つくもノヲ”X="1≠ 107
月曜日になった。居眠り電車に乗ろうと掻き込むように朝ご飯を
食べ終えて家を出たけれど、駅に着いたらまさにその電車が
発車するところだった。
ギリギリの1本前の電車に各駅停車があるが、乗り換え駅まで
次の急行より先にいくので、一番長く座って寝ていられるから
私は密かにそう呼んでいる。
乗った急行でもその前の居眠り電車でも、目を閉じて座っている
間に何かが変わっていることを期待しながら逆に衝突事故が起きて
座ったまま死なないかなと、いつもの不安が沸き起こっているのを
感じている。また心に余裕がなくなってきたみたいだ。
このまま仕事場に行かずに前みたいにすっぽかすかな?
しかし、それは前にやってしまったことだ。その手は使えない。
どうしようかと迷っているうちに電車は乗り換え駅に近付いて
いくのである。
女子高校生の話している時に聞こえる笑い声は何も不安がない
ように感じて、そこに逃げ込みたいと同時に羨ましくも鬱陶しくも
感じている。
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