2009年7月20日月曜日

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海老名
13:27発

↓ 1255F 相模線

13:57着
橋本
14:02発

↓ 1339K 横浜線

14:13着
八王子
14:24発

↓ 1432T 中央本線
  中央特快
  
15:02着
新宿  ※横浜ベイエリア号 急行券購入     
15:30発

↓ 2200Y 山手線~東海道本線
  湘南新宿ライン

15:59着
横浜
16:04発

↓ 1451B 根岸線

16:07着
桜木町
16:15発

↓ 1525A 根岸線
  快速

16:18着
石川町
16:35発

↓ 9704M 根岸線~武蔵野線~常磐線
  (鶴見から9407M)

  急行 横浜ベイエリア号

19:30着
土浦
19:36発

↓ 1452M 常磐線

20:44着
上野
20:50発

↓ 2051G 東北本線

20:57着
東京 
21:10発

↓ 2185T 中央本線
  快速

21:24着
新宿
21:41発

↓ 1721 小田急小田原線
  急行 大和行き

22:18着
相模大野
23:10発

↓ 6690 小田急小田原線
  各停 新宿行き

0:04着
新宿 ※宿泊


臨時急行 横浜ベイエリア号に乗りにいくだけなのに
新宿に宿泊する羽目になろうとは・・・・・。

新潮社が出している、正確尺の鉄道地図として話題に
なった「日本鉄道旅行地図帳 全線 全駅 全廃線」の
増結号として、「乗りつぶしノート」という画期的なものが
販売されている。それまでも同じような「乗りつぶしノート」
はあったが、正確尺でないこと、トンネルや貨物線、
デルタ線など私のような鉄道オタクの初心者が知りたい
情報が盛り込まれていなかった。
それが、880円という手ごろな値段で手に入るのなら
買わない理由はない。ただ、これを買ったところで
マーカーで塗りつぶしていないところは塗りつぶしたい
つまり乗りつぶしたいという欲望が出るのは鉄道オタクの
性なのであろうか。

そんな路線のひとつ、通常は定期列車が走ることがない
貨物線のひとつに京浜東北線の桜木町駅から分岐して
鶴見に繋がっている海沿いを走っている通称「高島線」
と呼ばれる貨物線がある。
しかし、通常は貨物列車か回送列車しか走らないので
旅客列車が走らない限り、乗り潰すことはできない。
それを可能としてくれるのが、今回の臨時急行である
「横浜ベイエリア号」なのである。

同じ時間帯で似たようなルートを走る臨時急行で
「ぶらり鎌倉号」があるが、こちらは大船から東海道本線
で横浜に停車するのに対して、「横浜ベイエリア号」は
桜木町から分岐する貨物線を走っていくために
横浜は通らずに鶴見まで向かう形になる。

鶴見はホーム近くにしばらく運転停車するものの
貨物線へと入るための時間調整であるため、
鶴見駅での客扱いはない。
鶴見からは府中本町まで繋がっている貨物線へ
走っていく以降のルートは先ほどの「ぶらり鎌倉号」
と同じルートを走っていく。

そんな珍しい列車に始発の鎌倉駅から乗るべく
新宿で鎌倉からホリデー・パスのぎりぎりエリア内にある
常磐線の土浦までの急行券を購入できたものはよいものの、
15時過ぎに新宿では鎌倉に16時に到着することは
できない。海老名からのんびりと相模線に乗っている
余裕などなかった。思いつきで行動した自分が悪いのだが。


それでも乗車の大きな目的である「高島線」に入る前の駅で
乗車したい。桜木町からそれよりも前の駅か。
横浜16:00。あと5分ほどで目的の列車は始発の鎌倉駅を
発車する予定だ。新宿で急行券を購入する前にJR時刻表で
大船には停車しない。桜木町には停車することは確認している。
時間的にもうひとつ前の駅から乗れそうな気がしたので、
一旦桜木町で下車して、改札の駅員に尋ねたところ、
石川町に停車するという。桜木町から4分。石川町には
16:20には到着できる。


