2008年10月19日日曜日

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【2日目・・・本州最後の踏切と函館の夜】

青森
10:57発

↓ 329M 津軽線

11:35着
蟹田
11:38発

↓ 331D 津軽線

12:37着
三厩
12:53発

↓ 336D 津軽線

13:34着
蟹田
14:00発

↓ 335D 津軽線

14:32着
今別

↓ 徒歩 

津軽今別
16:07発

↓ 4015M 特急白鳥15号

17:33着
函館

列車に乗るまで迷っていた。
「あけぼの」は9:56に青森へ到着する。青森から10:01発の
スーパー白鳥95号に乗っていけば、12:02に函館へ到着する。
函館でゆっくりと市電に乗りながら、観光ができる。
まったりと昼ごはんを食べながら、ホテルにチェックインできる。
悪くないのだが、ある目的を達成できない。

スーパー白鳥95号にすぐ乗って蟹田で降りれば、
目的は達成できるのだが慌しい。青森までともにした「あけぼの」
がねぐらへ帰っていくのを見届けたい。




東北の朝日は雲の隙間から、車窓の中に差してきていた。
途中運転停車で何度か目が覚めたから、寝付いたのは2時半過ぎ。
寝られたのは4時間くらいだろう。それでも不思議と疲れを感じない。

隣では弘前で降りるという例の女性がすでに起きていた。

朝の挨拶してから弘前に着くまでまたしばらく話をした。
目が覚めた時はすでに日本海が見える区間は通りすぎた後だった。



弘前までもう少しというところで、通路側の窓から見える山が
岩木山であることを指を差して教えてくれた。
その特徴的な形から「津軽富士」と呼ばれることも。

秋田からすでにやってきているはずの車内販売が来るのを
待ちながらしばらく話を続ける。

五能線からも今の時期はりんごがぶら下がっているのが
車窓の近くまで見えるそうだ。
この列車からもよく見ると赤い実に混じって黄色い実も見える。
黄色いりんごはあまり日持ちがしないらしく、
首都圏では入手しにくいそうだ。

車内販売のワゴンがやってきた。
PASMOとSuicaで決済が可能になっていたのは少し驚いた。
例の女性も同じようにホットコーヒーを買っていた。
朝はホットコーヒーがないとダメな体だ。寝台で飲むコーヒーは
通勤前に飲むものとは違って格別な味だ。

長野よりも弘前のりんごはうまい。
わざわざ弘前からりんごを取り寄せているほどのりんご専門家は
そう力説し、しばらしくして弘前で寝台を後にしたのだった。






青い車体が青森のホームに到着。徐にドアが開くとほとんどの
乗客は荷物を抱えて、乗り換えの列車が待つホームへと急いでいく。

一時は賑やかだったホームも私を含めた数人の鉄道好きを残して
「あけぼの」は回送されるのを待つ。





赤いEF81は切り離され、これから蟹田へ向かうために乗る予定の
普通列車が停車する6番線の向こう側の留置線にぽつんと停まった。
しばらくして、EF81から切り離された側とは反対側から赤いED10が
ゆっくりとホームへ近づいてきた。





連結してまた暫く待つ。
10:20過ぎ、ED10はゆっくりと青い車体をホームから引っ張っていく。

蟹田行きが発車するまでまだ少し時間がある。
ある目的、アニメの聖地巡礼をするとしよう。


『雲のむこう、約束の場所』で、沢渡が出てくる改札。




蟹田行きはロングシートが悪評の701系。
けれども海の近くを走る路線だけにドアと窓のガラスには海が広がる。
おく、ひだり、うしろ。なんとなく面白い駅名たち。




蟹田に着いた。ウェブの写真で見たとおり、規模は小さい。
そしてここから三厩行きや、函館行きの特急に乗り換える2番線・3番線
は狭い島式ホームだ。

「風のまち」の意味がわかなかったが、実際にホームに降り立って
その意味がわかった。海から潮風が絶えず吹くまちなのだ。





三厩行きは3番線ホーム側の留置線に停まっていた白い2両編成が
一旦青森方面の留置線へと引き返していく。
発車時刻近くになって、3番線へとゆっくりと入ってきた。
アニメに登場したものとままの、キハ40系、48系。


