めた。
「くすっ、ずっと、ずっと、このまま・・・」
力の入らない、身動きがまったく出来ない状態で抗うこともできない。
扱かれている間に2度目の射精。だが、女の子の手は止まらない。
そして徐々に痛くなってきたが、それでも手は止まらない。
・・・血が出てきた。しかし、止めてくれる気配はない。
「あなたで3人目・・もうすぐ使い物にならなくなるよ?・・・」
先ほどから止まらぬ「モノ」を扱いている女の子の手。
精液の変わりに血が流れ始め、激痛ではないが、鈍い痛みが続く。
尻も挿入された状態で、ゆっくりと動かされる度にマヨネーズの
気持ち悪い感触を感じながら、意識が徐々に遠のいていく。
「くすっ、くすっ・・・」
笑いながら、女の子はゆっくりと動き続ける。
その動きを止める気配は一向にない。
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