石川町で降りて、再度駅員に尋ねる。
弁当やビールなどを買い込む時間はありそうだ。
仕入れた食べ物や飲み物の袋をぶら下げて、目的の列車が
やってくるのをしばらく待つ。
直前に京浜東北線の通勤車両が走り去ると、ゆっくりと
列車はやってきた。「ぶらり鎌倉号」と同じ車両だが、先頭車の
正面にある方向幕がおかしい。「普通」となっている。
急行のはずだが、側面も一部の車両が何も書かれていない
非表示なっていたりして、どうやら具合が良くないらしい。






撮影もそこそこ、指定された席まで移動する。

16:39。桜木町駅を発車した列車は、途中から分岐し
いよいよ「高島線」へと走っていく。
それほど離れていないところを走っているはずだが、
見えている景色がなかなか見られないためか、
横浜の裏側のような印象がある。途中に見えた工場だろうか
煙突のようなものがいくつも建っているのは妙に美しい。


「高島線」を抜けてしまうと、今度は右手すぐ近くを京浜急行の
赤い列車が走り去るのが見えた。思えばこれも珍しい。
東海道本線からも赤い列車が見えることは見えるが、
今走っているこの貨物線を挟んだひとつ向こうなのである。

鶴見駅では今度は府中本町まで繋がっている貨物線
通称「武蔵野南線」へと入るために、時間調整のための
一時的な停車。貨物列車のダイヤを使っていると思われるが、
「貨物時刻表」ではどのような表記になるのだろうか。
それとも貨物ではないから記載はないだろうか。
ちょっと興味がある。




貨物ダイヤ調整のためだろうか、ゆっくりと走行。
17:09~17:14
新川崎そばのJR貨物新鶴見機関区の貨物線路が
ずらっと何本も並んでいるところでしばらく停車。
少し離れたところを横須賀線や湘南新宿ラインが
時折走り去っていくのが見えた。

17:26頃、途中の梶ヶ谷貨物ターミナル駅もゆっくりと通過。
そして府中本町駅へと向かう長いトンネルも、
「ぶらり鎌倉号」や「ホリデー快速鎌倉号」に比べると
かなりゆっくりなスピードで走っていく。
ゆっくりと走ってくれるため、お陰でじっくりとなかなか
間近で見ることがない貨物線の風景を見ることができた。




17:44頃。府中本町から今度はしばらく武蔵野線へと
走っていくことになる。停車駅は西国分寺、新秋津、東所沢。
あとは常磐線に合流してもしばらくは停車しない。



18:44頃。
南流山を通過すると、常磐線へと合流するデルタ線へ。
しばらくすると右手の少し離れたところを千代田線の
ステンレスに緑帯の車両が北千住方面へと走り去るのが
見えてきた。この頃になると夏で日が長くなったといえ
窓の外は暗くなっている。




貨物線やデルタ線、武蔵野線を抜けたためか
常磐線に入ったとたんに、快調にスピードを上げていく。
19:10頃、取手~藤代間にあるデットセクションを
通過するために数秒ほど車内が真っ暗になった。



土浦に定刻到着。今度は最後尾車両の
側面方向幕と正面の方向幕が「ぶらり鎌倉号」
同じ車両とはいえ、ちょっと残念のような・・・
発車間際の車掌に尋ねたら、やはり壊れていたらしい。


土浦からは上りの普通列車に揺られながら
普段体験できない貨物線踏破の旅の余韻に浸りながら
新宿から一路帰るだけだったが・・・・

母親から買い物を頼まれたいとメールを受信。
しかし今から帰っても、最寄駅内にあるOdakyu OXは
閉店してしまうということをメールで返信した後
途中の相模大野にOdakyu OXがあることを思い出し
相模大野で下車。買い物でOPポイントをつけてもらう
ために財布からクレジットカードを出そうと思ったが
所定の位置にクレジットカードがない。

ひとまずレジを通して、改めて鞄の中を探したが
見当たらない。クレジットカードを出す場面を
しばし考えると、どうやら新宿駅の券売機が
思い当たった。確か、21:30発のロマンスカーに
乗ろうとしたときにOPポイントをつけるべく
券売機に挿入したことを思い出しだ。
結局発車時間ギリギリだったので、特急券を
買うのは諦めたが、券売機から出てきたはずの
クレジットカードを抜き取らずにそのまま改札へと
向かってしまったらしい。