現役の二段窓が個人的にうれしい。
窓を開けて吹いてくる風に吹かれながら、駅弁を広げる。
距離は短いけれど、列車に揺られながら駅弁を食べるという
イメージに一番近い路線でもある。





駅弁の若鶏のたれ、ちょっと味がしつこかったが
それに目を瞑ればとても美味しかった一品。ごちそうさま。

三厩に近づく頃にはまた津軽海峡が一面に車窓に広がるように
なると、近くの乗客が総立ちで窓にへばりついた。
村上から北上する普通列車の窓から眺める日本海よりもさらに
北にあるせいなのか、理屈抜きでその景色に目を奪われた。
ただ青い海が広がっているわけではなかった。



三厩到着。ホームから津軽海峡がよく見渡せるかと思いきや、
すこし内陸に引っ込んだ感じにある駅のため、ホームから今来た
方面に目を向けると、すこし離れて海が見えるのが分かる。

写真も撮ってみたが、よくわからない。
デジカメでも記録できない風景は、自分の目に焼き付けるのだ。


ここも沢渡とともにヒロキ、拓也が列車降りるシーン。





三厩駅前には竜飛岬行きのバスが待っているだけ。
あとは最近設置された「旅日記」と書かれた大学ノートくらい。
ノートをめくると、最初のページに2人ほどしか書かれていない。
あとはすぐさま先ほど乗った列車で蟹田へ引き返すしかない。





列車で再び蟹田駅へ1番線ホームへ到着する。




列車の背景に北海道に聳える「ユニオンの塔」を見上げるシーン。
そしてホームの外からのこんなシーンもあった。

もういちど津軽線に乗っていく。
今度は三厩まで行かず、手前の今別駅に降りることにする。


次の蟹田行きまで少し時間がある。
先に気になってたあの踏み切りを見に行ってみる。




蟹田駅から国道をあるいて6分ほどにあるこの桜町踏切。
踏切の向こうに津軽海峡、江ノ電の向こうに見える湘南の海とは
スケールが全然違う。
アニメと同じように先ほど乗った白い2両編成を狙うためには
あらかじめ時刻表で調べておく必要がある。
三厩から青森まで通しで行く列車か、逆の青森からの列車である。
蟹田から先、三厩までは非電化区間のため、気動車しか
走ることができないためだ。




蟹田行きに再び乗り込む。
一部クロスシートの席に、アニメの冒頭で登場する中学生の女の子
たちが座っていることはなかった。

線路は時折まっすぐに伸びる。
けれども根室本線や豊肥本線のそれとは趣が少しずつ違う。



今別に近づいてきた。降りる準備をする。
私が降りたあとに水色の上下ジャージ姿の中学生らしき女の子も
降りてきた。帰路なのだろう、少し急ぎ足で駅から去っていった。
その女の子にアニメのように線路の上を歩いてもらおうなど、
この私ができるはずもなく(笑)


もちろん、ジャージの女の子が線路を歩くわけはないのだが
アニメではヒロインの沢渡が列車から降りた後に写真では
向かって右側の線路をバランスを取りながら歩くシーンが出てくる。
その向こうに「ユニオンの塔」がやや画面左に聳える。




今別駅ホームの裏側にある「バス回転場所」、すぐそばの「伊藤食堂」。

聖地巡礼はこれで終わっていない。
青森での「あけぼの」回送を見送らず、乗り換えのスーパー白鳥95号で
蟹田で降りれば巡礼はこの1回で済む計算だが、全体の行程をよく見たら
帰りでも蟹田で時間が取れることがわかったので、続きは帰りとしよう。



さてこのまま今別駅で三厩から来る列車を1時間半待ってもよいが、
今別駅では時間を潰せそうにない。
そこで、津軽今別まで県道14号線を歩いていく。所要時間は40分。
はじめて歩く道であり、遅れると函館到着がかなり遅くなってしまうので、
ちょっと足早に歩いた。距離は約5kmほどだろう。

県道は人が歩くことを想定していないらしい。
歩道部分が狭すぎる。後ろから走り去っていく車に轢かれそうだ。


本州最後の陸橋か。
写真向かって右がこの先、青函トンネルで海底を潜る方向だ。
この陸橋が越えれば、あと少しで津軽今別だ。




津軽今別駅は少し離れたこの県道からも大きな文字で書かれた駅名の
看板でよく分かる。着工中の北海道新幹線が開業すれば、
この津軽今別は「奥津軽」に駅名が変わる計画らしい。






津軽線の津軽二股とは階段で連絡している。
そして津軽今別駅のこの踏切が本州最後の踏切となるのだろう。
人が滅多にこないようなイメージがあったが、車で行ける駅前の
お土産屋があるためか、地元の人らしい親子連れや観光客も来て
すこし賑わいを見せていた。





せっかくなので、店の中で売っていたソフトクリーム(230円)を
食べてみた。普通に美味しかった。





津軽今別のホームで待っていると、下りの貨物列車が警笛を鳴らして
通過していった。




待合室の壁に張られていた路線図によれば
北海道新幹線はこの津軽今別から先、青函トンネルを潜って
北海道の木古内までは在来線と区間は共用となるようだ。
ルートを見る限り、乗っている間は「北斗星」などから眺める
北海道の海を楽しむことはできなさそうだ。



16:01に到着した蟹田行きの津軽線の白い気動車が去っていくのを
見送り、しばらくして特急列車がやってきた。
1日下り上りともに特急列車が2本のしか停まらない駅では
まだ夕方の16時だが、これがこの駅で乗れる最終列車となる。

この駅ではそれほど乗客はいないかと思いきや、
写真のとおり、ちょっとした人数で驚いた。

今回使用したフリーきっぷ、「青森・函館フリーきっぷ」は
フリーエリアは普通列車、特急列車の自由席なら何度でも
途中下車が自由なきっぷだ。
案の定、自由席はほぼ満席。でもなんとか空いている席を
見つけて座ることができた。

青春18きっぷの特例乗車のような体験できるのだ。

※青春18きっぷでは蟹田か木古内でないと、特急列車の乗り降り
 はできないので注意。これは蟹田~木古内に普通列車が運行
 していないために設けられている特例である。

自由席に座れなければ、デッキや通路で立ち続けることになる。
座れても通路側では、青函トンネルに入っても急に窓が暗くなった
くらいしか確認できず、ちっとも楽しめない。

乗り換えやこうした点を比較すると、やはり「北斗星」が断然快適だ。
だから同じフリー切符でも「北斗星」のBソロまで指定できる
「ぐるり北海道フリーきっぷ」は個人的にかなりお勧めしたい。


青函トンネルを15分ほど走り続けてやがて減速しはじめる。
竜飛海底駅の見学を終えた乗客を乗せると、すぐに動き始める。
ここからさらに20分ほど走り続けてようやく北海道の夕空と海が
望めるようになる。





同じ場所でも時間帯や乗っている列車で全然印象が違う。
あの宮脇俊三も言及していたことだが、「北斗星」で北海道の朝を
迎えたときに見た空、そして海ははるばる北海道までやってきたという
感動を少しながらも覚えたものだ。
しかし、今乗っている特急列車は早くて快適なのだが、
景色を楽しむには早すぎるのだ。だからあまり好きではない。

薄暗くなる中、五稜郭駅をいつの間に通ったのか分からないまま
函館に到着した。

青函連絡船は今や記念展示物として動かぬ船と化し、
すっかり洒落た駅前に昔の面影はほとんどみられない。
もっともすでに廃止された後のこと、当時の青函連絡船に乗ったことは
ないけれど。






駅から徒歩3分ほどにあるビジネスホテルにチェックインもそこそこ、
フロントで購入した函館市電の一日乗車券をポーチに忍ばせて
出かけることにした。



函館市電は走る速度が速い。
都電荒川線や豊橋鉄道、そして熊本市電と旅先のこうした市街を
走る列車に乗ってきたが、かなりの速さだろう。



函館山へ行く函館山ロープウェイの最寄駅である十字街で下車。
途中から急な勾配となる南部坂を10分ほど歩いていくと
ロープウェイの駅とそして頂上へ続くロープウェイが見える。
100人以上を一気に乗せて走る大型のゴンドラは、5分間隔で運行
しているにも関わらず、乗車待ちの行列が絶えない。