で、相模大野駅の改札そばにあるご案内で尋ねてみると
案の定、新宿駅のお忘れ物取り扱いで保管していると
回答があった。そこで「お忘れ物引き取り票」なるものを
渡された。忘れ物があった場合、引き取りに行く駅まで
無料の乗車券が渡される。それが「お忘れ物お引取り乗車票」
と呼ばれるもので、現在の特急券に使われているような紙に
硬券だったころの鋏が入れてある。

他の鉄道会社ではわからないが、小田急では
こうしたサービスを提供している。
車内広告などでその存在は知っていたが、
まさかこんな形でお世話になるとは思ってみなかった。
ひとまず、誰かに持ち去られずに駅に保管されている
ことに安心したが、問題は帰りの列車がないこと。

時間は23時過ぎ。引き取り駅の新宿駅まで行くと
自宅の最寄駅まで行く列車はすでにない。
仕方ないので、新宿で一夜を明かすことにした。
しかも新宿へ向かう急行列車はすでになく、
新宿まで深夜の各駅停車に1時間揺られる旅になった。
予想はしていたが、最終列車独特の変にテンションの
高い若い人種で車内は騒がしくなる。

新宿の各駅停車のホームに降り立つ。
すでに運転が終了していることはわかっていたが
地上ホームへと行ってみると、普段人でごった返している
ホームが嘘のように静かである。ちょっと新鮮。

問題は一夜を明かすための宿を探さないといけない。
新宿駅には何度も来ているが、駅の外には用事が
ほとんどないので、どこにどういうものがあるのか
よくわかっていない。だから看板を見上げながら
歩き回ることになる。程なくしてホテルの看板があり、
2件廻ったが片方は1万ちょっとの部屋しかなく
もう一方は満室といわれてしまった。

さらにしばらく歩き回るが、夜でも蒸し暑いから
汗を掻いてきて気持ちが悪い。
新宿区役所あたりを歩いていたら、「カプセルホテル」
の看板を見つけたので、そこに決めた。

ビジネスホテルと違って、値段が安いだけに
プライベート性と過ごしやすさはあまり良くない。

まずフロントから土足のままでは寝床へいけない。
ロッカーはあるが、あまり大きな荷物は入れられない。
ブラインドを閉じるだけの寝るスペースしかなく、
外を覗く窓はないので、あとは寝るしかない。
ロッカーは寝る所から離れていて、
鍵が付いているとはいえ、貴重品を目の離れた
ところに保管するのはかなり不安。
寝るところにコンセントがないので、充電不可。
(有料の充電機械があるが、十分に充電されない)
そして、買い込んだ食料を保存しておく冷蔵庫がない。

休憩所(兼 食堂)も風呂もトイレも共同で、
なぜか癖のありそうな雰囲気の人たちばかりで、
浴衣というか健康診断で着替えるようなローブ
みたいな格好で刑務所の囚人のような気分になる。


今回のカプセルホテルで唯一良かったのは、
裸足で、メンチカツ定食を食べることができたことか。
他のメニューに書かれていないが、400円は安い。
自宅では普段裸足なので、食事のときだけは
ちょっとだけ自宅の気分になれた。

ビジネスホテルの部屋と違って、一旦寝床に入ると
出たり入ったりするのが面倒になってくる。
だから朝ごはんも、メンチカツ定食を食べた食堂まで
足を運ぶ気にはなれなかった。
というよりは、寝たのが夜中の3時だったから起きるのが
だるいというのが大きな理由だったりする。

チェックアウトが10時なので、荷物を持って脱衣所兼
洗面台となっているところで、髭剃りと寝癖を直して
歯磨きしてから「シャバ」に出た。
夜も蒸し暑かったが、朝も暑かった。相変わらずの
ゴミゴミとした新宿の街を後にして、小田急線の
新宿駅と向かった。

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