市電から歩いてきた人以外にも、タクシーやマイカー、路線バスや
観光バスからも人がわんさかとやって列に加わってくるが、
予想はしていたが、そのほとんどが家族連れやカップルだ。
乗車券を買って、乗車の列待ちをしている間はちょっとそんなことが
気になっていたが、ゴンドラに乗り込んで、徐々に高度を上げるに
つれて見え始める夜景を前に、そんなことはどうでも良くなった。
気づけばしばし騒がしかったゴンドラ内も、一様に静かになった。

このまましばらくゴンドラを止めたままにしてほしい。
そのまま見続けていたい。
自然とそんな気持ちになる。言葉でとても表現できない。
「100万ドルの夜景」という表現がすごく陳腐に感じる瞬間だ。

山頂駅について、さらに階段を登ったところに屋外展望台がある。




あえて表現するなら「すごい」としか表現のしようがない。
ただすごい。本当にすごい。

この夜景の前では、何も考えられなかった。
目の前の人の混雑など、全く気にならなかった。
すぐにホテルに戻るのが勿体無い気がして、それから1時間くらいは
目に焼き付けるようにただただ見ていた。


10月は空気も綺麗で、夜景を見るには丁度良い時期らしい。
11月や12月ならもっと綺麗に見えるだろうが、外で見るには
寒すぎて敵わないだろう。
今は丁度連休で観光シーズンに重なり、観光客で込んでいるが
動けないくらいに込んでいるわけではない。
ただ10月とはいえ、上着を着て正解だった。
標高300メートルちょっとでも肌寒い。





函館山から眺めてみたが、今度は反対に市街側から函館山を
眺めてみたらどうだろう。
函館駅近くに記念展示されている青函連絡船の「摩周丸」そばの
デッキからが丁度眺めるのに丁度良い位置だ。

市電に乗ってもっと周辺をうろつきたいが、
市電の終電は22時と早い。あまり遠くまで乗ってしまうと
函館駅前まで歩いて戻らないといけない。
終点まで乗りとおしながら、ラーメン屋を見つけたいのを我慢し
市電との終電の時間を見ながら、途中駅まで乗ってみたが
ラーメン屋は見つからない。

函館駅前で下車し、奥に続くアーケードを歩いてみると
細い路地にラーメン屋ののぼりを発見。
ビールを飲みながらラーメンをゆっくりと食べられそうな
雰囲気だ。初めての鉄道旅は熊本だった。
その旅先である熊本の夜に食べたラーメンとビールがなんとも
甘美でそれ以来癖になった。

塩ラーメンは美味しかった。
塩味のスープと麺のバランスがよい。薄味かと思ったが意外だった。
ほろ酔い気分で店を出る。ホテルへ戻る。

旅先でこうした安いホテルに泊まるのだが、
1泊1000円というのは決まっているのか、たいていエレベータの
そばにある販売機でチケットかカードを購入すると見られるエロビデオ。
機械に購入したカードを入れる方式もあるが、今回のは購入したチケット
というよりレシートに書かれた番号を入力することで見られる方式。

チケットを買う前に試しに何度か適当に番号を入力したら、認証エラーと
なり先に進まなくなった。
部屋から電話でフロントに連絡して直してもらったが、
こちらが適当に番号を押したことによる認証エラーであることが
明らかのはずだが、適用な番号を押してますねと言ってこなかった点は
対応として評価したい。

さてそこまでして見たビデオの内容だが、少し後悔した。
コンテンツはあまり多くないのだが、質もあまりよくないものばかりだ。
前回の九州旅行で小倉のカプセルホテルでも、テレビにはアダルト映像を
流すチャンネルがあって見たが、似たようなものだった。
ふとカプセルホテルの宿泊料金には、このエロビデオの視聴料が含まれて
いるのかなと考えてみたりしたが。

内容によっては、エロいというより笑えるのがあったからそれはそれで
楽しめたからよしとしよう。(笑)

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